マジカルミュージック

恋の苦しみ

エピソードの総文字数=2,281文字

    圭は歌音に慰められたが、まだ何かと心にモヤモヤを残していた。

    クラリネットの音色につられ、圭は練習室の前にやって来た。

2017/10/23 08:59
    圭が練習室に入ると、里紗と昴が一緒に練習をしているところだった。気の弱そうな里紗の音色をどうにかしようと昴が付き添っている感じだ。圭は、居心地が悪くなる。
2017/10/23 09:01
圭くん?    どうかしたのですか?
2017/10/23 12:37
どうしてここに来たの?
2017/10/23 12:38
いや…… ちょっとした気紛れ……
2017/10/23 12:38
圭くん…… 何か暗いよ?    何時もなら誰に対しても優しく接しているのに。もしかして、歌音さんと何かあった?
2017/10/23 12:39
    圭は、昴の発言に黙ることしか出来ない。微妙な空気が漂う中、その沈黙を破ったのは里紗だった。
2017/10/23 12:44
もう暗い話は終わりにして、圭くん……歌音さんに告白しないんですか?
2017/10/23 18:45
何度も口説いているが、あいつには通用しない
2017/10/23 18:46
    圭は再び項垂れてしまう。里紗と昴は、何も言うことが出来ない。歌音の天然さは周りも皆知っていた。音楽以外には興味がない、という訳ではない。友達も増えてきており、多分充実はしているだろう。

    そして、何故か最近は圭が不憫な思いをすることも増えた。

    里紗と昴は、毎日歌音と圭のやり取りを一番見ているので何となく分かっていた。

    昴が圭を慰める為に声をかけた。

2017/10/23 18:47
とにかく、歌音さんを恋愛に興味を持たせるには、やっぱり贈り物が一番だよ。確か、もうすぐ歌音さんの誕生日だったはず……
2017/10/23 18:53
    昴が言った「 歌音の誕生日 」という言葉に圭が一番の反応を示す。
2017/10/23 18:54
歌音の誕生日って何時なんだ?!
2017/10/23 18:55
    圭の勢いに負けてしまった昴は口を開く。
2017/10/23 18:55
歌音さんの誕生日は、一一月一〇日です
2017/10/23 18:56
何が喜ばれそうかなぁ~。今から楽しみだ。明日が休みだからデートに誘ってみるのもありかなぁ~
2017/10/23 19:13
    圭が、歌音の誕生日の話を聞いてからは凄かった。里紗と昴の練習時間を奪う程のものだった、と後に語られることになる。
2017/10/23 19:14
    里紗と昴と別れ、圭は仙台のショッピングモールに来ていた。アクセサリー店などでアクセサリーを手に取り、値段を確認する。
2017/10/23 19:16
うげっ……高!!    三万とか学生が出せる金額じゃないし……
2017/10/23 19:17
    圭はアクセサリーを棚に戻し、店を出た。
2017/10/23 19:19
何か良いものないかなぁ。    女の子が喜びそうなもの……
2017/10/23 19:20
    圭がショッピングモールをウロウロしていると手作りアクセサリーを体験できる店を見つけた。

    圭は、閃いたかのようにお店に入っていった。店には、眼鏡をかけた紳士的な男性が立っていた。

2017/10/23 19:21
いらっしゃいませ、手作りアクセサリー体験やってますよ。どうですかね、ムッシュ
2017/10/23 19:23
    圭は疑うことなく、
2017/10/23 19:25
はい!!    やりたいです!!
2017/10/23 19:27
……と言っていたのである。何の疑いもなしに。

    圭は男性店員に案内され、店の奥にあるアクセサリー工房に案内された。あらゆるアクセサリーが展示されており、圭の心を揺るがした。

    ここから圭の記憶は曖昧だ。気がついたときには、トパーズと水晶を使ったアクセサリーが完成していた。

    ルンルンと圭がお店を出ていくのを男性店員に見送られながら出ていく。

    圭は、まだ気がついていない。自分が記憶を飛ばしている間、男性店員に何をされたのかも曖昧である以上、圭が歌音にやらかしてしまう恥ずかしい醜態をクラスメイトに見られる事もこの時は、誰もが予測もしていない。

    しかし、このクラスにいる勝浦 真理亜だけが予想を的中させることになるとは誰も知らない。

2017/10/23 19:27
    圭が立ち去った店の男性店員が、不気味な笑みを浮かべる。
2017/10/23 19:35
まんまと引っ掛かりに来ましたね。俺の息子が次のターゲットになるとは思いませんでしたよ。悠を先に殺しておきたかったんですが……。まあ、良いでしょう
2017/10/23 19:36
    男性は店のエプロンを脱ぎ捨て、エスカレーターの方向に歩いていく。

    そして、不気味な笑みを浮かべて呟いた。

2017/10/23 19:38
アネモネの花を心の中に入れておいてやりましたし、これで結果はオーライですね。これで鈴鹿歌音や悠と結愛などを殺せますね……。今から楽しみですよ。さて、俺は高みの見物とさせていただきますか
2017/10/23 19:41
    その頃、圭は自分が作ったアクセサリーと水玉模様のシュシュを購入し、寮の自室に戻っていた。
2017/10/23 19:45
    しかし、圭は頭を抱えていた。巧はそれをずっと見ている。

    遂に巧がしびれを切られたのか圭に声をかけた。

2017/10/23 19:46
圭……お前いい加減に歌音さんに告白しろよ
2017/10/23 20:28
うるさいなぁ。分かってるよ
2017/10/23 20:29
全然分かってないし……
2017/10/23 20:31
    巧は呆れ返っていた。圭は、そのまま頭を抱えたままベッド上で転がり回っている。とにかく髪の毛が乱れる事など気にせず……。
2017/10/23 20:36
恋煩い……めんどくせぇ
2017/10/23 20:42
何か今、凄く歌音が恋しいんだけど……
2017/10/23 20:43
あれ?    お前の目ってそんなに真っ赤に染まっていたか?
2017/10/23 20:44
えっ?    俺、何かおかしいか?    目の色?    俺の目の色は、ルビーのような赤色なんだけど……
2017/10/23 20:46
今は、普通だ。でも、さっきはピンク色が混ざったかのような赤色だった……。俺の気のせいか?
2017/10/23 20:47
    圭の目の色は、ルビーのような赤色だ。それが一瞬濁ったかのような赤色に染まっていた、と巧は言う。

    圭は笑い飛ばして、

2017/10/23 20:49
気のせいだって、巧。俺は、いつも通りだ。歌音への告白は、きっちりするから……
2017/10/23 20:51
なら……良いんだが……。何かあれば言えよ?
2017/10/23 20:52
    巧を圭は心配をさせないように、
2017/10/23 20:52
大丈夫だ。何かあったら言うから……
2017/10/23 20:56
……と言った。


    それが後に大きな事件を呼ぶことになる。圭は、無事に歌音の誕生日を祝うことができるのか……。それは、勝浦 真理亜のみが知っている。

2017/10/23 20:57

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