魔人どうでしょう?

篠原蓮華

エピソードの総文字数=1,794文字

○篠原 蓮華(しのばら れんげ)

性別:


FMラジオ《魔人どうでしょう?》の司会進行役その2。

かつて某人気アイドルグループに所属していた過去を持つ。

幼い頃から女装にハマり、己の美貌も自覚した上で男を誑かしていた。

性別を偽って美少女アイドルオーディションに応募したところ、

あっけなく優勝してしまう。一躍時の人となった。


思春期に発症した魔人能力ナイスバディを手に入れたことにより、

彼が男だということに気付く者は誰もおらず、

アイドル生活を満喫する。

ただしニューハーフとは違い、彼の恋愛対象は女性である。

ゆえに男性を捨てきれず、下半身は男のまま女性のフリを続けてきた。


とある女性と一度関係を持ったあと、アイドルを引退する。

最後までファンには自分が男であるということを告げないまま、

逃げるようにコソコソと夜の街を彷徨っていた。


3年後、貯金の尽きた彼は

FMラジオ局 《エフエムダンゲロス》に売り込みを行った。

長年消息を経っていた篠原蓮華の登場に戸惑う局内の中、

彼は今までの全てを告白し、

魔人としての自分を雇ってくれ」と打診する。

晴れてエフエムダンゲロスの専属ナビゲーターとなった彼は、

半年の下積みのあと、ミルカと共に始めた《魔人どうでしょう?》でデビュー。

喋り方を素に戻し、「俺は男だ」と開き直るようになる。


不思議なことに彼があの篠原蓮華だということで騒ぐものは誰も居ない。

もはや表社会のどこにも彼が居たことを覚えている者は居ないのだ――。


能力名:誰よりも美しくありたい

性別の壁を超えて自分が望む姿に成長する能力。

下半身は男のまま、女性としての美を欲しいがままにする。

更に彼が男だと認識されなくなるというオマケ付き。

ただし、一度彼が男だと看破した人間には通用しない。




戦う動機:魔人を差別するものが居れば鉄拳で制裁する。

それ以外に対しては極めて友好的。




イラスト:三日月アルペジオ

作者:如月真琴

◇ ◇ ◇
私の自己紹介はもういいでしょ?

次はあなたの番よ、蓮華さん。

お、おう……。

俺は篠原 蓮華。まぁ色々あってエフエムダンゲロスでお世話になっているわけだが、これからはミルカと一緒にこの番組を盛り上げていくぞ。よろしくな。

ラジオだから伝わらないかもしれないけど、

彼、外見はとても男とは思えないほど女性的よ。

それを伝えられるのがお前の能力じゃないか。

一番いいイメージを頼む。

だが男だ。
うむ、我ながら素晴らしい美貌だ。

これが俺の魔人能力。言ってしまえば女体化だな。

それでいて、下半身は男のままだなんて、とんだ変態ね。
もっと言ってくれ。
(スルーして)

既に分かりきってることだけど、

こんな能力を発症してしまった理由は?

でかいおっぱいが欲しかった。
最低ねあなた……。
いやいや、男なら誰しも小学生か中学生の頃に一度は考えるじゃないか。

自分のおっぱい揉んで気持ちよくなれるのか、どうか。

なれるわけないじゃない。馬鹿ね。
お前には無いからな。おっぱいが。
貧乳で悪かったなァ!!
真面目な話、この能力のせいで苦労することの方が多いよ。

楽しいこともいっぱいあったが、辛いことのほうが多かった。

このおっぱいは自己満足でしかない。

誰にも揉まれないおっぱいなんだ……。

ごめん、おっぱい連呼されても真面目な話に聞こえない。
お前のおっぱいも分かるはずだ。この辛さが……!

誰にも揉まれない辛さが!!

貧乳には貧乳の価値があるのよ――!
◇ ◇ ◇
さてさて、俺たちの自己紹介がおわったところで今日はこの辺にしようかな。
私たちのキャラクターはリスナーに十分伝わったかしら。

魔人は確かに怖いイメージがあるかもしれないけど、

悪い魔人なんてほんの一握りで、本当は楽しい人たちのほうが多いのよ。

このラジオを聞いて、魔人の印象が少しでも変われば御の字だ。

これからはゲストを招きつつ、

魔人の苦労話や現実なんかも話すことがあるだろう。

俺たちだって力を持て余してるわけじゃない。

生きるために必死なのは何も変わらないんだ。

エフエムダンゲロスは魔人と一般人の溝を埋めるために活動を続けているわ。

怖がらなくていいの。話し合えば、分かり合えるはずよ。

俺たちより個性的な魔人なんて世の中にたくさん居るぞ。

そいつらを紹介していくから、これからも聴いてくれよな!

記念すべき最初のゲストは誰になるかしら。
おっぱいの付いてるやつがいいな。ミルカと違って。
ちゃんと付いてますけどォ!?

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