マジカルミュージック

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    その日の合奏で事件が起きた。

    「君の名は。」コレクションの最初のオープニング「夢灯籠」を合奏中のことだった。

    いつものように圭がトランペットのソロを吹き上げる。

    この音楽は、情熱的に……ではないんだけど異様に情熱的に吹き上げてきた。……どうしたものか……。

    最近、何となくそう思っているだけなのかな?

2017/07/03 08:01
    情熱的に吹き上げた圭くんのあとからは、ユーフォニアムのソロが始まる……予定だった。

    音が聞こえづらい……。

    フルートの刻みの音がきつく鳴り響いている。

    歌音は、いったん指揮を止めることにした。

2017/07/03 08:04
あの……双葉ちゃん。もう少し強めに滑らかに吹いてもらって良いかな?    今の音は、ぶちぶち途切れていて違和感しかなかったよ
2017/07/03 08:08
ご……ごめんなさい……。もう一度お願いします
2017/07/03 08:09
じゃあ、もう一回トランペットソロから行きます!!
2017/07/03 08:09
了解……
2017/07/03 08:10
    明らかに圭が疲れてきているのが分かった。

    これがうまくいかなかったら、休憩二十分とるしかないと思っている。

    歌音は、指揮棒は持たず、パーカッションにあわせてもらおうと思った。

2017/07/03 08:10
じゃあ、トランペットソロ一小節前からトゥッティーでお願いします!!    一、二、三、はい!!
2017/07/03 08:12
    トランペットソロ一小節前から始まり、圭が担当しているトランペットソロが響き渡る。

    やっぱり情熱的だ。

    八小節後からユーフォニアムのソロ八小節が始まる。

    ……やっぱり、ユーフォニアムのソロの音が小さい……。

    それに変わってフルートの刻みがきつい……。どうしたものだろうか……。

    歌音は、再び指揮を止めた。

2017/07/03 08:15
いったん休憩にしましょう。二十分後にまたここで合奏を再開します。後、双葉ちゃんはこの後私についてきてください。話があります
2017/07/03 08:18
はい……
2017/07/03 08:19
    そして、一時の休息の時間になるも、休まずに練習している人が目立つ。休めるときに休んでほしいものだ。

    歌音は、双葉を引き連れて音楽準備室にやって来た。目の前には、相馬先生と柏原先生がスコアの製本作業を行っており、歌音と双葉が入ったことによって二人はビックリしているようだが、すぐに二人は私と双葉に向き直り、相馬先生が話を切り出したのである。

2017/07/03 08:23
何ですか、あの演奏は……。ユーフォニアムのソロ・ユーフォニアムの無伴奏ソロ……。全くダメですよ、結城さん!!
2017/07/03 08:26
すみませんでした……
2017/07/03 08:27
もう少しやる気を出してください。あなたはやればできる子なのよ!!    あたしを失望させないでちょうだいよ!!
2017/07/03 08:55
わかってます。でもワタシは、ミミちゃんと仲直りしたい……。ずっと謝りたかった。でも、ワタシにはそれが出来ない
2017/07/03 09:00
結城さん、立花さんと喧嘩しているの?    あまり合奏に私情を持ち込まないで!!    分かった?    早く解決してちょうだい
2017/07/03 09:01
分かりました。解決に努めます
2017/07/03 11:40
    やっぱり怒られてしまったか……。
2017/07/03 11:42
そうだな、鈴鹿と話したいことあるから結城は、練習にもどれ。ソロの練習に勤しめ。まだ時間がたっぷりある
2017/07/03 11:42
分かりました……それでは、失礼します
2017/07/03 11:44
    双葉は、音楽準備室の扉をしめ、カラフルな音とモノクロの音が混じりあうスタジオに戻っていった。
2017/07/03 11:45
お前……見事な死亡フラグを立てたな……
2017/07/03 11:46
何が死亡フラグなの?!
2017/07/03 11:47
    歌音は一成の言うことの意味が理解できず、情けない声を出してしまったのであった。
2017/07/03 11:47

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