【12/9】 ダンゲロスSS(71)如月真琴VSヤドナシ

ヤドナシ

エピソードの総文字数=2,948文字

ここはヤドナシさんの執筆スペースです!

かってにかきこむ わるいこ だれだ

とうっ!
イブレッドは改造人間である! 彼の強化された体は音足に近いスピードで街の中を駆け抜け、あちこちの屋根から屋内に侵入しては子どもたちにプレゼントを届けていた。

yomogi

これで残るは547件……他のメンバーはうまくいってるだろうか?
ちょっと待ったぁああ!!
むむっ! 何者だ?
見てわからないのか? 俺様はクリスマスの星の妖精だ。
なに! クリスマスの星の妖精?
そう、あのツリーの上についてるやつ。
ツリーの星か……子どもの頃取ろうとしてよく母親に叱られたな。その妖精がなぜこんなところに?
お前を邪魔しに来たからだ。
何……敵か!!
子どもたちが楽しみにしているクリスマスをなぜ台無しにしようとしている?
去年の冬……俺とツリーは別れた……。
別れた? クリスマスツリーと付き合っていたのか?
そうだ……俺とあいつはいつも繋がっていた。クリスマスのシーズンがくると必ず子どもたちの前に引っ張りだされ、俺たちは照れながらガキどもを祝福していたんだ。
ところが、最新のLED式スターライトが俺の家にやってきてから全ては変わった……光りもしない、ただのプラスチックでできた俺はあっという間に「いらない」って捨てられちまった。
彼女(ツリー)も「光らないあなたが悪いのよ……」って俺を見捨てちまった。だから決めたんだ。俺は今度こそ光る男になってあいつの元に帰ってやると。それにはお前の持っているその袋の中にあるものが必要なんだ!
こっ、この袋の中にあるものが分かってるのか?
はい、その袋の中には様々な光るおもちゃが入っていることは確認済みです。
また誰かが現れたぞ……何者だ!?
私の名はアザミ、依頼を受けてあなたから一つだけプレゼントを奪いにきました。
プレゼントを奪う……? 自分の言っていることが分かってるのか! 他の子どもたちから夢を奪うことになるんだぞ?
「指定された場所に荷物を届けること」……それが私の任務ですから。
人のものを奪ってお届けすることが君の任務だと言うのか!
悪いな。そいつは俺の能力で洗脳済みだ。クリスマスの夜に子どもたちへ笑顔を届けるはずだったこいつの初任務は、俺の都合がいいように書き換えられたんだよ。
なんて鬼畜な真似を……許さんぞ、クリスマスの星の妖精!
つべこべ言ってないで早く俺に光るものを渡せ! さあ、行くんだアザミ!
イエッサー、マイマスター!(スターだけに)
次の瞬間、アザミは信じられない速度でイブレッドの持っていた袋をかすめ取っていた。改造人間の目をもってしても追いきれないスピード……只者ではないことが彼にもわかった。

yomogi

待て! とうっ!
ぴょんぴょんと屋根を飛び乗って移動していくアザミ、それを追うイブレッド……しかし、突如ある家の屋根に飛び乗ったとき、彼女の姿は見えなくなった。

yomogi

なっ、どこへ消えた? 待てよ……あのナリからして彼女はおそらく忍者! 消えたと見せかけてこの家の中に侵入したに違いない。それならば……!
彼は一瞬屋根に手を触れる。するとそこに今までなかった煙突が現れた。

yomogi

とうっ!
煙突から勢い良く家の中へ入るレッド。そこはよくある日本家屋の一つだった。

yomogi

おかしい……どこにも彼女の姿が見当たらないぞ。
あるのは畳だけ……。
ふっふっふっ……人からは畳にしか見えない私の能力、いくら改造人間であってもこの術を見破ることはできません!
いたな、そこかっ!
なっ、なぜ私の位置が!
常日頃、子どもたちを起こさないよう静かに行動している俺にはちょっとした音も耳に入る。独り言をしゃべる畳はない!
くっ、しまった……ならば、畳返し!!
なにっ!
畳と同化した彼女の姿は、次々とイブレッドのもとへ投げつけられる畳と混じってどこにいるのか分からなくなってしまった。どうする、イブレッド!

