黄昏のクレイドリア

9-4

エピソードの総文字数=946文字

こほん、
……先程は取り乱して
申し訳ありませんでしたわ。

エルフでもそんな事が
できる人なんて
いなかったので……、
私、驚いてしまいました。
(エルフにも居ないのか……)
そして……、吸血鬼さんに
彼……パシュアをけしかけたことも
お詫びいたします。
どーも
言い訳がましくなってしまいますが…、
万が一、あなたのカノンへの
襲撃が"偶然"成功しただけの
ものだったなら……、

カノンを契約から
解放した方が、
都合がよかったのです。
道理だな。
なんにせよ、御眼鏡に
かなったようで何よりだ。
お、オレにも
眼帯にーちゃんが
斬りかかって――――
こない
よな!
(仲がいいわね)
……さて、
お仕事の話をしましょうか。

既にカノンから聞いているかも
しれませんが……

私達『精霊のスクオーラ』は、
アーティファクトの回収、
および魔巧具の健全な発展を
目的にしている組織です。
カノンがわざわざ
連れて来たくらいです。
貴方達、アーティファクトに
興味があり……ますわよね?
もっちろん!
カノンのあの白いローブ!
あれ、アーティファクトなんだろ?
あら、カノンの羽衣を
ご覧になったのですね。
どうです?ご覧になった感想は。
すごかった!
アーティファクトがあれば
本当に空も飛べるんだって……
親父の言ったとおりだったんだ!
ふふ、アーティファクトは
効力が衰えることの無い無限機構。
その古代から続く神秘は、
魔巧具の効力を遥かに上回りますわ。
ですが……
もし、そのアーティファクトが、
周囲を省みず、私欲の為にしか
力を振るわない者に渡ってしまったら……。
あー……
……なーんて、そちらは
大義名分にすぎませんの!

私はただ……、亡くなった
同胞<エルフ>の形見を、
取り戻したいだけなのですから。
えっと…………
……やっぱ、
エルフって、今は
ほとんどいないのか?
えぇ。
私以外の同胞は……
おそらく、もう。
…………。
ですから、こちらとしては
スクオーラの加入は大歓迎です!
なにせ私達は、いつだって
人手が足りていませんもの。
!!
それってつまり……?!
ただし、明日私が提示する
課題をクリアできたらの話ですわ。
今日はゆっくりして、
疲れをとってくださいな。
なるほどなー。
了解したぜ!
パシュア、二人を部屋へ
案内してくださる?
はいよ
えーと、
あたしは――――
カノンは此処に残って、
今回の任務の報告を
お願いしますわ。
了解!

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