【12/9】 ダンゲロスSS(71)如月真琴VSヤドナシ

如月真琴

エピソードの総文字数=2,852文字

ここは如月真琴の執筆スペースです!

良い子にしてないとプレゼント貰えませんよ!

12月24日、クリスマスイブ――。

某秘密基地にて、作戦会議。

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では、私は関東地区を配って回るよ。

イブブルー、君は関西地区をお願いしていいかい?

んんwwww了解でござるwwww

レッド殿も気をつけるでござるよwwwww

イブグリーン、君は九州地方を頼むよ。

終わり次第ロシアへ向かって欲しい。

ぐぼーー!! ぐぼぼーーー!!(了解した)
イブクイック、君には東北地方と北海道を頼みたい。

魚類の君にとって厳しい任務になると思うが、よろしく頼む!

あいよー。

(なんで俺だけ頭痛治しそうな名前してんだ?)

では諸君、またクリスマスの夜に会おう!!

子どもたちの夢を守るため、イブレンジャー、出勤だ!!

◇ ◇ ◇

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――シュタッ。

これで350件目だな。どれどれ――空也(くうや)くんか。

プレゼントのリクエストは何かなー?


『お金持ちのイケメンをください』――すげぇ願いだ!!

そういうのは七夕でやれよ!!

うーん……誰かいるのぉ……?
おっといかんいかん。

あまり騒ぎすぎると起こしてしまうな……。


良い子の寝姿を邪魔してはいけない。

しかし困ったな……これは叶えられそうに無いぞ……。

ずりっ……ずりっ……。

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むっ! 何奴――!!

もしやクリスマス悪人か……!?

説明しようッ! クリスマス悪人とは、クリスマスの夜に便乗して空き巣を働く輩のことである! 怪人とかじゃなくて普通の悪人なので、戦わずに警察を呼んで対処するぞ!

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ずりっ……ずりっ……。
なんだ。ただの畳か――。
…………。




って怪しいだろーーーーー!?

どうしてスリ足で畳が移動してんだよ! 正体を現せッ!!

ぷるぷる……ぼく、わるいたたみじゃないよ……。
きぇえええええええええしゃべったあああああああ!!
…………。
なんだ、気のせいか。

―ー私も年の瀬かな。イブレンジャーのリーダーを務めてもう5年になるが、ちっとも待遇は良くならないし、これ以上の出世も望めない。はぁ……。

それは大変だね……。
畳に励まされたっ……!!
◇ ◇ ◇

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まぁ本当は顔を明かせない決まりなんだけど……。

こうでもしないと、このアイコンを一回も使わずに終わりそうだし。

なんだ、君もサンタだったのか……。

私はイブレッド。正真正銘のサンタ代行者だよ。


さぁ、ここは私にまかせて君は帰りなさい。

ううん、それは出来ない……。

あなたのことはお師匠様から聞いている。


――あなたたちは、いい加減時代に取り残されていることに気付いて。

あまりにも遅すぎる。もう不要な存在なのよ。

な、なんだと……!?

わ――我々が遅いはずがない!

去年は誰がプレゼントを配ったと思っているんだ!

ほとんど私たち、参多の忍が配っているわね。

あなただけ気付いていないみたいだけど、

真面目に働くサンタなんて、もはやあなたぐらいのものよ。

馬鹿な……! そんなはずが無い……!!

イブブルーもイブグリーンもイブクイックも真面目に……イブピンクは彼氏が出来たから今年は不参加だったが……他の奴らまで一緒にするんじゃない!!

さっき、波打ち際に揚げられていたイブクイックとすれ違ったんだけど。
イブクイックぅーーーーーーーー!!
『ぼくが居たこと、忘れないでくださいね――』
イブブルーなんてただの似非コスプレイヤーだし、

イブグリーンなら喜々としてエルフの村を襲いに行っているわ。

うごごごごごご……!!

