ギルド!~お仕事斡旋いたします~

酒場

エピソードの総文字数=4,567文字

【店員】

「いらっしゃいませ~! ご注文はお決まりですか~?」

【ミラクルマン】
ロイヤルエネルギーをひとつ。Mサイズで。
それから、冒険の仲間を探してるんだが……(チラッ

【店員】

「ロイヤルエネルギーのMサイズですね~♪ すぐにお持ちいたしますー!
おお、冒険の仲間も募集中なのですねっ!」

【ミラクルマン】
そうそう。オレ、攻撃と防御には自信があるんだけどさ、
回復とか、サポート系の魔法を使えないから……
(この星にもロイヤルエネルギーがあるのか。頼んでみるもんだな)

【店員】

「お待たせいたしました、ロイヤルエネルギーMサイズです♪
うち、メニューの豊富さがウリなので、なんでも注文してくださいね~!
なるほど、なるほど~♪ 主に前衛をやられてるんですか~?」

【ミラクルマン】
いや、いざとなれば後衛もできる。
ただ、今までパーティを組んで戦ったことがなかったから、
師匠に言われたんだ。
「今度はパーティを組んで戦ってみろ。経験は重要だぞ」ってさ。

【ミラクルマン】
それからオレ、人型だけど人間に見えないだろ?
聞かれる前にそこんとこも説明しておくと、
オレ、実は遠くの星からやってきたんだ。
この星で言うならモンスター級の戦士がごろごろ居てさ、
オレもそんなんだから、弱さを学ぶためにもここへ来たんだ。

【フラメイ】

「すまない。オレンジジュース、Sサイズをひとつ頼む」

「ん……赤いゼリー?」
(平然と椅子に座っているがこれが噂の人間に友好なモンスターというやつか。…………モンスターも注文するのだな)

【ミラクルマン】

「赤いゼリーとは失礼な。オレの名はミラクルマン。修行中の戦士だ。
一応言っておくと、オレはモンスターじゃないぞ。遠くからやってきただけでれっきとした人間だぜ」

【店員】

「あ、いらっしゃいませー! オレンジジュースSサイズお待たせいたしましたー!
ミラクルマンさんは遠いところからいらしてたんですねぇ~♪」

オレンジジュースの人はサポート系の魔法使える?

使えるならパーティ組もうぜ!

【フラメイ】

「どうも」
(んむ。都会のオレンジジュースも悪くない)

「ミラクルマンといったか。失礼した。何分、故郷を出たのは初めてでな……少しばかり常識とやらに疎いようだ」

【フラメイ】

「サポート系か……墓守りである以上、前に出ることが多くてね。力にはなれなさそうだ」

「これから依頼に行く。また会うことがあればよろしく頼む。ミラクルマン。
店員さん、オレンジジュースありがとう。代金は置いとくから」

【店員】

「ありがとうございました~♪」

うーむ仕方ない……

サポート系の魔法使いが来るまで気長に待つか。

【ミトリ】

「どーも。コケミックスってあります?」

【店員】

「いらっしゃいませ~! コケミックスですとヤマゴケ、ハイゴケ、スナゴケの3種盛り合わせになりますがよろしいですかー?」

【ミトリ】

「それでお願いするよー。
この星のコケは新鮮でどれも美味しいからねー。」

まさかのエイリアン第2号……!

【ミトリ】

「ということはキミもコケミックスを……?」

【店員】

「コケミックスお待たせいたしました~」

【ミトリ】

「店員さんありがとー。美味しいよー」

【ザーフリー】
店員さん、サニージュースをひとつ。
やっほー、ミラクルマン

【ミラクルマン】
げっ、ザーフリー!お前も修行中じゃなかったのか。

【ザーフリー】
ん?修行中だけど。いや、どうせなら一緒に修行しようかな〜って思ってさ。

【ミトリ】

「見たことあるような宇宙人が増えた」

【ミラクルマン】
お、お前〜、オレの修行の内容知ってんのか?

【ザーフリー】
知らないけど、失敗したら星ごと破壊すればいいんでしょ?

