マジカルミュージック

美園の思い

エピソードの総文字数=1,629文字

    触れたい……。

     でも、今の美園が触れたら壊してしまう……。美園は、こんなこと望んだわけではない。美園は、恵都が好きかもしれない。どうしても守りたい、と思ってしまう。あのマイペースな性格の人を守りたい、と美園は思っていた。

    それじゃあ、ダメだと気がついた。

2017/07/10 18:27
ダメ……。本当にやめて……
2017/07/10 18:29
    美園の周りには男女問わず集まってきて気持ち悪い……。美園は、一体何をやったの?    記憶にない……。それに目の前は、未だに真っ赤に染まっている。音は、いつもの数千倍もの強さで聞こえてくる……。

    もしかして、今美園は能力発動してる?

2017/07/10 18:29
あの子、柴犬のような耳と尻尾はえてるわ!!    何か可愛い。あの子が例のキスがうまい子?
2017/07/10 18:35
何か見た感じエロいよな……。俺、あんな子と付き合いたいなぁ
2017/07/10 18:36
    やめて……。恥ずかしい……。美園は、その場から走り去る。

    人々は美園を追いかけて走ってくる……。怖い……。でも、美園は今は犬だ!!    犬だと思えばこの窮地から逃げられる……。

    そして、何らかのノイズが聞こえてくる……。ザザザァー、という機械音。

    美園は、その音に惹かれるように丘の頂の方を目指した。

    途中で双葉と出会う……。

2017/07/10 18:37
あれ、美園ちゃん?    こんなところにいたの?!    皆、探してるよ!!


2017/07/10 18:40
    美園の世界には、双葉が赤く染まって見える。美園の視線に入った人は、美園に恋に落ちる。クロユリの花言葉……恋・呪いによって……。皆は、恋の呪いに落ちる……。
2017/07/10 19:03
もしかして、美園ちゃんもやられちゃったんだね……。大丈夫だよ。すぐに助けてあげるから……
2017/07/10 19:07
    双葉は、目の前で手を掲げこう呟いた。
2017/07/10 19:13
ナズナ……。花言葉は、あなたに全てお任せします・あなたに私の全てを捧げます……。元に戻って……美園ちゃん。ナズナの花は、冬の花言葉なの……。だから、この季節この辺りには咲かないわ。でも、咲かせてみせるわ……。これが、全てを出しきって美園ちゃんを守りたい、って気持ちなの!!
2017/07/10 19:17
    何かの花の香りがする。

    双葉の辺りには、白や青の花びらが散らばっていた。美園は、そこに近づくことさえ許されない……。クロユリの力が弱まり、別の花の香りに頭が支配される。

    あれ?    美園は、今まで何をしてたの?、と呟いた。元に戻った美園は、目の前で能力を使った双葉を見つめていた。双葉の周りには、ナズナの花びらが散らばっている。

    何があったの?    美園は、何をしたの?

2017/07/10 19:20
美園ちゃん!!    逃げるわよ!!    あなた、色んな人にキスして回るから、追われているのよ!!
2017/07/10 19:24
あたしは、誰にキスしたの?
2017/07/10 19:26
町の人の殆ど……。男女関わらずキスするなんて……。どうにかしてたのよ、美園ちゃんは!!    今は、逃げるわよ!!
2017/07/10 19:26
えぇぇぇぇぇー!!!!    あたし、女の人とキスしてたの!!!!    もしかして……
2017/07/10 19:27
もちろん、歌音さんにもしたわよ……。あの子、ファーストキスだったのに……、と言ってたわよ!!
2017/07/10 19:28
うわぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!    ごめんなさい、歌音さん!!!!    許してぇ~!!
2017/07/10 19:29
それは歌音さんに謝って……。今は、とにかく逃げるのよ!!
2017/07/10 19:30
    美園は、歌音のファーストキスを奪っていた。何かごめんなさい!!!!    マジで許してください!!!!    美園は、逃げている最中も歌音への謝罪を続けた。


    しかし、美園たちは逃げ場を失う。前方には、目をハートにさせ黄色い悲鳴をあげている女の人たち……。後ろには、目をハートにさせた男たち……。横は断崖絶壁……。

    これは、詰んだ……、と美園は思ったのであった。

2017/07/10 19:34
    その時、美園を鼓舞するかのような言葉が耳に入ってきた。美園は、双葉の手をとり、人たちの中をすり抜けるように通り抜けた。

    双葉は唖然としているが、美園はその声に惹かれるように丘の頂に向かったのであった。

2017/07/10 19:38

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