三題噺のお部屋

鈴鹿歌音

エピソードの総文字数=999文字

鈴鹿歌音

clanon213

お腹痛いよ……ママ
あのね……あれだけアイスクリーム食べたら腹痛起こすでしょ。だから、やめなさいって言ったのよ
ママ、ごめんなさい
今日も雪ね……。これだと病院に行けないからそこにある正露丸飲んでおきなさい!!
はーい……
    雪音は、昨日アイスクリームを食べ過ぎたことにより、腹痛を起こしていた。

    まるでお腹の中を大量の石が転がっているかのようにゴロゴロとする。

    時々、そのお腹の中を転がっている石が余計腹痛を悪化させる。

   さらに天気は、雪。冷えることにより、雪音の腹痛はなかなか治まる気配はなかった。

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臭っ!!!!    正露丸の臭い……嫌い……
我慢しなさい!!!!    自業自得でしょ、雪音!!
うぅ~……
    雪音は、臭い正露丸を白湯で流し込む。臭いのか唸り声まであげていた。

    確かに自業自得だ。雪見だいふくを四パック食べたのが悪かった。正露丸の臭いにアイスクリームの甘さと腹痛の辛さが入り交じり、複雑な感情を抱く。

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雪音……
何、ママ……
少しお部屋で休んでなさい。私は、買い物に行ってくるわ
分かった……。少し休んでくる。ママも早く帰ってきてね
出来る限り早く帰ってくるわ。雪音が早く元気になるように今日は、夕食温かいシチューを用意するね
うん、ママ。お買い物、行ってらっしゃい!!
    ママは、家を出るとすぐに車のエンジンの音が聞こえ、走り去っていった。

    残された雪音は、ベッドに潜り込む。正露丸のおかげで腹痛も少しマシになってきた……。そんな気がする。

   雪音は、そのまま眠りについたのである。

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    次、雪音が起きたときには部屋は暗かった。けっこう寝ていた気がする。

    雪音の腹痛は治っていた。お腹の中を転がる石の気配すらない。

    しかし、外の雪は強まり、吹雪いていた。

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良いにおい……。そろそろご飯かな?
雪音、ご飯の準備が出来たから起きなさい!!
はーい!!
雪音、腹痛って聞いて早めに仕事終えて帰って来たんだ。もう大丈夫なのか?
パパ、もう大丈夫だよ。今日の料理は何?
もちろん、シチューよ。さっき、従妹の家にも差し入れに行ってきたのよ
お姉ちゃん、元気にしてた?
勿論よ。さて、雪音・あなた。夕食の用意をしましょう。雪音は、まだ無理しちゃダメよ
    外の雪は強まり、白く塗り潰していくが、この家族はカラフルに色づく温かい世界が広がっていたのであった。

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終わり

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