ソラミミ×DIAMOND

草里ってちょっとひどくない?

エピソードの総文字数=1,119文字

 学園の朝。

草里ってちょっと、ひどくない?

 一年近く付き合ってきたけど、あんな草里って、見たことなかった……。

何。そうーかな。そうは思わないけど……大体、わたしは戦系、あなたは手わざ系。主要科目が違う時点で、あなたはわたしの半分しか見てないんだし……一年一緒のクラスだけど、よく話すようになったのは半年前だから半分だし、それに、あなたは授業の半分寝てるから、そこでまた半分で

はっ? 半分も寝ていないっ

いや寝てるけど

エ……そうかな。そうかも

そうだよ。あなたにはあなたのやるべきことがある。わたしにはわたしのやるべきことがある。その分担で、いいじゃない

? ……その何か、ごまかされてるっていうのか。話が違わなくない?

 草里は次の瞬間には真剣な表情に変わっており、今回は失敗だったけど、今度はパレード潰しを成功させよう、と言うのだった。そんなあ……無茶苦茶だよ。あんなの……。次はもうちょっと使える部下をつれていく、と草里は昨日言った。わたしは薄っすらとした草里という子への否定感情を持ったが、わたしはそのときはそれ以上何も考える気にすらならなかった。あのあとわたしは言葉もなく、帰途に着き、家に着き次第に眠りに落ちた。浅いところをぐるぐるぐる漂っている眠りでしかなかった。起きて、昨日のパレード潰しは、夢じゃなかった。と思った。

 ホームルームでは何も触れなかったけど、四副しぞえさんは今日学園に出てきていない。

 けど、そこを思い出せば、四副さんは紙のなかで、し……死んでいた。それは確かにそうだけど。だけど、それはやはり四副さんの死を意味するわけではないでしょう。としか思えなかった。思いたくなかった。あれは、どういうことなのだろう。四副さんを、探しに行かなくては。

そうだよ。草里、パレード潰しのことはわたしもまた考えるから、まずは昨日の場所に行って四副さんを探しに行こう?

四副って、これだろ

 えっ。

 見ると草里が鞄から取り出したのは、昨日の、まったくあの紙になった四副さんだった。昨日と同じあの、無様で奇妙な死に様をその紙のなかで晒している四副さん。昨日のあの光景が甦る。わたしたち、なんてことをしていたんだろう。あんなことって……

い、いや。こんなところで出さないで

 草里はそれを鞄に仕舞う。

まあ、今日の帰りに町通りの永眠画廊に持っていくよ。あそこの画家連中なら腕もあるしこれの治し方を知ってるんじゃないか。な?

そ、そうかしら。それよりも、うーん、保健室とかの方が……

 そう言ってわたしは、このパレード潰しそのものが学園に内緒の事だったのを思い出した。だけどだからと言って……。
 一時限目が始まるので、草里は自分の席にするりと戻っていった。

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