し、仕方ない。こうなれば私だけでもサンタとしての任務を全うしてみせる!

仲間は後から増やせばいいだけのこと! これが友情システムだ!

だから――あんた一人じゃ遅すぎるんだってば。
やってやる、やってやるぞおおおおおおお!!

でもしまったあああああ!!

この家のプレゼントがまだだったあああああ!!

それなら、こういうのはどう――?
これは……手鏡か?

これがイケメンなのか……?

目が覚めたとき、これを握りしめていれば彼はイケメンに会えると思うわ。

ほら――こういう機転もあなたには足りない。

うーん……むにゃむにゃ……。

王子様、どこぉ……。

なるほど……。

ってくそっ、こんなことしてる場合じゃない。


早くしないと、クリスマスが明けてしまう!!

煙突メーカーあああああああああ!!
うるさいよ。
◇ ◇ ◇

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ここの夜景、綺麗だね……。
うん、そうだね!

カイトくんと来れて、本当に良かった!

イブピンクぅーーーーーーー!!

助けてくれえええええええ!!

おっと、何だい君は!?

イブピンクちゃんとのデートを邪魔しないでくれるかな!?

こ、こんなダサい男しらない――!

変質者よ! 警察呼びましょう!

イブピンク貴様ぁあああああああ!!
あんた――いつまで子供の夢を守るとか言ってるのよ。

その前に、アンタも彼女作れっつーの。

ぐはっ
◇ ◇ ◇

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…………大丈夫かい?

こんなところで座り込んだりしたら、風邪引くよ?

もう放っておいてくれ……。

私は消えない傷を負ったんだ……サンタなんてやっている場合じゃない。

そっか。あんたもその程度だったんだ――。

ピンクちゃんに彼女作れって言われてヘコんだんだ。

所詮アンタの子供の夢を守るっていう使命はその程度――か。

そうだよ……どうせ俺はモテない男だよ。

だから、せめて子供には優しくしようと思ったんだ……。

――素敵だよ、その夢。

嫌いじゃないよ。

そ、そうか……!!

へへへ……そう言ってもらえるとちょっと元気出たぜ。

でもサンタの真似事はおしまいにしましょう。

これからは私たちにまかせて。あなたはあなたのやり方で、近所の子供たちにプレゼントを配ってあげればいい。――その方が、喜ばれるしモテるわよ。

そっか……そうだよな。

俺はサンタ業界が縮小したものとばかり思っていたが、

お前らのような連中に仕事を奪われただけなんだな。


すげぇ悔しい。もうサンタを名乗ることさえ許されないんだな。

…………。ごめんなさい。

私にも私の仕事があるから、これ以上長居は出来ない。


――じゃあ、またいつか。来年も会えるといいわね。

――シュタッ、シュタタッ!!
畳のまま移動するのシュールだからやめない!?
――ごめん、イブレッド。

さっきは彼氏の前だから、ちょっと言い過ぎちゃった。

イブピンク――お前――。
イブレッド殿wwww拙者目が覚めたでござるよwwww

世界回るなんてブラックなことしないなら、ご近所サンタやるでござるwww

イブブルー、すまん……お前の本心に気付けなかった。

これからは近所の子どもたちを喜ばせるサンタになろうぜ!

ふんごごーーー!!(何かをやり遂げた顔)
イブグリーンまで……!!

お前ら……こんな仲間を持てて、私は幸せだよ……!!


最高のクリスマスだ!! またイチから頑張ろうぜ!!

◇ ◇ ◇

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ピーポー、ピーポー。

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そうなんです!!

怪しい畳が街中を走るのを私は見たんですよ!!

警察を呼んだぞ! もう逃さないからな!
あ、あ……やべぇ……めっちゃピンチだ……。

わるいたたみじゃないよ……ぷるぷる。

トホホ……もうクリスマスはこりごりだよーーー!!
おしまい。

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進んだ世界は終わりを告げる

(執筆終了です!)

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