【開催終了】 第一回『一週間座談会』 【創作方法】

座談会会場 Part2

エピソードの総文字数=22,626文字

座談会会場Part1が長くなったので、以降はこちらに移動します。

引き続きどうぞ!

おはようございます。今日は午後からお出かけなので、午前中は見かけたらちょこちょこ書き込もうと思います。至道先生、話を振って下さい! いぇーい、振って、振って!

おはようございます!

では昨日触れられなかった自分のデビューのキッカケを書いてみます。
そもそも、ぼくは小説を国語の教科書以外で読んだことがなかったと話しましたよね。
実際、小説家デビューするまでそんな状態でした。自分には、まったく関係ない世界だと思ってました。

そんなぼくでも小説家としてやれているということは、システマチックに取り組めば、誰でも同じことができるはずなんですよ。だから、レアケースと切って捨てずに、参考がてら聞いてみてください。

もう10年以上も昔のことでしたが、いきなり漫画編集部から声を掛けられたんです。超メジャー誌の編集部で、「漫画原作してください」って声を掛けられたんですね。
当時は目が点だったんですけど、そんな話があるのかと、その編集者の方とお会いしたんですよ。本気で言ってくださっているようだったので、やってみようと思ったのが始まりです。

それで、その編集者の方が担当についてくださって、個人レクチャーを受けました。見よう見まねで漫画原作(ト書きのセリフ)を書いて、2週間に1回ずつくらいの割合で編集者の方に見てもらったんですね。

いま思えば、よくぼくみたいな素人とお付き合いくださったなぁと思います。感謝ですね。


それで、その編集者さんからの、ほとんど唯一といっていいレクチャーが
とにかくキャラクターだ!
ということだったんですね。キャラクターを立てるための方法としては、これも一点だけ言われたのが、
決めゼリフだ。セリフがすべて!
当たり前なんですけど、そのころのぼくって、それすらちゃんとわからなかったんですね。
でも、たったそれだけの指導で、分かったんですよ。
ぼくの作家としての原点って、本当にここだけだったんじゃないかなと思えるわけです。

少し脱線しますが、キャラクターを作るときに唯一やる作業は、

決めゼリフ
の設定です。
設定とかこねくり回す方がとても多いですし、そういうの皆さんとても好きなんでしょうけど、そこは自己満足の側面が大きいんじゃないでしょうか。その自己満足を否定はしません。創作意欲の重要なパーツです。
ただ、設定は緻密に紙に落とさなくても、普段から色々考えているわけで、それを形にするのは、キャラクターを立てるより楽かなと思えます。

話を戻しますと、結局、その漫画編集部には半年近く出入りさせてもらいましたが、漫画化にはつながりませんでした。漫画編集部に出入りしている架神さんとかならよくニュアンスわかると思いますが、そういうものじゃないですか、漫画の原作って。

そんなことで、漫画原作を書くことは可能な状態になってたんですね。そのころ、たまたままったく別の方向から本の執筆依頼がありまして、「いま小説風味なビジネス書が流行ってるから、書いてくれ」って言われたんですね。
「はぁ?」と思いましたけど、漫画原作がいったん中断していたタイミングでもあり、モノは試しと思って案件として受けてみたんです。

そして書いたんですよ。

初めて書いた小説でした。
まして、漫画原作のスキルといっても、せいぜい短い10話くらいまで話をこねくり回していただけで、分量としてちゃんと一冊分書けたのはちょっと自分でも驚きでした。

それで原稿を見せると、その編集者が、「これ小説だよね~。応募してみたら」と言うんですよ。だからそれはビジネス書としては出版せずに、いったん原稿を回収させてもらって、賞に応募することにしました。

当時、講談社BOXは、原稿を直接編集者が読んでくれて、原稿を出したら3か月くらいで結果が分かるタイミングだったんですね。こんなに早く結果が分かる賞なんて他になかった。だから、講談社BOXに原稿送ったんですよ。賞の内容とかあまり把握していませんでしたし、作家名が付いた賞だという知識も当時ありませんでした。

