三題噺のお部屋

蛇牡丹

エピソードの総文字数=661文字

「にゃぁ、『石』って食べたことあるかにゃ?」

hebibotan

突然、そんなことを私の愛猫が言ってきた。驚いた。まさか猫がしゃべるとは。この世に生を受け37年。猫と話すことになるとはだれが想像するか。

hebibotan

「にゃぁ、聞いてるにゃ? 石食べたことあるかにゃ?」

hebibotan

しかもだ、とても愛らしい声音だ。聞くだけで癒される。なのに話の内容が石だ。私はとりあえず、質問に答えてみる。

hebibotan

「ふにゃぁ、そうかにゃ、そうかにゃ。食べたことがないかにゃ。実はにゃぁは食べたことがあるのにゃ」

hebibotan

愛猫が石を食ったことがあると言う。私はとっさに動物病院に連れてって検査したほうがいいのではと思ったが、確か、動物には胃石という石を食べて消化を助ける習性があったはず。猫もそうなのか知らないが、話を聞いてみることにする。

hebibotan

「いにゃぁ、大丈夫じゃなかったにゃ。ちょっと大きめのをゴックンしちゃったからにゃ、しばにゃくのあいにゃはおにゃかが痛くて困ってたにゃ。あっこれ、一昨日の話にゃ」

hebibotan

猫にも腹痛があるのか……というかそれで一昨日はあまりご飯を食べなかったのか。

hebibotan

「にゃ、今日は大丈夫かってかにゃ? にゃーむ……今日はにゃ、外にいっぱい雪が降ってるにゃ。それでにゃ、にゃあは我慢できずに……食べちゃったにゃ。それでにゃ、おにゃかがとても痛いにゃ、た、助けてにゃ……ご主人さにゃ」

hebibotan

愛猫が苦しそうに助けてという。私は急いで愛猫を病院へと連れて行った。しゃべるから間違って人間用の病院に行ったのはちょっとした笑い話だ。具合が良くなった後、可愛い猫パンチを喰らったが。うむ、ぷにぷにしてて気持ちよかった。

hebibotan

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