黄昏のクレイドリア

3-2

エピソードの総文字数=395文字

<ロージア 裏通り>
えーと、確か此処で合ってるはず……
ごめんくださーい!
…………。

返事が無い。


約束の時間も間違えてはいないはずだが…。

カノンは目の前の動かぬ扉を叩きながら、

再度呼びかけを試みた。

すみませーん!誰かいませんか
ごめんなさいごめんなさいお金はあと少しだけ待ってください!!!!
え?
今日中にはお金が入るのでお願いだからもう扉は壊さないで――――
ま、待って、落ち着いて!
此処ってエグナーさんの家であってるわよね?!
あれ?女の子の声……?
おずおずとだが、わずかに扉が開かれた。
…誰?
あたしはカノン。
フィリカ……じゃなかった、リーンの使いよ。
ニルス・エグナーさんに用があるんだけど……。
あっ!それ僕です!!
よかった~、取立ての人じゃなくって
お金はちゃんと用意してあるわ。
早速品物を渡してもらえるかしら。
…………。
? どうしたの?
ごめんなさい……
え?
盗まれちゃったんです、ぼくの魔巧具……。

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