クラフトラフト!

第五話 喋るクロ

エピソードの総文字数=1,099文字

巨大暴走クラフトルの消失後、紅葉の変身は解除され、普通の姿に戻った。

解除された装備は光の粒子となり、収束して黒い猫の姿に戻る。


紅葉は、黒い猫を抱え、さっきの戦闘で高ぶった心を落ち着けた。

すごい! あんな簡単にやつを仕留めるなんて!
助かったんだね、わたしたち。


ああ、君のおかげだ。ありがとう。

(んんっ、この娘……さっきとクラフトル数値が違う。10000クラフトルということは、今の戦いで浄化されたクラフトルを1000も吸収したのか! この娘はいったい……)


どういたしまして。

なんだか、すごくお腹が空いた。

(何か隠しているとは思えないけれど、一応監視は必要か……)
ずっとわたしの目を見て……どうしたの? 何か顔についてる?
いや、なんでもない。なんでもないよ! ハハハ……。

それより紅葉さん。クラフトル管理局員になってみる気ない?

わたし、まだ中学生だし……危険なバイトはできないよ。
そうか……それじゃあ仕方がないな。

でも、一応この猫は置いていくよ。

もう君のものになってしまったからね。


ストライカーシステムは管理者権限でロックしておくけど、今回のようなことが起きたら、その猫に俺を呼ぶように指示して。そうすれば、俺に連絡が来るから。

必要があると判断した場合は、ストライカーシステムのロックを解除するからね


あと、戦闘記録はログとして残るから。決して悪いことには使わないように。

へぇ~。この猫、そんなこともできるんだ。

(別に、悪い事になんて使わないけど……)

僕は「クロ

クラフターストライカー御用達のストラクチャーユニットだよ

しゃ……喋った!!

餌とか燃料は必要ないから、飼うのに手間はかからないからね。

(一応、監視も兼ねてるけど……それは伏せておこう……)

うん、わかった。

(ロボットなら、飼っても大丈夫かな……)

よろしく、紅葉
よろしくね! クロ
じゃあ、俺はこれで。

気をつけて帰るんだよ。

ええ~……いろいろと聞きたいことがあるんだけど……。
多分、きみの疑問はそのクロが解決してくれると思う。

わからないことがあったら、クロに聞いてみてほしい。

今までのことで何か質問があれば、僕が代わりに答えるよ!
そっか、じゃあそうするね。

じゃあ、バイバイ。

バイバイ。
この後、紅葉クロを連れて帰路についた。

巧人は、戦闘後の後処理を考えながら、壊れたのぼりや柵を見て、ため息をつく。


Z市と書かれた路地のプレート。メテオインパクトで荒らされた形跡のない風景。

そして、巨大暴走クラフトルを包んだまぶしい光。クラフトル数値が9000以上もある謎の少女。


わからないことだらけの状況を目にした巧人は、不安を募らせていくばかりであった。

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