それで結果が出て、大賞を頂いたんですね。

当時はあまりピンと来てなかったんですが、とにかく賞を頂いて、小説が出ることになりました。そこからがスタートだったような感じです。

たしか本名で応募していたような気がしますが、編集者の方が「絶対にペンネームのほうがいい!」と力説されていたので、その場で今のペンネームにしました。10秒くらいで考えて決めました。
仏教用語ですが至道という言葉が好きだったのと、講談社BOX流水大賞だから流星でいいやという感じで、組み合わせただけです。
本当にペンネームにしておいて良かったっす。あんまり深く考えていなかった自分を反省です。

長くなってすみません。
かいつまんでお話しましたが、だから、ぼくにはもともと小説家としての才能がなかったんですね。ここはガチ。自分には才能がありません。

それゆえに、デビューしてから、小説を書くためにどうすればいいかを、自分なりに体系化する作業にかなり注力しました。
非常に試行錯誤しましたが、徐々に上手くできるようになってきて、ちゃんと効率的に原稿を一定間隔で作れていけるようになりました。

ぼくが小説家としてやれているということは、他の方も絶対に同じことが可能です。


昨日もお話した通り、職業としてはオススメいたしませんが、自分が必要だと思える作品をたくさん残していくことは、ちゃんと取り組めば大変なことではありません。
ぼくのケースはたしかに特殊かもしれませんが、多くの皆さまならもっと上手く対応できるはずです。折々に、自分の試行錯誤した内容をお伝えしていければなぁと前から考えていました。

一人語りみたいになってしまって申し訳ないっす。

自分の小説家デビューの経緯が、他の方々の参考や検討材料に少しでもなれば幸いです。

そういうぼくから見れば、架神さんとか泉さんとかは創作意欲の塊で、生粋のクリエイターだなぁと思えますよ。

自分とは全然タイプが違う。表現者としてしか生きられないタイプといった印象です。昨日は就職のことなどお考えのようでしたが、お2人は結局のところ、必ずこの道に戻ってくるんではないでしょうか。

> だから、ぼくにはもともと小説家としての才能がなかったんですね。ここはガチ。自分には才能がありません。


いや、至道先生……。言われて何となく書いてそれで賞取ってるのに、才能がないとか、もはや嫌味っすよ、それ……。

ところで、そもそも漫画原作の話はなんで来たんですか? 会社経営してたら声が掛かったんですか?

嫌味に聞こえたら本当に申し訳ないです……。素直な自分の気持ちです。


>そもそも漫画原作の話はなんで来たんですか?

会社経営していたことが一つの理由です。若い事業家には脚光が当たっていたタイミングということもありました。本は出していたことがあるので、そちらを見て頂いたということもあります。実用書方面から文筆に入ったのは、架神さんと同じかもしれません。

事業が行き詰まってお金がないころは、ゴーストライターの仕事を受けて食いつないだこともあります。自己啓発書っていう分類なんでしょうか。

一言で言っちゃえば、「望めば誰でも成功する」っていうコンセプトの本ですね。あれって、書く内容ってどれも一緒なんですよ。手を変え品を変え、自分が経験してきたケースをそれっぽく当てはめて、最後には成功に繋げればいいんです。
ゴーストを受けていた自分が言っておくと、あれは自己暗示のための本でして、悪いことばかりではないですが、書かれている内容は適当です。どの本も、主軸は一緒です。読者の方が気持ちよくなれるならいいと思いますが、その程度のものですね。

どなたの本のゴーストをやっていたかは、墓場まで持っていきます。契約もありますが、そこはビジネス人として最後まで守ります。


ただ、実質的にぼくが書いたものを、有名な方の著作だとして世間様が色々と持ち上げたりする状況は、かかわっていたこととはいえ、強い違和感がありましたね。なんとも言えない世の中の構造を、生身で感じることができました。

自己啓発書は本質的な意味はないので、お金の無駄だと思います。そうはいっても出版業の一大分野になっているので、手を変え品を変え、本は出続けて、ベストセラーも続いていくでしょう。

宗教に入るよりコスパはいいと思いますし、たとえまやかしだったとしても、それで本当に人生が変わる人だって探せば少しはいるわけで、決して完全否定すべきものでもないんでしょうね。

そうだ、漫画原作に入る道としては、架神さんみたいに実力をコツコツ付ける方向をみなさん思い浮かべると思うのですが、もしかしたら実数としては少数派ではないでしょうか。

本当は、別の分野で何かの大きな蓄積がある人のほうが、漫画原作に入りやすいと思います。一見回り道に見えるようで、そっちのほうが近道ではないでしょうか。

そういえば架神さんは、漫画原作のサロンを開始されますよね?

