黄昏のクレイドリア

11-4

エピソードの総文字数=909文字

ぅわっぷ?!
落下の衝撃に備えていた
カノンを迎えたのは、
地面ではなく水面だった。
身体が沈んでいくところを、
カノンは慌てて水中から顔を出した。
ぷはー…っ、
いきなりとんだ歓迎ね……。
?!
だ、誰だ、カノンか?!
この声は……セシル?!
あー、よかった、
置いてかれたかと思った……
ほら、こっちから上がれるぜ
セシルの声を頼りに、カノンは
未だに目がなれない暗闇の中を
泳いでいき、地面へとあがった。
そっちこそ無事でよかった。
落ちてからあんたの声が
全く聞こえてこなかったから……。
マジかよ!?
オレ、落ちてすぐに
お前らのこと何度も呼んでたんだぜ?!
そうだったの……。
……ま、てっきり
見捨てられたもんかと思ったけど、
そーじゃないならよかったぜ。
てゆーか、この罠エグくねぇ?
オレもカノンも泳げたからいいけどよ、
これ、泳げないヤツはそのままあの世行き――
おわッ?!
……たぶん
イーリアスよね、今の。
……あいつ、泳げんの?
わかんない……から
助けにいくわよ!
りょーかい



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ごほッ、がはッ……
はーい、
ゆっくり水吐いてー、
息吸ってー
ったく、言わんこっちゃねー。
言ったそばからコレだもんな。
……とりあえず、
おかげで助かった。礼を言う。
だが――――
お前たちは、
なんともないのか?
え?
ずぶ濡れな事以外は
あたしは別に……セシルは?
お、オレだって
何もねーよ!
なんなんだよ一体!
そうか…………。
な、なんだよ、
原因がわかってるなら
ちゃんと言えよ。
お前、めちゃくちゃ顔色悪いぜ

(もう相手の様子がわかるほど

 目が視えてるのね……)

…………。
……この空間は、
むせ返るほどの魔力で充満している。
普通なら、こんなに密度の高い魔力が
溜まることはあり得ないんだが……。
ふーん、魔力酔いみたいなやつ?
そういうもんか――
意図的に行っているんだろうがそうでなければ
こんな空間は作れないそれにしたってこれだけ
の基礎魔力をどうやって工面したんだ?いやだ
から上層の結界によって蓋をしているのか……
?だとしたら、何のために
おいおい、大丈夫かよ
ちょっと!
!!
……考察したいのはわかるけど、
あんたがこんなになるような所だし、
長居は無用でしょ。
まずは此処から出る方法を
考えましょう。
……あぁ、そうだな。

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