魔界の姫と二匹の黒猫の物語

やっぱ猫じゃん

エピソードの総文字数=979文字

どう?

見つかった?

そ、それがまだブヒ……。

生姜焼きになる日も近いブヒ……。

フッ……そうカリカリするでない、アシュタロトよ。

こうも毎回騙されていては、大悪魔の名折れと言われても仕方あるまい、クククッ。

ベリアル!!

あなた、今まで一体どこに行ってたのよ!?
こっちは大変なんだから!

なあに、ちょっと風を感じたくて外におったというわけよ。

カッコつけてるけど、お日様に当たりたかったってわけね。

フフッ……あなたって本当に猫みたいね。

何を言うか!

我らは誇り高き獅子の一族。
猫と一緒にするでない!

猫でブヒね。

おい、ブタ野郎。

もう一度言ったら、その瞬間に生ハムにしてやるぞ。

フンゴォォォォォ!

生ハムよりもプロシュートでお願いしますブヒィィィ!

お主は一体何を言っておるのだ。

燻製しない生ハムがプロシュートでブヒィ!
どうせならプロシュートにして下さいンゴォォォォ!

もう、そんなのどうでもいいから!

ちょっと、ベリアル!
あなたも姫様のこと探してきなさいよ!

やれやれ、お嬢にも困ったものだ。

ま、いくら隠れ身の指輪を使ったとて、我が嗅覚と聴覚を欺くことはできぬ。
ふむ……こっちの方……そこですな、お嬢。

チッ、見つかったか……!

ったく、猫のクセにやるじゃない。

フン、我は正真正銘の大悪魔ですからな。

小娘……オッと失敬……まだお若いお嬢に負けるわけにはいきませぬ。
それに、我は獅子。猫ではありませぬぞ、お嬢。

へえ~そうなんだ。

じゃあ、こんなのどうかしら?
このネズミのオモチャを……それ!

むむッ!

こ、これは……!
追わざるを得ない!!

へへーん。

一丁上がり、と。
やっぱ猫じゃん。

ひ~~~め~~~さ~~~ま~~~(怒

ひッ!

ちょっと、アシュタロト。
驚かすのはやめてよね!

姫様こそ、お戯れはおやめになって下さい!!

ベリアル、あなた何をやってるのよ! 姫様確保したわよ!

むむむ、面目ない。

ミイラ取りがミイラになるとは、まさにこのこと……。
無知無学なお嬢のために解説すると、ミイラというのは、はるか昔にですな……。

ゴチャゴチャうるさいわね。

ま、どっちにしろ勉強なんてしないから。
だって、つまんないんだもん。

ええ、今日は勉強はしなくて結構です(ニッコリ

その代わり、お父様にたっっっぷり叱っていただきますから!

え、ちょ、ちょっと待ってよ!

そんなの聞いてないわよ!!

ま、仕方ありませぬな。

自業自得というやつですな。

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