どんな講座か、ご紹介してもらってもいいですか?
漫画原作はちゃんと体系立てて学んだことがないので、興味があります。他にも通ってみたいと思う方がいるかもしれません。

漫画原作者になる方法としては、僕はやや少数派の「小説家から漫画原作になる」のパターンですね。


漫画家が、漫画原作者になる、というのが実は一番グッドだと思います。というのは、やっぱり小説と漫画って要求されるスキルが全然違うんですよね……。思った以上に違う。

オンラインサロンですか? 東京ネームタンクのごとう隼平先生と一緒にやる「マンガ新連載研究会」ですね。


https://lounge.dmm.com/detail/284/

こちらは体系立てて学ぶ……といった感じではないと思います。体系立てた学習は東京ネームタンクでごとう先生が教えていらっしゃいます。

ごとう先生は、普段はメソッドを教えて受講者の作品制作のお手伝いをしています。一方でこちらのサロンでは、新連載マンガという具体的な題材からメソッドを学んでいく、というものです。

なので、「作る」という意図からアクセスするのであれば、普段の東京ネームタンクの講座の方が良いかと思います。メソッドを学んだ上で、実際に作品を作ります。実際にメソッドを体験するので、すっげえ疲れるけど、やっぱり理解が深くなります。


一方で、「知る」「研究する」というスタンスでのアクセスであれば、「マンガ新連載研究会」も良いと思います。こちらは実際に作らずに、既に出来上がっている題材を解体しつつメソッドを学んで行く感じです。

創作が必須でない分、「マンガ新連載研究会」の方がある意味気楽に受けられますが、受け身でも参加できちゃう分、「マンガ新連載研究会」の方が主体的な意志が必要になる感じです。「学ぶぞ!」という気持ちがいると思います。まあでも受け身で参加して、「へー!」とか「ふーん!」とか、そんなんでもイイですけどね。どういう形でも楽しんで頂ければそれでOKです。

「マンガ新連載研究会」に参加してみることで、新しい視点から漫画を楽しむ手段を得ることができるといったことでしょうか?
いわばプロの視点から漫画を見られると?

そういう言い方もできますね!

音楽とかもそうですが、やっぱりある程度技術的なことが分かってると、もっと深く楽しめたりもしますしね。
俺も子供の頃は「ここのベースラインがいい」って言われても、そもそもベースの音を聞き分けられなかったりしましたし。
そんな感じで、漫画も深く楽しめるかもしれません。

……あんまり深入りしすぎると、今度は真っ当に楽しめなくなっちゃいますが!

もしよろしければ、「マンガ新連載研究会」に興味を持つ人がいると思うので、参加方法とか、期間とか、参加費用とか軽く概要をここに書いておいてもらってもいいですか?

宣伝っぽくなっちゃうかもですが、普通に内容を知りたいので、お手すきのときにでもお願いします。

あと、架神さんや泉さんが作品を作るとき、どこから着手していますか?


ぼくは先にあげたように基本はキャラクターです。ただ、舞台設定なら普段から常々色々と考えているので、頭のなかにある舞台設定の一つに、キャラクターを載せるところから作品作りに着手しています。
お2人の、新作に取り組む際の入り口を教えてもらえますと参考になります。

こちらのDMMオンラインサロンでの受付となります>マンガ新連載研究会


https://lounge.dmm.com/detail/284/

月額2000円で毎月一本、僕達の分析動画が生配信(後でも見れます)されます。
また、新宿まで来ていただける先着10名の方には、会場にて議論に参加できます。
動画もコメント欄があって、そちらで分析を深めていける形になるかと思います。
飽きられないよう、毎回がんばりますよ!!!

