ハロウィンナイトカフェ

トイレ2「続・砂糖を沢山入れた珈琲のような」南雲彩音

エピソードの総文字数=1,344文字

「続・砂糖を沢山入れた珈琲のような」南雲彩音

さて、珈琲も飲み終わったことだし、帰るか……

帰るの?じゃあトイレ行っとくかー、会計よろしく

お前なあ……そうやってどれだけ俺が払ってると……


ポケットの中には飴しかありませ~ん、財布ないし、どうやっても払えない(笑)

くそヒモが、間違えたくそホモが

何も間違えてないからね~?って、ことで、トイレ行ってくるから

はあ……まあいいか、ってなんだこの金額!高っ…ハロウィンメニューばっか頼みやがって……

場所は移動し、トイレ
ふんふーん♪ トイレトイレーーっと

あっ、お兄さんっ♡待ってたんですよ?


キミは……ふむ、トリックオアトリートの女の子か、なんでこんなとこにいるの?ここ男子トイレだよ?

お菓子くれなきゃ、悪戯しちゃうよって言いましたよね?でもお兄さんはお菓子をくれなかった……ええいっ、もう詳しくは「カウンター05」冒頭参照!

言ったね。悪戯は大歓迎とか言った気もする。あ、悪戯されにきたのかな?

もうっ、意味わかってます?悪戯しに来たんですよっ!

? なるほど

なにその反応っ!!危機感ないんですか?

楽しそうだと思ってね。で、何してくれるのかな?
勘違いされてるみたいなので教えてあげます!わたし……いいえ、ボク、お兄さんにとっても興味があるので、ここに監禁しちゃおうっと思ってるんです
…………は?

一方、会計を済ませたヴァンパイアの少年Aは苛立っていた。

思った以上に高くついたことと、なかなか出てこないこと両方に煮えを切らしていた。

……遅い、なにしてるんだ?まさかこんなとこで大の方とかしないだろ……見に行くか、どれだけ俺に世話を焼かせるんだあいつは

トイレを覗いたヴァンパイアの青年Aは目を丸くした。

女の子に壁ドンされていたからである。

……はあ、お前なにしてるんだよ

あーーーよかった!ちょっと助けてっ!

それで、俺に何か見返りがあるか?めんどくさいんだけなんだけど
え?見返り求めるの?ええと……飴あげちゃう!
足りないな。だいたい飴嫌いだし
じゃあ何が欲しいの?
血だ、お前の血が欲しい

同族同性って……悪趣味だねえお前 飲んで美味いわけないでしょ?

美味い、美味くないかは俺が決める。くれないなら助けない。さあ、どうする?

分かった。あげるから。ちゃちゃっと倒してくれない?

わかった、頂くぞ……んっ……思った通りやっぱり、不味いな。けど、悪くない……おい、そこの男

なに?ボク、そっちのお兄さんには興味ないんだけど

それはよかった、俺も興味がない。俺のモノに触るな、去れ、下等な人間風情が。
……っ!?
そう、ヴァンパイアの青年Aは今は絶滅に近い誇り高き純潔のヴァンパイアであった。その場を気だけで圧する、圧倒的な魔力を持つ。その力を目の当たりにした少女――いや、少年は動けずに、足が震える。
ぁ……あ………

今度余計なことをしてみろ、次はお前を殺してやる

やめて……ボク、争いは嫌いなんだ……ごめん、だから許して……

うん、許すよ、キミかわいいしね

いいの?!わーーーいお兄さんだいすき♡

はあ……お前こいつの正体最初から分かってただろう

なんのことかな~? いやー、お前のあの顔を見れたし。今日はいい日だね

……はあ、くそ野郎。もう帰るぞ

あーーちょっと置いていかないでってば。まだトイレしてないし!

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