マジカルミュージック

心なき姫巫女の叫び

エピソードの総文字数=2,229文字

    歌音の部屋から戻る途中、圭は詩織を見つけた。昨夜の事を問い詰める為に圭は詩織の手首を掴んだ。
2017/09/18 15:42
?!
2017/09/18 15:43
おい、南!!    昨夜のあれは、どういうことなんだ!!    説明しろ!!
2017/09/18 15:44
何の事ですか?     私には、分からないんですけど……。圭くんに何か言われて当然の事をしましたか?
2017/09/18 18:04
当たり前だ!!    ちょっとここだと話がしづらい。談話室に行くからついてこい
2017/09/18 18:05
    圭は、詩織を引き連れて談話室に向かった。圭がイライラしている原因は色々とある。詩織の事もそうだし、歌音の事もそうである。また、自分に対する怒りもこめられている。そんな詩織を談話室に案内し、圭は詩織に座るように指示した。

    詩織は、何だか分からない、というような表情で談話室のソファーに腰をおろした。

2017/09/18 18:05
南に聞きたいことがある。昨日の夜、お前は能力を発動したか?
2017/09/18 18:08
えっ?!    分からないです。私の能力は、不規則的に発動するものなので……。今回は、歌音さん・圭さん・聡太さんを夢世界に誘いました。でも、私が何をしたかまでは覚えていないんです。記憶が曖昧なんです
2017/09/18 18:10
曖昧も何も……歌音がお前の射た弓を背中にうけて大ケガをしたというのに!!    何が分からないというんだ!!
2017/09/18 18:12
えっ……でも、夢世界で起こったことだから……死んではいないはずだよ。ただの悪夢ですんだはず……
2017/09/18 18:19
バカ!!    それなりの代償を支払わされた!!    あれだけなのに熱を出して倒れたんだ!!    夢世界がどうとか言っているけど現実とそれほど大差なんてないじゃないか!!
2017/09/18 18:20
私は、歌音さんに何て酷いことを……
2017/09/18 18:26
    詩織は頭を抱える。しかし、内心どうしていいかなんて分からない。思いを伝えようにもどうしたらいいかなんて誰にも分からない。

    詩織は、あることを思いつき、口を開いた。

2017/09/18 18:27
私、ある男から歌音さんを殺すように頼まれた記憶があります
2017/09/18 18:28
それは、どういうことなんだ?    とある男って誰なんだ?
2017/09/18 18:29
それが分からないんです!!    いきなり夢世界に三人を誘った直後にとある男に歌音さんを殺すように頼まれた直後の記憶がないんです!!
2017/09/18 18:30
記憶のロストかよ……。本当に俺の周りの人間に手を出しやがって……。あの糞野郎……
2017/09/18 18:33
もしかして圭さんの知り合いの方なんですか?
2017/09/18 18:34
知り合いも何もあるか!!    あいつは、俺の親父にあたる奴なんだよ!!    認めたくはないが……
2017/09/18 18:35
えっ……圭さんのお父様なんですか?
2017/09/18 18:36
そうだ……俺ら三兄妹は、犯罪者の父親の子供なんだよ……。あまり誰にも言いたくないが、後々知られることになるから……
2017/09/18 18:36
でも、悠さん・圭さん・結愛さんは、とてもいい人です。犯罪者から程遠い存在ですよ。今は、私が夢世界の中で禁則事項を犯した犯罪者です。早く贖罪をしないといけないですね……
2017/09/18 18:47
    圭は、贖罪という言葉に敏感に反応した。いつも亡くなった母親が言っていた言葉だったからだ。たくさんの人を殺めている父親の贖罪を果たす、と。 全てやり直す、と。

    そして、母親は鉄道事故で亡くなった。三兄妹を残して……。父親は、行方を眩まして……。

    世界は、残酷だ。だから、今回は圭が詩織を救う番だ。大好きな歌音の為にも……。

2017/09/18 18:49
贖罪なんてしなくてもいい!!    ただ、俺は南には生きてほしいだけなんだ。お前の生き方でこの世界を生き抜いてほしい。それが、歌音からのお願いだ
2017/09/18 18:53
ありがとうございます、圭さん。歌音さんも優しい方で良かったです
2017/09/18 18:54
いや、お前はまだ話していないだろう。お前の心の叫びを聞かせろよ、南!!
2017/09/18 19:05
    詩織は固まってしまった。圭に悩みがあるなんて話したこともないし、他の人から聞いているということはない。だって、聡太に告白をしたら詩織が死ぬ、なんて事を言ったら信用なんてしてくれないだろう。

    しかし、詩織には前回の周回の記憶が一部残っているのだ。だから、今回は一人で解決するのが得策だと考えていた。

    今考えると詩織の考えは間違えているのだと気づかされる。今、ここで圭に全てを話してしまおう、と詩織は決心して声を出した。

2017/09/18 19:06
助けてください、圭さん!!
2017/09/18 19:14
何を助けてほしいんだ?
2017/09/18 19:15
私の死の道を途絶えさせて、聡太さんに告白させてください!!    そして、その手助けをしてください!!
2017/09/18 19:15
分かった!!    俺に任せろ!!
2017/09/18 19:17
ありがとうございます。では、早速明日からお願いしてもいいですか?
2017/09/18 19:17
あぁ、分かった!!    でも、歌音のお見舞いと謝罪だけは行っておけよ?
2017/09/18 19:18
うん♪
2017/09/18 19:19
    そのあと、圭は詩織を部屋に送り届け、部屋に戻ろうとしていた。目の前に詩織のパートナーである聡太と廊下であった。
2017/09/18 19:19
圭……。詩織と何を話していたんだい?
2017/09/18 19:20
ちょっとした話をしていただけだ
2017/09/18 19:21
嘘つかなくてもいいよ。情報は、全て昴から聞いているから……
2017/09/18 19:21
そっか……昴はテレパシーの能力者だったな
2017/09/18 19:22
俺に告白したら詩織は死ぬ……。この運命を避けるためには、俺は思いを隠しとおすべきなんだな……
2017/09/18 19:23
ちょっと待て!!    何なんだよ、その両片思いみたいなやつは……
2017/09/18 19:26
    聡太は大きなため息をついて再び口を開く。
2017/09/18 19:27
詩織の命が守られるならそれでいいんだよ。俺にとっても詩織にとっても……。だから、圭は俺たちの問題に首を突っ込まないでくれ!!
2017/09/18 19:28
でも……
2017/09/18 19:29
とにかくお願いだよ!!    俺は寝るからまた明日……
2017/09/18 19:30
    完全に聡太を怒らせてしまったかもしれない……。圭は、複雑な表情を浮かべたままその場に立ち尽くすのであった。
2017/09/18 20:50

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