僕はまず「描きたいテーマ」ありきですね。

「こういうのをやりたい」っていう想いがあって、そこからキャラとか作ってく感じです。

その「こういうのがやりたい」っていうのは、やっぱり外部からのインプットでの化学反応が多いです。
放課後ウィザード倶楽部は旧約聖書を読んでショックを受けたから書こうと思ったし、ド外道菩薩丸は『カルト』を見て触発されて書きました。

後は変態的な妄想が急に浮かんだので書いたりとか……。「女子高生の愛液入りラーメン」とかが急に頭に浮かんでそれで一本書いたり……。

月並みですけど、インプットでの化学反応って極めて大事ですよね。

ぼくの場合は、キャラクターから入るといっても、たぶんインプットの部分は済んじゃってるからなんですよ。常々考えている舞台設定が色々あって、そこにキャラクターをのせるといっても、やはり舞台設定を準備できているのは過去の経験とかからくるインプットの成果です。
作品作りに悩むような方は、まずインプットだけを考えてもいいかもしれませんね。

架神さんは意識してインプットしてます? それとも遊びのなかから勝手に湧き上がることが多いですか?

ユーザーの方も遠慮なく議論に加わったり、質問してみてください。創作の取っ掛かりは人それぞれだけに、悩みも多い部分だと思います。悩みは共有することで解決することも多いですよ。

非常に興味深いお話をありがとうございます。

キャラクターの話が出たところで、登場人物の造形に関しておききしたいのですが。
1.実際の人物をモデルにすることはあるのでしょうか?
2.実際の人物をモデルにせず、一から人物を創造していく場合はどのようにして形成していますか?
3.キャラクタービジュアルを意識することはありますか? それとも人物はほぼシルエット状態で執筆されていますか?
4.プロットや物語を作り上げていく上でも、他の表現形態における姿、実際に動いたりしている様子など、映像的な発想をされることはありますか?


長々と尋ねてしまって申し訳ありません。よろしくお願いします。

imaginary_organ

imaginary_organさん


1.
主役級に関しては、自分は実在のモデルを使用したことは一度もないと記憶しています。理由は簡単で、小説では、主役級は実在の人物よりもっと派手めにする必要があるからです。
ただし、周りを取り巻くサブキャラたちには、実在のモデルを非常に多く活用させて頂いています。たとえば、プーチン大統領(作品に使用した当時は首相)をはじめとして、ほぼそのまま出している方が結構いますね。
また、少々性格や遍歴などをいじって登場して頂いた方としては、日本の政治家だと小沢先生とか、政治家でないですが今はなき大物右翼とか。あとは、たとえばロックフェラーさんなどは老人なので、娘に変えたりとか、いろいろなパターンがあります。

2.
上記でも記載しましたが、自分の場合は「決めゼリフ」です。重要なセリフこそ、キャラクターを形作る根幹になります。トークメーカー開発の根幹にも、それがありました。

3.
漠然と意識しているんだと思いますが、とくに強く考えたことはないですね。
あと、今まで多くのイラストレーターさんが作品にイラストを付けてくださいましたが、それに対して要求をしたことは一度もないです。
ただ、作家さんによっては、妙にこだわる方がいることもよく聞いています。そこは性格なんでしょうね。

4.
もちろん映像として動いているのは、自然な状況ではないでしょうか。言葉だけで想像力を拡張していくのは限度がありますし、文章は自然に映像化して考えるものだと自分は思っています。


遠慮なく、他にもお気軽にどうぞ。

こんばんは。只今2日目21時です。

うわー既にすんごいたくさん濃い話が書かれていたー。

至道さんが、漫画原作をしていたり、ゴーストライターをしていたことがあったなんて!

>あと、架神さんや泉さんが作品を作るとき、どこから着手していますか?

僕は、うーん、小説の場合だと、仕事ではよく、
 ・まずテーマやコンセプトを決めて、
 ・それを伝えるためのプロットを作って、
 ・簡単なキャラ設定を決めて、
 ・そのあと書き進めながら肉付けしていく
・・・というよくあるパターンです。でもこのやり方で何作も書きましたが、このやり方、すんごく事務的になって辛かったー。自分で決めたプロットから偶然脱線したり、予想しない展開になっていくことだけが唯一の楽しみだったような。

デビューして4作目くらいまでは、漠然とした何かだけがあって、なんにも考えずに好きなように書いていたんですが、そっちの書き方の方が、書いている瞬間は楽しかったなー。

