黄昏のクレイドリア

3-2

エピソードの総文字数=398文字

<ロージア 裏通り>

えーと、確か此処で合ってるはず……

ごめんくださーい!

…………。

返事が無い。


約束の時間も間違えてはいないはずだが…。

カノンは目の前の動かぬ扉を叩きながら、

再度呼びかけを試みた。

すみませーん! 誰かいませんか
ごめんなさいごめんなさいお金はあと少しだけ待ってください!!!!
え?
今日中にはお金が入るのでお願いだからもう扉は壊さないで――――
ま、待って、落ち着いて!
此処ってエグナーさんの家であってるわよね?!
あれ? 女の子の声……?
おずおずとだが、わずかに扉が開かれた。
…誰?

あたしはカノン。

フィリカ……じゃなかった、リーンの使いよ。

ニルス・エグナーさんに用があるんだけど……。

あっ! それ僕です!!

よかった~、取立ての人じゃなくって

お金はちゃんと用意してあるわ。
早速品物を渡してもらえるかしら。
…………。
? どうしたの?
ごめんなさい……
え?
盗まれちゃったんです、ぼくの魔巧具……。

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