クラフトラフト!

第八話 愛の告白

エピソードの総文字数=861文字

管理局のクラフターストライカーですか?
わたしを付け狙う悪質なストーカーですか?
あれ……いや、ちがう。そうじゃなくて……

(話を聞いてないのか……!?)

やはり、そうなのですね。


わたしは騒音が苦手なので、NRR35の防音イヤーマフをしています。

これは、音のほとんどを遮断することができるものです。


そのため、大事な話、もしくは誹謗中傷を受けた場合に対応するため、ボイスレコーダーをONにして所持しています。


もし、わたしに何かあれば、今録音された音声が、あなたに接触した証拠になります。

いや、その……そうじゃなくて……

(何か難しいことをいっているぞ……この娘……)

そのそぶりだと、ストーカーではないようですね。


ということは、わたしが一人になったところを狙って愛の告白をしようとしているのですね。

いや……だから……

(どうしてそうなる!?)

ならば、チャンスをあげましょう。

さあ、大声で告白しなさい。


この最新式の防音イヤーマフをも退け、わたしに声を届けたなら、わたしはあなたの気持ちを受け入れるかもしれません。

声を……届ければ話を聞いてくれるんだな……。


わかった。言うぞ!



(すうう~っ)※注 息を吸う音


好きだああああああ!

(あれ……俺、なんでこんな言葉を……ついこの場の雰囲気に飲まれてしまった……)
あなたの思い……聞き届けました。

とても素晴らしい騒音でした。


ですがわたしは騒音が嫌いなので、あなたの気持ちを受け取ることはできません。

ごめんなさい。

そ……そんな……


…………。

いや、そうじゃなくてっ!

ほのぼのとした二人の会話をよそに、突然、地鳴りと地震が起こる。約震度5弱ぐらいだ。

その揺れは、すぐに収まった。


だが、その時巧人は、不穏な気配を感じ取った。

地震……昨日も似たような地震がありました。天変地異の前触れでしょうか……。
(これは……昨日と同じ……暴走クラフトルの気配……)
次の瞬間、公園の中央付近から、まぶしい閃光が放たれた。

そして、その光の中から、メガホンの形をしたものを大量に積み上げた、黒くて山のような物体が出現したのだった。

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