私も、自分の小説家のデビューのきっかけを簡単に書いておきますね。

私の小説家のきっかけは、完全に、作家の滝本竜彦さんとの出会いに尽きます。

ある日、私が開いたイベントに、スキンヘッドの怖い人が現れて、うわーこわーって思ってたら・・・、突然、「これ、僕の著作です。読んで下さい」って、紙袋いっぱいの小説や漫画を渡されて、なんなんやこの人!ってびっくりしました。

その日の帰りに、秋葉原の駅前で、「泉さん小説書きませんか」みたいなことを言われたように記憶しています。

そして、「分かりました、書きます」ってなって、数日後、滝本さんの自宅へお泊りさせて頂いて、そこで、小説の書き方の個人授業を数時間受けました。いっぱい質問したりメモした記憶があります。
そんで次の日帰りに、早速吉祥寺駅の本屋で、教えてもらった小説の書き方教材を買い込んで、それを虱潰しに読んで、二ヵ月後くらいに新人賞に応募したのが始まりでした。

泉さんらしい朴訥なお話でなんだか安心します。

泉さん、何作目で受賞しました?

あと泉さんにはお聞きしたいこと結構あるんですが、大量のフリーゲームを制作されているじゃないですか。数を見ると、ほぼ毎週ってくらいにゲーム作ってると思うんですが、その企画の発案がどこから出てくるか知りたいです。
ありえない創作力ですよ。どっからそれだけの力が湧いてきます?

そう言えば、僕、架神さんがどんな風にネット上でダンゲロスを始めたのかを聞いてみたいです。

聞いた限りでは、その時、既に著作をいくつか出していたんですよね?
そういったお仕事をする一方で、ダンゲロスっていうものを思いついたのかなーとか。
あるいは、始めた最初は、どんな様子だったのかとか・・・。
どれくらいの参加者がいて、ネット上のどこでどんな風に盛り上がっていったのか、とか。
当時はまだTwitterとかも浸透していなかったかと思いますし、今とはまた違ったネット上での繋がりの中での盛り上がりがあったのかなーとか、その辺興味があります。

あ、こんばんは至道さん!

私は新人賞、1作目で受賞でした。

>フリーゲームの発案


クオリティや想定される受け手の反応を根拠に、ふるいに掛けるようとする心の中の検閲官を、抹殺することによって、無限の作品がその産声をあげることができるのです!!!

・・・と格好良く言ってみましたが、作る前から、あーこれはウケないなー、とか、これは駄作だな、とかって思っちゃうと、やっぱトライの数は減りますしね。昔からトライ&エラーが好きなので。

ですよね!<1作目


1作目で受賞って、実際のところ、業界関係者にはかなり多いと思うんですよ。
もしかしたら才能っていうのもあるのかなと考えていた時期もありましたけど、そうじゃなくて、1作目に入魂で挑む気持ちがそういう状況を作り出しているのかもしれないと今では思うようになりました。

だからここを見てくださっている作家志望者の方は、1作目は、本当に本気で書きたいと思える題材と向き合ったほうがいいですよ。変に受賞の戦略を考えたり、難しいことを考えるよりも、せめて1作目だけは心から書きたいと思えるもので勝負してみましょう。
余計なことを考え始めるのは2作目以降でいいんです。

ダンゲロスの立ち上がりって興味ありますよね。とくに最序盤のころ。ぼくらもクリエイターの端くれだけに、何か自分のコンテンツを仕掛けてみたいっていう思いもありますしね。


泉さんがこれをゲームにしようって決めるのは、どこで決めてます?
だっていったんゲーム化しようとしたら、正直相当な労力に苦しめられるわけじゃないですか。不具合の調整だって死ぬ思いをすることがありますし。
そんな苦労を背負うことがわかってるのに、「よし、これを作ろう!」と決断するポイントって何です?

>1作目に入魂

なるほど。確かに1作目を書く時は、すごく頑張りますもんね。1作目の時にしか抱かない特別な感情みたいなものもきっとあるでしょうし。

そう言えば僕、1作目を書いた時って、当初は新人賞に応募するのは二の次で、それよりも、滝本さんに読んでもらって、滝本さんを楽しませるのが最初の目的だったのを今思い出しました。僕を好きになってくれた滝本さんを失望させるわけにはいかない!!!っていう、物凄いプレッシャーがあったのを思い出しました。

やっぱその強い想いが受賞につながったんでしょうね~!<失望させるわけにはいかない!!


