ソラミミ×DIAMOND

なにそれ気持ち悪い。禿げなんてきらいよ(2)

エピソードの総文字数=591文字

草里
何。さっきのはもう決定事項ね。他の質問なら受け付ける
その……
草里なら知っている。
 ピエロじゃない禿げのどうぶつのパレードっている? って聞いてみた。
 すると予想外に草里は急に面白くなさそうな顔をして、は? いるわけないじゃない? と返してきた。
えっ
そんなの、気持ち悪い。わたし禿げなんてきらいよ
……そ、そう。そうだよね
 何だろう。何故か知らないけれど、自分が否定されたような気分。だけど、そうね。あんなパレードの存在って、なんだか許せない。あいつら、わたしの象をとっていこうとした。もしまた見つけたら、それこそ潰してやりたい。そうするべきよ。
も、もし
うん?
もしそんなパレードに出遭ったらすぐ、潰してしまおう
そんなパレードは……存在しない
 う。存在までも、否定するのか。何故、そしてわたしは自分の存在が否定されたわけでもないっていうのに、心に釘が刺さるみたいなの。
じゃあソラミミ。いつにする?
うん。そうね……
 わたしは無理に笑顔を取り繕った。
また今度の休みでいいんじゃない?
オーケー。じゃ、いつもの場所で
 颯爽と身を翻し去っていく草里楓。
 あんなパレードいないんだ。この憎しみのようないとおしみのような感情はなんだ。わたしは一体……。わたしは今、なにかと戦いたい気持ちでいっぱいだった。なんだろう。悲しくて。なにかが、張り裂けそうで。パレード、潰してやりたい。すべてのパレードを。

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