「この本はどうして売れなかったのか」探偵団

著者 黒名ユウさんの推理

エピソードの総文字数=5,909文字

このページは依頼人(著者)用のページよ! 黒名さん以外は書き込まないでね! 著作者さんが「どうして売れなかったのか」を推理します。
探偵団として、自分の推理を書く場合は次のページでお願いします!
推理、推理……うーん、著者本人だと推理というより反省みたい(笑)
そうだな……まず、タイトルが良くなかったような気がしています。『イマージュ: あなたを一番愛しているのは私』の「イマージュ」というのは女性が好みそうな雰囲気があると思うのですが、サブタイトルになっている「あなたを一番愛しているのは私」というのが、女性の心情に沿っていないのではないかと。
女の人が望むのは「あなた一番愛しているのは私」であって、そっちの方が読みたくなる気持ち、心にビビッと来る感じが強かったのかも。その真逆ですもんね、今のサブタイトル。
……って、推理ってこんな感じでいいんですか? ただ思いついたこと言ってるだけなんですけど。
それでいいのよ! 思いつくままにどんどん理由を考えてみて!
馬鹿みたいな理由でも全然OK!
早くも探偵団の人が意見をくれ始めているしね! 著者も負けずに頑張れ~!
マジですか! うおお、ありがとうございます! よーし、他にどんな理由があるかなあ……
馬鹿みたいな理由でもOK……うーん。あっ、そうだ! 馬鹿みたいかどーかはわかんないけど、表紙の色使いが良くなかったかなあと。帯のピンクがキツすぎるような。
表紙もご自分で用意されたんですか?
はい。デザインは素人なのですが、一応フォトショなんかは使えるので、素材を購入してアレコレ考えて自分でデザインしました。それは一冊目の「催眠ごっこ」も同じです。
男性が好むものは、自分も男ですからそれなりにわかるのですが、女性が好むデザインとなると割とお手上げで。この「イマージュ」の表紙デザインも女性の意見をそれほど取り入れてみたわけではないので、もっと色々な女性に意見を訊けば良かったかな……
ふむふむ。いいですよ! その調子でどんどんどうぞ!
わ……凄い! 探偵団のみなさん、色々とご意見を下さってる(見て来た)……。こうして色んな方の推理を拝見していると、それだけで刺激されて自分も色々と気づきますね。
一冊目の「催眠ごっこ」との比較で考えてみるか……そういえば、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」って所あるじゃないですか。これ「催眠ごっこ」は圧倒的に「催眠」もの「MC(マインド・コントロール)もの」の作品が表示されるんですよね。催眠・洗脳もののエロ小説が読みたい人が探して、辿り着いたんだっていう。
「イマージュ」はなんせ1冊しか売れていませんから「この商品を買った人はこんな商品も買っています」も何もないんですが、こういう「本に辿り着くまでのキーワード」がそもそも何もないな~と思いました。
一般書店だと、特に買いたいものがなくてもプラプラ店内を歩き回って興味を引かれた本を手に取る。WEBの投稿小説サイトって、トップページからランキング見て、その中で気になったタイトルをとりあえずクリックしてみる。

でも、よく考えたらオンライン書店での買い物って、それらともまた違う動線ですね。まったく考えてませんでした。

それって、多分、各書店ごとにも違うのだろうけれど、「お客さんが自分の本に辿り着いてくれるルート」みたいものを想定していないと駄目ってことなのかもしれないですね。
他の人の考えってそのまま参考にもなるし、新しいことを思いつかせてもくれるわよね! さあ、まだまだ他にも理由は考えられるんじゃない?
脳ミソ、ぼーん! と、爆発させるのだー!
探偵団のみなさんの推理を読んでいて、あと二つ思いつきました。
紙書籍だと内容紹介が裏表紙の所にありますよね。で、短編集なんかだと、収録作のうちの一作のあらすじが書かれていて、その後に「……など、表題作を始めとする短編〇本」みたいな紹介になっているのをよく見かけるような。
「イマージュ」の内容紹介はコンテンツとして作品のタイトルだけズラッと並べて、その中身に全く触れていません。これって、前述の「1作のあらすじ+本数」という紹介文の作り方と比べていかがなものかと。
考えてみたら、1作でもあらすじが紹介してあれば「他も似たテイストの作品だろうな」という予測はつく。それにひきかえ、タイトルだけズラッと並べたって何も伝わらない。すごい無駄だ……。
なるほど、限られたスペースを有効に使う収納術みたいなものね!
それはたとえがちょっと違うのでは……
いいえ、あながちそうでもないと思います。良い収納は、収めるだけでなくて、使っていて中の物が取り出しやすいことも大切ですし、何が入っているんだってのが「具体的にわかりやすく、かつ、スピーディーに伝わるには」ということを心がけるべきなんだと気づきました。
「具体的にわかりやすい」ことと、「スピーディーに」というのは矛盾した条件でもあると思います。わかりやすく具体的にしようとすればするほど、文章は長くなる、スピーディに伝わらなくなる。だからこそ、妥協するための工夫が必要になり、それが短編集の内容紹介でよくみられる「表題作のあらすじ+本数」という形式なのかな、と。
もうひとつは何を思いついたの?
表紙のデザインについてです。
セルフパブリッシングって、表紙がショボイのが多いじゃないですか。それって、低予算でノウハウがない中でやっているから、どうしてもそうなりがちのだと思います。実際私も作ってみて、そーでしたし(笑)
で、なんというか「美麗な表紙」コンプレックスみたいな心理になっちゃって……「表紙はできるだけ美麗であることが大事!」という思い込みが生まれていたのではないかと。
でも、頂いた推理を拝見していて、そうじゃなかったのではないか、「情報を伝える」ことこそ表紙デザインの優先順位の一番上だったんじゃないかと。
その視点で改めて表紙を見てみると、帯部分と表題部分で情報のシナジーがない。

