マジカルミュージック

色を失った世界

エピソードの総文字数=2,062文字

この世界には色がない
2017/07/03 12:30
それは分かるわ!!
2017/07/03 12:30
しかし、それは死亡フラグだ。徐々にだが、立花と結城は音楽に対する楽しみを忘れつつある。世界は色を失い、モノクロに近づきつつある。俺には、止められない。俺の力では、人を癒したり痛めつけることしか出来ない。それも怪我に限る。心の傷は、癒せない


2017/07/03 12:37
お兄ちゃん、どうしたらミミちゃんと双葉ちゃんを仲直りさせられる?    今のままだと音が喧嘩していて話にならない
2017/07/03 12:40
それは自分達の問題であろう……。しかし、今回の友情の裏切りの傷の代償は、思う他に大きすぎる。どっちが裏切った裏切ってない……それは、問題ない。どちらにせよ、どっちもピアノを辞めてフルート・ユーフォニアムの道へ進んだ。音楽の道は外れていない。言い分はあるはずだ。必ず聞く必要がある。そうしないと世界から色が失われる!!    音楽すら失われる可能性があるんだ!!    だから、立ち上がるんだ!!
2017/07/03 12:41
分かってるわ!!    私は、またお兄ちゃんを頼るかもしれない。その時は、また助けてくれる?
2017/07/03 12:45
もちろんだ!!    お前もそろそろ戻れ。皆が待ってるぞ?
2017/07/03 12:47
ありがとう、お兄ちゃん
2017/07/03 12:48
    歌音は音楽準備室を出て、スタジオに戻った。

    皆、練習している。

    ある人影に歌音は目をやった。

    平謝りする双葉と腕組みをして仁王立ちしているミミがいた。嫌な予感しかしない……。

2017/07/03 12:48
ワタシが、悪かったわ。あの日のこと許して、ミミちゃん
2017/07/03 12:50
何てむしがいいはなし……。あたしは許さないわ!!    双葉がピアノから逃げたこと許さないから!!
2017/07/03 12:51
もうその話は蒸し返さないで!!    今は、ユーフォニアムで頑張っているわ!!    また同じステージに立ててるじゃないの!!
2017/07/03 12:52
あたしは絶対にあなたと音楽なんて作りたくない。あなたがソロ吹くなんて虫酸が走りますわ!!    何なの?    あのへっぽこなユーフォニアムのソロ八小節……
2017/07/03 12:53
そ……それは……
2017/07/03 12:55
あたしは、あなたのこと絶対に許さないから!!
2017/07/03 12:56

    ミミの大きな周りに通る声により、皆の練習がピタリ、と鳴りやむ。

    皆が、ミミと双葉を見つめる。

    ミミが、歌音と目が合う。すぐに視線を反らされてしまったが、すごく後悔している、と歌音に伝わってきた。

    下を向いて落ち込んでいる双葉に話しかける。

2017/07/03 12:57
双葉ちゃん……大丈夫?
2017/07/03 13:00
だ……大丈夫だよ……。少し気が動転しちゃった……。そろそろ合奏?
2017/07/03 13:00
そ……そうだけど……
2017/07/03 13:01
席に戻るね……
2017/07/03 13:01
    フラフラと席に戻った双葉は、床に置いていたユーフォニアムを構えた。

    本当に大丈夫なの?……全然大丈夫に見えないよ、と歌音は思うのであった。

    そのあとも、「夢灯籠」のソロの練習に時間をとられてしまう。どうしてもユーフォニアムのソロ八小節がうまくいかないのだ。

    「前前前世」「スパークル」「なんでもないや」に進みたい。そう思うと気が重くなってきた。

    どうしてもユーフォニアムのソロにフルートが勝ってしまう……。

    遂に、歌音の焦りは限界を達し、イライラに変わってくる……。何回もリピートされるユーフォニアムソロ……。フルートが勝ってしまう……。

    歌音は、限界に達した!!

2017/07/03 13:02
いい加減にして!!    双葉ちゃん……やる気あるの?    フルートパート、何回言えば分かるの!!    ユーフォニアムソロに勝たないで、って何回言ったと思う!!
2017/07/03 13:07
    歌音の言ったことにミミが反論してきた。
2017/07/03 13:09
あたしは、結城のソロに合わせるつもりないわ!!    あんなへっぽこな負け犬女に合わせていたら、あたしへの支持率が下がるわ!!    ちゃんとやるべきなのは、結城なのよ!!    あたしは結城のソロが嫌い。    他の人に変わってくれるなら合わせるわ!!
2017/07/03 13:09
何てこと言うの、ミミちゃん!!    いい加減にして!!
2017/07/03 13:11
いいよ……。ワタシのソロを一樹くんに譲るわ……。それならまともに練習が捗るでしょ。ワタシがソロなんて間違ってたんだよ……。一樹くん……ソロ全部任せるけどごめんね……。ワタシが至らないから……
2017/07/03 13:13
そんな事言わないで欲しい!!    俺は、双葉のソロが良い!!    優しい音色を奏でられるのは双葉だけだから!!
2017/07/03 13:22
ワタシがソロ吹くとミミちゃんが嫌がる……。お願い、一樹くん!!    ワタシの変わりにソロを吹いて!!
2017/07/03 13:23
……。……分かった……。
2017/07/03 13:24
    しかし、一樹の心にもお嬢様とお姫様を救おうとするボロボロの旅装束を羽織った青年がうつしだされている……。

    歌音は、この三人を同時に救済しなければならない……。

2017/07/03 13:25
    この後、一樹のソロだとフルートパートも落ち着いて吹いてくれ、「前前前世」「スパークル」のフルートソロをミミが吹いているが、やはり音には迷いが感じられた。「なんでもないや」のユーフォニアム無伴奏ソロ……一樹が吹くと少し重たく感じる……。一樹の悩みを感じとることができたのである。

    歌音は、色が失われようとしているこの世界を救おう、と心に誓うのであった。

2017/07/03 13:26

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