世界とか日本とか社会なんかよりも、身近な人への気持ちのほうが絶対強いですからね。

>「よし、これを作ろう!」と決断するポイントって何です?


 最近は、打算的に考えて決断したり、あとは、誰かの恩返しのために、みたいな動機でスタートすることも多いんですが、沢山作りまくってた時期で言えば、おおむねその場のノリとか勢いが多かったです。

 例えば知人と会話してて、「こんなゲームあったら面白いよねー」みたいな、突拍子もないゲームのアイデアを冗談で話したりしてる時に、「よし分かったそれ本当に作ってみよう」っていう流れになるのがよくありました。

「今日病院行ったら、血抜かれてクラっとしてさー」→「それゲームしたらいいんじゃない?」→「よし作ろう」みたいな、そういう無茶なこと言われるとすぐ作ってました。

 自分一人だけが作りたいものより、作るきっかりが好きな友達とかと共有できてるものの方が、重い腰が意外にスッとあがったりして。

 ・・・なんか、友達付き合いが下手だから、とにかくゲームを作って、それをダシに仲良くなろうみたいな不器用なことなのかもしれないんですが。

泉さんって良い意味で不器用ですよ。純文学なら主役ですね。


アンディーメンテのゲームって、たしかにそういうノリが多いですよね。アンディーメンテをもっと広げたり、クリエイターとしての自分を売ったりすることは考えませんでした?
前もちょっとお話しましたけど、すごい想像力を発揮したシナリオとかのゲームが多いのに、あんまり売り込みに熱心じゃないように見えます。勿体ないことです。

その辺は常に受身なんですよね。

好きになってくれる人を増やしたいっていう気持ちはしっかりあれど、まだ興味のない人に興味を持ってもらおうという強い能動的な意味の所までは、なかなかいけないんですよ、怖くて。自分自身や自分の作品は最初から広く求められるようなものではないとどこかで諦めているのかもしれません。なんかクリエイターぽくない!w

というか、そう言えば昔は、誰も理解しなくてよい!!!!ってやんちゃに尖がっていたんだったw わざと作品を隠したりとか。

・・・と、今夜はこの辺でおいとま致しますね。

明日はもう少し早めに書き込みできればと思います!

あと最後に、上の方でご質問されていた方の書き込みに私も答えておきますと
>1.実際の人物をモデルにすることはあるのでしょうか?
 私の小説の主人公はほとんど私自身です!
>2.実際の人物をモデルにせず、一から人物を創造していく場合
 中高生の頃に妄想していた理想の女性を使いまわす
3.キャラクタービジュアルを意識することはありますか?
 中高生の頃に妄想していた理想の・・・
>4.映像的な発想をされることはありますか?
 これはよくあります。私も書きたい1シーンがぽっと浮かんで、その1シーンを実現するために、構成を組んだりとか。

では至道さん、架神さん、また明日よろしくお願いいたします。失礼致します。

アンディーメンテのゲームは「誰も理解しなくてよい!!!」って感じのものが結構ありますよね。

その気持ちはぼくも分かっていて、一クリエイターとして「俺が作りたいものならそれでいい」っていう部分はやっぱりありますよね。一方で、おこがましいようですけど、「社会とか未来のためにこれを書かねばならない」という気持ちとか、あとは現実的に本を出し続けるためには一定量が売れなくてはならないといった制限とかも綯交ぜになって、苦慮したり、考えが変転したりする部分でもあります。

上手く言えないんですけど、それでもやっぱ、ぼくらのようなタイプって不器用だし(単に能力が足りないだけかも?)、変えるんだったら引退しちゃってもいいかなとか思ったり……作家なのに上手く申し上げられないのがもどかしいんですが、とにかくクリエイター業を続けるかどうかを考えるうえで、悩ましい部分でもあります。

わけわかんない文章で申し訳ない!

ぼくも今日は去ります。

メールが溜まっちゃってるので、これら処理して帰って寝ることにします。
ユーザーさんも遠慮なく質問など書いておいてもらえれば、あとでお答えしますんでお気軽にどうぞ~。

> 架神さんは意識してインプットしてます? それとも遊びのなかから勝手に湧き上がることが多いですか?