【ミラクルマン】
いいわけないだろーーっ!!
宇宙の冒険者として恥ずかしくないのか!
コケのヒトもなんか言ってやってよ。

【ミトリ】

「そうだな。破壊されるのは困る。
侵略できなくなるし」

【店員】

「お待たせいたしました~。サニージュースですー♪」

【ミトリ】

「あ……。(財布チラ見)

ごめんねー店員さん。俺、この星の硬貨持ってないや。
今度、仕事行くからさー。その後でもいい?」

【ミラクルマン】
硬貨……だと……!?しまった!
魔法が発達した星だから、お金もエネルギー体なのかと勘違いしてしまった……

【ミトリ】

「その発想に驚いたよー。赤の人はエネルギー体なのかなー?」

【店員】

「まだ土地に慣れていないということでしょうし、今回はそれでいいですよ~♪
次はお金持ってきてくださいね~。
そちらのお客さんも同じ対応でよろしいですか~?」

【ミトリ】

「ありがとー。この星の人はみんな優しいねー。

とはいえ。俺は仲間探し含めてココ来たから払えるのはまだ先かなー」

【ミラクルマン】
よかった〜
正義の戦士目指してるヤツが修行期間中に食い逃げするとか、
シャレになんねーからなあ。

【ザーフリー】
ミラクルマン、修行のための依頼はボクが代わりに受けてきたから。
領主の見回りを手伝って、
モンスターの親玉もブッ飛ばすっていう依頼だよ。
どう?

【ミラクルマン】
いいね。じゃあ、早速行くとするか。
店員さん、約束は絶対守りますから。
では。

【ミトリ】

「ここって冒険者いない時暇だよねー」

【店員】

「お二人ともお気をつけて~♪
そうですね~。冒険者さん以外も酒場を利用して欲しいのですが……町の人たちだとあまりいらっしゃらないんですよね~」

【ミトリ】

「そうみたいだねー。

じゃあ一度、船に戻りたいから。店員さんまたねー。
次はちゃんと払うよー」

【店員】

「はい。お待ちしてますね~。
ありがとうございました~♪」

【フーノ】
ブドウ酒のブドウジュース割ください

【店員】

「はーい!

お待たせいたしましたー! ブドウ酒のブドウジュース割になります~」

【フーノ】

くぅ〜〜〜〜ッぶどうが濃いっ!
これが大人の味なのね!

【ミトリ】

「どもー。船戻ったけど退屈だから戻ってか来たよー。

やっぱり冒険仲間見つけるまで居させてもらうねー」

【店員】

「お帰りなさいませ~。
あ、お冷だけ出します? それとも、ツケでコケを頼みます?」

【ミトリ】

「お冷だけでー。
あんまり重ねてると悪い癖ついちゃいそうだからねー」

【フーノ】

見かけないモンスターがいる…
この酒場はいつからモンスター酒場になったんだ?……

【トニュー】
彼ハ、魔物デハナイ。星カラ来タ旅人。
ソシテ、私モ旅人。タダシ、人間デハナイ

【トニュー】

店員サン、高純度エネルギー体ヲヒトツ。
支払イハ、店員サンノ好キナモノデイイゾ。

【ミトリ】

「そういやさー。なんで侵略者が魔物を倒すんだろーねー。

んー。侵略者だからなー。
お金はコケハンターで集めてこよーかなー。
皆またねー」

(そう言ってミトリは席を立った)

【フーノ】
変なのが来て変なのが帰ったー!

【トニュー】
『変なの』デハナイ。侵略者ダ。

【店員】

「高純度エネルギー体、お待たせいたしました~」

【トニュー】
高純度エネルギー体の旨みは“力”と“圧”によって生まれる。
その二つの要素が生み出すコク、のどごし、刺激性、身体の全てを増強するような独特の爽快感。
それらはあらゆるロボットの抵抗力を突破し、有り余る程の魔力へと変換されるのだ。

ごきゅ、ごきゅ、プハァー

【トニュー】
やはり高純度エネルギー体というものは、
自然豊かな星で空気中の魔力を味わいつつ一気に流し込むのに限るな。

【トニュー】
エネルギー体がお金の代わり?私に言わせればナンセンスだね。

【吸血鬼】

何語ってんだろう、コイツ。

【吸血鬼】

すまないが店員……
『にんにくを揚げたヤツ』というのはあるかね?
これは私も噂に聞いただけなのだが、にんにくには凄まじい生命力が含まれているとか……
一皿、ほんのちょっぴりだけ味わってみたいのだが……

【シーラ】

「おー、ここが噂の酒場か。
はっはっは。こりゃ確かに珍妙な生物がいるねぇ」

【フーノ】

人が来たけど人じゃ無いのも来た…
もう看板を『酒場〜人間さんいらっしゃい〜』
にしないとちゃんとした客来ないんじゃ?