yomogi

くぅ……煙突メーカー!!
わわっ!
次々と畳からせり上がる煙突……自身にも煙突を作られては困ると思わずアザミは彼を避けた。その行動をレッドは見逃さない!

yomogi

いたぞ! 自分から動ける畳があるはずはない! 今度こそ捕まえた!
ええい……この爆弾をくらえ!
なにっ!
さすが忍者……やはり飛び道具も持っている。本気になった彼女は次々と爆弾をレッドに投げつける。爆弾は都合よく小規模な衝撃波しか起こさないが、着々とイブレッドを弱らせていた。

yomogi

くっ……もうダメか
その時だった!

yomogi

助けに来たぜ……イブレッド。
イブイエロー! 何でここに?
敵の放った攻撃がレッドに当たる寸前、黄色い腕がそれらをなぎ払っていた。気がつくと、見知ったあの仲間がレッドの目の前にいる。

yomogi

全く、レッドはいつも無茶するんだから……。
イブピンク! 君までなぜ?
やれやれ、レッドさんがもたもたしてる間に、こっちはプレゼントもう配り終わっちゃいましたよ。ついでに、あの子に洗脳したこいつもつかまえておきました。
ぐぉおお……
イブブルー……相変わらず仕事が早いな!
おっと、僕を忘れないでほしいな。
イブグリーン……みんな来てくれたのか……すまない。いや、そうじゃないな…… ありがとう、みんな!
礼なら、あいつを正気に帰らせてからにしようぜ。
そうよ、早いとこみんなで洗脳を解いて、レッドの持って来たプレゼントも配っちゃいましょう。
できの悪い先輩を持つと苦労しますね……さてさて、行きますよ!
僕があいつの注意を奪うよ、その隙にみんなでプレゼントを取り返して。
ああ分かった、行くぞみんな!
おう!!!!

yomogi

何をゴタゴタと! こっちも行きますよ!
その時だった! イブグリーンが大声で彼女を指差し叫んだのは!

yomogi

ああっ、お姉さん! ジッパー空いてる!!
ええっ、何ですって!
慌ててズボンの真ん中を見る彼女。しかし、そこには何の異変もない……。

yomogi

どこ見てるのさ? 僕が言ったジッパーって言うのは、ブーツについた方だよ。
なっ……はかられた!
あっかんべーのポーズをするイブグリーン。この子どもっぽいポーズからいったい誰が想像できるだろうか? この男のスーツの下は齢40を超える中年男だということを……。

yomogi

今だ、もらった!
ああっ!
鮮やかな手際で彼女からプレゼントの袋をひったくるイエロー……彼は聖夜にひったくりをしていたところイブレッドに捕まり、その後改心してイブレンジャーの一員となった過去を持つ。ゆえに、ひったくりはお手の物なのだ!

yomogi

おっと、余所見をしてる暇があったら私の相手をしてもらいましょうか?
くっ……背が低いくせに生意気なやつね。
彼女の言葉に、イブピンクの顔が曇る。ヘルメットで隠れているはずなのに、その場にいる全員がそれを察知するほど、おびただしい殺気があふれ始めた。

yomogi

言ってしまいましたね……ピンクの前で口にしてはならない言葉を。
えっ……?
…………誰が良い歳してヒラヒラの恥ずかしいロリロリピンクな格好してるおチビさんですって?
(そこまで誰も言ってない!!!!)

yomogi

くらえっ! クリぼっちブロー!!
ぐはぁ!! はっ……わたしは何を?
うぁああああああ、メリー・クルシミマスぅううううう!!!!!
こうして、イブレンジャーは無事にアザミを正気に戻らせ、彼女とともに朝までにプレゼントを配り終えることができたのだった。(完)

yomogi

ジャスト一時間だ いい夢見れたかよ

(執筆終了です!)

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