黄昏のクレイドリア

12-4

エピソードの総文字数=578文字

ふぃー、
中々に長い横穴だったぜ
げほッ、ごほッ!!
いやー、横穴が
水底に近い位置にあってよかったなー。
泳げなくても息が続けば
沈んでここまで来れるじゃん。
案外、此処を作った月の民も、
魔術にものを言わせて、
泳げたかどうかは怪しいかもね。
いや、あり得ないだろ……
俺だったら泳げないのに絶対に
こんな作りにしない……。
暗中水泳だぞ?水泳ですらないしな……
ごめん、無神経だったわ……。
……で、オレの目からみても
この如何にも
"何か魔術的なパワーを持ってます!"
と言わんばかりの水晶玉しか
目ぼしいものはないわけなんだが、どーするよ?
見立てどおりなら、
この水晶玉に干渉することで、
この地下空間から脱出できる。
…といいな。
脱出っていっても
何が起こるんだよ。
やっぱここは、
ロマン溢れる空間転移ってやつとか?
とにかく触ってみるしか
ないんじゃないの。
もう探索しきっちゃったんだし
…………。
?!
まぶしッ?!
イーリアスが水晶に触れると、
まばゆい光が一同を包み、
セシルとカノンは目を覆う。
おずおずと目を開けると、
そこにはイーリアスの姿は無かった。
あ……!
あ、あいつ
消えちゃったぞ!?
あたし達も行くわよ!
あっ、ちょっと
待てって……
……もう消えてるし!

くっそー、一番乗りは
オレ様がもらうはずだったのに
お前らはよぉー!
すかさず後を追ったカノンに続いて、
セシルも水晶玉に触れ、
光となって消えていった。

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