マジカルミュージック

加速を始めるストーリー

エピソードの総文字数=2,306文字

    歌音は、悠の要求を全て断った。

    予言書に従うなんていつの時代の話なんだよ、と歌音は思ってしまう。それでも、悠の心には余裕など一欠片も見ることは出来なかった。やっぱりそうだ……世界は、崩壊への道筋を歩み続けているのだと……。


    翌日、歌音は再び聡太の練習風景を見に行くことにした。

    今日も、南 詩織と一緒にチューバを奏でていた。

2017/08/15 13:08
あの……聡太さん。ここのチューバのユニゾンなんだけど……。どうしたら合わせやすいと思う?
2017/08/15 13:16
ここなら、こうした方がはまりやすい。だから、ここは気をつけて欲しいかな……
2017/08/15 13:17
分かったわ。一回やってみましょう♪
2017/08/15 13:18
そうだな♪
2017/08/15 13:18
    詩織と聡太の音色が、歌音にも伝わってくる。

    「マナティー・リリック序曲」のチューバのメロディーが聞こえてくる。曲は、ほぼ完成に近づいているのは分かる。しかし、何かが足りない。歌音は、何が足りないのかチューバのレッスン室の扉にもたれかかったその時だった。

    いきなり扉が開き、歌音はバランスをとることが出来ず、そのまま後ろに転けたのであった。

2017/08/15 13:19
歌音さん?!
2017/08/15 13:23
歌音さん……盗み聞きとか卑怯ですよ……
2017/08/15 13:24
あはは(;゚∇゚)
2017/08/15 13:24
    歌音は、リアクション芸人でもなければ何でもないのでリアクションをどのようにとったら良いのか分からないので、苦笑いをしてしまったのであった。

    その後、詩織と聡太の二人に捕まった歌音は、散々練習に付き合ったのであった。

2017/08/15 13:25

    やはり、聡太は何かを隠している。心が叫びたがっているのが分かる。本当の心や思いを隠している可能性がある。

    歌音は、しばらく聡太の様子を見ることにしたのであった。

2017/08/15 13:26
もっとフルート踊れ!!    クラリネット、そこでずれない!!
2017/08/15 17:05
    そんな時に限って、合奏は一体感が一切ないのである。

    フルートが連符でずれ、クラリネットがバラバラのチャーハンのような演奏になってしまう。トランペットの高音が音を外し、まるで曲の中で修羅場が発生しているかのようだ。修羅場は、「ウエストサイドストーリー」の中だけにしてほしい。

    歌音は、呆れ返って指揮を止めた。これ以上は、曲にならない。

2017/08/15 17:06
ねぇ、みんな……練習してきたの?    これじゃあ、合奏にならないよ……。ホルンパート!!    音間違えすぎ!!    クラリネットパート!!    この曲は、チャーハンじゃない!!    次は、出来るようにしてきて!!「三日月の舞」は、中学生でも出来るのに……音楽科の私たちに出来ないなんて恥よ!!    「マナティー・リリック序曲」もそう。最初の木管パートがチャーハンみたいな音を出している場合じゃないの!!    「はとポッポの世界旅行」も……。やる気があるならまずは、パート全員が曲を完璧に吹けるようにしなさい!!    今日は、それだけよ!!    今からパート練習の時間を取りますのでよろしくお願いします……解散!!
2017/08/15 17:10
    また、歌音はやってしまった……。音楽になると熱血になる癖をなおしたい……。でも、貪欲でないといけない、と思っている。

    音楽は、努力する人と才能がある人が生き残れる世界なのだから……。

    このクラスには、そういう人が集められているはずなのだが……何故、うまくいかないんだろうか……。

    そんな歌音に一成が声をかけた。

2017/08/15 17:20
お疲れ……。お前、最近音楽に対して熱血になってきたなぁ……。何かあったのか?
2017/08/15 17:23
    歌音は頭の中の思考を整理しようとすると、相川奏斗が浮かび上がってきた。歌音のライバルとなる竹下高等学校吹奏楽部の学生指揮者……。

    どうして最近は、こんなにも勝ち負けに拘っているのか歌音には分からなかったのだ。

    音楽の世界は、あのボードゲームで有名なダンゲロスSSと同じ世界なのだから……。

    曲中で相手の学校を蹴落としあう……そんな感じは……。

2017/08/15 17:24
何でもないよ♪    柏原先生はどうしたんですか?
2017/08/15 17:28
お前、やはり隠しているだろう……。隠さない方が身のためだぞ!!    相川奏斗の事を考えていたな……
2017/08/15 17:29
やっぱり柏原先生には敵いませんね……。当たりです!!    最近、どうしても音楽を聞いたお客様の反応が気になって……。相川くんみたいに私は、出来ているのか分からなくなってきちゃった……
2017/08/15 17:30
お前は、お前の音楽を作れば良い。俺は、歌音の音楽が好きだからな♪    お前のファン一号は、家族である俺なのだから……
2017/08/15 17:32
    一成の言葉が、歌音にはどれぐらい嬉しかったことか……。

    こんなにも嬉しかったことは、ここに来てからはあまりなかった。毎日、戦いに明け暮れて、気がついたら私を認めてくれる友達も増えてきていた。しかし、それも普通の行動ではなかった。普通じゃない事をして、その友達の命を救って……。ほとんどの事件には、白川 秀が関わっていたのは確かだ。

2017/08/15 17:35
しかし、歌音……。物語は加速を始めた。もう誰も止めることは出来ない。俺も逆らうことはできないのだ……。だから、歌音……お前は、そろそろ本当の恋を知れ!!    それが、俺からの次のミッションだよ
2017/08/15 17:39
本当の恋ってどういうこと?    私は、音楽に恋をしているよ♪
2017/08/15 17:42
本当の恋は、音楽ではなくて……人に対してだ!!    もう世界の終わりが近い……。後で後悔することになる……。だからだ!!
2017/08/15 17:42
    加速するストーリー……誰にも止められないこの世の過ち……。歌音は、この時は本当の恋について知らない。しかし、後に圭に思い知らされることになるのだ。

    このミッションの事は、追々起きていく事なので今は説明しないでおこう。

2017/08/15 17:44

◆作者をワンクリックで応援!

0人が応援しました。

◆コメント欄は未記入でもOK! 公開されないのでお気軽に。

ページトップへ