【フーノ】

ブドウ酒のブドウジュース割のお代わりと虫ケーキください。

【シーラ】

「なんだい。嬢ちゃん、見かけによらず虫食べるのかい?」

【フーノ】

ン?ムシ?はっはっは☆
何を言っているんだ、今時の女性はみんなムシケーキを食べるもんだよ

【吸血鬼→BIO】
過程や方法などどうでもいいッ!
「名前の無い場所」の帝王たるこのBIOにふさわしい酒場こそが、
『酒場〜人間さんいらっしゃい〜』をも凌駕する『真の酒場』となるだろう(力説)

【店員】

「お客さんがいっぱいで嬉しいです~♪
人間じゃない人も人間も等しく大切なお客様なので、誰でもウェルカムなのですよ~。

で、こちら揚げにんにくです~。
そして、こちらはお代わりのブドウ酒のブドウジュース割になります♪
あ、虫ケーキの虫は何かご要望ありますか?」

【フーノ】

んん?ムシケーキの“蒸し”に違いなんてあるのかしら?
店員さんのお好みで構いませんよ

【トニュー】
(ちがう、虫ケーキではない。データと一致しない。それは96%の確率で蒸しケーキという料理だ)

【シーラ】

「な~んだ。そっちの“蒸し”かい。

とはいえ。店員さん、もちろん“虫”ケーキもあるんだろう?
あたしゃのはイナゴでお願いするよ」

【店員】

「おお、蒸しケーキのほうでしたか!
こちらプレーンの蒸しケーキになります~♪

はい! もちろん、虫ケーキもございます♪
イナゴケーキですね、少々おまちくださいませ~」

【BIO】

おいッ!店員!
この揚げにんにくとやら、食べたくても食べられないぞッ!
どういう了見だ!

【トニュー】

鏡を見ろ。

【フーノ】

イナえ⁈ イナゴ⁉︎
普通の人なんて居なかった!

【シーラ】

「おっとその言い方だとイナゴ食べるが異常みたいじゃないか。イナゴは蜂の子と一緒で立派な食材だよ。

嬢ちゃんもひとつ、どうだい?」

【店員】

「そうですねぇ……。では代わりにこちらはいかがでしょう?
大きさは違いますが、にんにくと形が似ているゆり根をほくほくに揚げたものになります~♪

それとイナゴケーキお待たせいたしました~♪
ですね、イナゴは佃煮として食べている地域もありますし、蜘蛛はチョコレートのような味がしますよ~」

【シーラ】

「ありがとう。
いやぁ店員さんはわかってるねぇ。虫だってね豚や牛と同じ生き物なんだよ。毒がなけりゃ食べるだろう?

虫ってのは便利だよ。野宿ん時に食料尽きてても奴らはそこら中にいるからねぇ」

【フーノ】

ごめんなさいイナゴの人。
私はお婆ちゃんの持ってきたイナゴだかバッタだかを揚げたものの匂いがきつ過ぎて、ちょっとしたトラウマになっているのよ……。

【フーノ】

それと蚊は肉団子にして焼くと美味しいらしい。
夏には蚊の肉団子を食べてみたら?

【シーラ】

「え、蚊かい?    蚊は……ちょっと無理だねぇ。

あたしゃよく蚊に刺されるもんだから天敵と思い込んでしまってねぇ」

【シーラ】

「ん、もうこんな時間かい。
約束があるからね。ここいらで帰らせて貰うよ。
店員さんこれ、ケーキのお金ね。

そういや……名乗ってなかったねぇ。
あたしゃは『シーラ』てんだ。またな、嬢ちゃん」

【店員】

「ありがとうございました~♪
またお越しください~」

【フーノ】
虫による他者との交流……

【店員】

「虫が繋ぐ縁というのもまた面白いですね~」

【ルシェ】

「は、はじめての依頼緊張した~。
あ、ミルクお願いします!」

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