「イマージュ あなたを一番愛しているのは私」

「女性のセクシーなシルエット」

「最後のイマージュをするのはあなた自身~」

なんのことやねんていう(笑)

せっかく素敵な解説文を頂いたと言うのに、活かせてないどころか、ご覧の通り、使い方が下手なせいで逆効果にしてしまっているのかもしれない。解説者さんに申し訳ないことにもなってる……。
あははははー! ホントだー!
ワト子さん、所長、ヒドイ人ですよね……。いや、まあ、私も自分で笑っちゃいましたけど!
キニスンナ!
あと、そこから派生してもうひとつ……。これはなんか凄い根本的な間違いかもしれないんですけど。
根本的な間違い? なにそれー?
私はこの短編集を「女性向け」だと思っていましたが、それも思い込みだったのかもしれないということです!
「性と愛」をテーマにしたショートショートではあっても、よくよく考えたら、それだけで「女性向け」ってことにはならないな、と。私が「男性として興味を感じた」女性の性愛観というものを軸にして創作した物語……決して女性が読みたいもの、読みたがるものを書こうとしたわけではなかった。
むしろ、男性のほうが共感してくれるのかもしれない。あるいは、読者の性を選ばない類の作品だったのかもしれない。
だとすれば、表紙のデザインで伝えるべき情報からしてもう全然違うし、売るためのコンセプト、どういう人に見つけ出してもらうかのルート設定もまったく変わってしまうのではないか。そう思いました。
最初からボタンを掛け違えていたかもしれないということね! 壮絶ぅ!
そもそもが「男性向けエロ小説」の作家なので、よく思うことなのですが、「男性向け」というのは、それだけでもう女性読者を切り捨ててしまっているのですよね。潜在的な市場が人口の半分というとこからスタート。
逆もまた然りで、探偵団のみなさんの推理の中で指摘があったように表紙で「女性向け」ということしか伝わっていないなら、単に「男性読者」を切り捨てる作用しかなかったという。

でも、よく考えたら「読んでみたいと思う男性読者」ってフツーにいたんじゃないか。だったら、もっと違った表紙デザインはあり得るし、そうすべきじゃないかなーと。
ねえねえ、電子書籍って表紙とか内容紹介とか変更できるの?
ショップによって違いはあると思いますが、できますよ。登録情報の変更という扱いで、書籍本体のデータも差し替えられます。反映するのに数日かかることもありますけれど。
みなさんに頂いたアドバイスなどを参考に変更してみようと思います!
よかったわね!
ええ。自分の考えも深まりましたし、ありがとうございます!
それで、他にはまだある? 内容紹介や表紙以外の部分で、売れなかった理由ってないのかな?
そ、う、で、す、ね……う~ん。
販売チャネルの問題はどうかな……と思いますね。
一冊目は楽天コボも含めた3サイトで販売していますが、二冊目は楽天コボを外して2サイトでの販売にしました。それは楽天コボでの売り上げがさほど大きくなかったらというのは先ほどお話した通りですが……
投稿小説サイトごとに読者層がそれぞれ違うように、オンライン書店でも、それぞれユーザー層が違うのだとしたら、「イマージュ」とは違う読者層がターゲットだった「催眠ごっこ」の売り上げを根拠に楽天コボを外したのはイマイチ合理的ではない判断だったかもしれません。
そもそも、売ってるお店を減らすメリットってあるの?
う……なくは、ないんですが……。
どんなメリットがあるのか教えるナリ!
んーと、例えば「支払いの仕組み」の関係上……ということがあったりします。楽天コボさんの場合、支払いは原則、一定額以上の売り上げになってからというルールがあって……必ずしも月々売れた分だけ払われるわけじゃないんですね。一定額に到達しなくても、最終的にはある時点で清算されるんですけど、その期日がけっこう長い。

※2018.2月現在の時点での情報です。
だったら、わざわざ販売先を散らしてしまうよりは、清算が早いショップで買ってもらうようにしたほうがいいかな、ということはあると思います。
あと他には、アマゾンキンドルなんかは、KDPセレクトといって、キンドルだけでの販売にすることで印税率(ロイヤリティ)が上がったり、会員が無料で読めるアンリミテッドへの登録ができるようになります。私は今の所試してないですけど。

※2018.2月現在の時点での情報です。
それ以外だと、まあ、たくさんの取り扱い先があると管理が大変(面倒くさい)だよねっていうのはあるかな。
なるほど。悩ましいわね……。でも、売ってくれているお店がいっぱいのほうが売れるチャンスは多くなるような気がするわ!
私はよくわからないです。読み放題のアンリミテッドなら、本の値段を気にせず読んでくれるだろうから、アマゾン一本に絞ってもいいのかな……なんてことも考えていたのですが、探偵団のみなさんの推理の中にあった現代の娯楽においては、お金よりも時間をどう奪い合うか」という言葉を考えると、タダなら読んで貰えるというわけでもなさそうだなと思えて。
このへんは今後も引き続き悩みながら試行錯誤したいと思います!
そうですか。頑張ってください!
すごく他人事っぽい感じに聞こえましたが、気のせいですよね。
キノセーダ!
他には? そうだわ、販売先も大切だけど、宣伝についてはどうなのかな?
宣伝は……申し上げました通り、活動している投稿小説サイトで発売日前後に告知を打ったぐらいで。これは大反省点だと思っています。
一応、「イマージュ」の発売に合わせてツイッターを始めてみましたけど、いきなり始めた所でフォロワー数0からのスタートなので間に合わないんですよね。これも激しく後悔しました。
それだけじゃなくて、今までツイッターしてなかったことが、出版社さんや書店さんに対して申し訳なかったなと。一生懸命、私の本を売ろうとしてくれてるのに作者としての援護射撃ができてなかった。
どうしてツイッターをしてなかったの?
単なる苦手意識ですね。でも、自分で自分の本を売ろうとしてみて、よくわかりました。売る立場からすると発信を拡散してもらえるのめっちゃありがたい!
ふーん。私はツイッターもやんないからよくわかんないけど!
ほむ子は本当になんにも読まないよね!
……。(もう、いいや)
それでも、まだ始めたばっかりだったこともあって、何度も宣伝ツイートするのもためらわれて……。というか、フォロワーさんは同じなんだから、宣伝リピートするのって、そう効果はないのかなとも思い。あんまり宣伝しないで今に至っています。(フォロワーさんがガンガン増えているなら、色んな時間帯でツイートしたり定期で呟くのもいいのかもしれないですけど)
宣伝についても勉強不足なんで、色んなツールをこれから研究していきます。
トークメーカーでは作品中から二本、短編をトーク化してアップさせてもらっています。手間はかかりましたけど、定期ツイートするなら、なにがしかの楽しみがあったほうがいいと思うので、トーク版とツイートを組み合わせて宣伝していくのもいいかもですね。あ、これ、すぐやろう。せっかく作ったんだし!
まあまあ、慌てないで! どうせだったら、探偵団のみなさんの意見を取り入れて作品紹介や表紙をリニューアルしてからがいいんじゃない?
急がば回れじゃぞい!
あっ、そうでした。つい、気持ちがはやってしまいました!
もう他には売れなかった理由は思いつかない?
うーん、まだいっぱいあるとは思いますが、それより、ここまでにいただいた推理や気づきで、次の修正方針が見えてきましたから、今はそれを早くやってみたいです!
よかったわね!
ヨカッタナ!
はい。ありがとうございます!
探偵団の皆さまも、本当にありがとうございました。頂いた推理を何度も読み返して、また新しい気づきがあったら取り入れていきたいと思います!
コラボエリアはこのまま解放しておきますから、まだ参加していない方も気軽に書き込んでくださいね!
きっと依頼者さんもときどき読み返しに来ると思うし!
はい! 勉強させて頂きます!
あと、これだけ「売れない理由」があったにもかかわらず、「イマージュ」を買って下さった方には感謝を! この作品があなたの楽しい読書のひとときになってくれていることを!
うふふっ、読書って、意外と良いものかもしれないわね!

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