意識してインプットしないと滅びるので、去年は非常に恐怖を感じてました。今もあまりインプットできてません。怖いです。

>imaginary_organさん

> キャラクターの話が出たところで、登場人物の造形に関しておききしたいのですが。
> 1.実際の人物をモデルにすることはあるのでしょうか?

あります。

> 2.実際の人物をモデルにせず、一から人物を創造していく場合はどのようにして形成していますか?

なんか勝手にそうなります。途中でしばしばブレます。

> 3.キャラクタービジュアルを意識することはありますか? それとも人物はほぼシルエット状態で執筆されていますか?

ほぼシルエットです。漫画原作をやる時に非常に困りました。

> 4.プロットや物語を作り上げていく上でも、他の表現形態における姿、実際に動いたりしている様子など、映像的な発想をされることはありますか?

脳内でアニメのOPを作ったりはしてます。

> そう言えば、僕、架神さんがどんな風にネット上でダンゲロスを始めたのかを聞いてみたいです。

今年でダンゲロスは10周年なので、10年前ですねー。
俺にはThe男爵ディーノというテキストサイトがあって、そこの掲示板での読者との交流が盛んでした。
でもって、当時、蓬莱学園というものを知って、PBMという概念を知り、「これ、今ならネットで一日の間にできるんじゃね?」と思い、読者参加型のゲームを行いました。それがあまりにルール整備がずさんだったので、後日、ルールをしっかりと考えて行ったのがダンゲロスです。

最初の参加者は40~50人くらいだったかな? まだシステム的には荒削りでしたが、それでもかなり面白かったようで、「次はゲームキーパーをやりたい」と名乗り出てくれる人もいて、そこから俺の手を離れて継続していきました。実際プレイヤーで参加してみたらメチャクチャ面白くって3年くらいハマってた。

 こんばんは。勉強させていただいてます。脳内でアニメのOPを作るのはあるあるですね。

 質問させてください。一部でも答えていただければ幸いです。
①キャラの名前はどうやって考えていますか? 洋名和名それぞれ興味があります。自分は名が体を現すようにして主人公はいそうでいない、メインヒロインは珍しい、サブはアクの強いもので考えるのですが、考えつくのがどうにも遅いです。
②プロットの項目はどうなっていますか?(ライトノベル) 今は鎌地先生の公開していたものを真似して「題名」「テーマ」「登場人物」「時期と舞台」「用語」「粗筋」を書いています。他の作家様のものも知りたいです。
③日頃どんなネタを思いつこうとして(もしくは何かの刺激を受けて思いついたとき)メモしていますか? 自分は台詞、ギャグシーンは頻繁に思いつくものの本文を書く流れで考えたほうが面白いだろうとあえて記録しないようにし、舞台とそのギミックと能力とひみつ道具をメモし、それを組み合わせキャラなど逆算して作品にしています。もっとネタの幅を広げたいです。

chu2byo

座談会楽しく読ませてもらっています。

漫画原作のお話がでていたのでお聞きしたいのですが

>漫画家が、漫画原作者になる、というのが実は一番グッドだと思います。というのは、やっぱり小説と漫画って要求されるスキルが全然違うんですよね……。思った以上に違う。

と架神先生は書かれていましたが、具体的にどのように要求されるスキルが違うのでしょうか。

tarou444

chu2byoさん

1.
キャラの名前、結構悩みますよね。考えるのは時間がかかるので、自分は本業の仕事に余裕のあるタイミングなどで、まとめてキャラの名前一覧を作っておいています。比較的使いやすい苗字一覧と名前一覧です。その苗字と名前を組み合わせて、執筆時に使っています。
執筆している間にキャラクターの名前に悩んだりするのは負担でしかないので、そのような措置を講じています。

2.
プロットは自分が一番使いやすい形でいいと思いますし、無理に人のを真似る必要はないのではないかと思います。
ぼくの場合は、キャラクターのキーになる会話が、そのままプロットになります。場面場面で押さえておくべき会話を列記しておき、それで1巻分のプロットにします。このやり方は、テーマやキャラや舞台などを分けて考える必要がなく、他の設定などに脳を費やす必要がないので、最終的に自分はこの方法に落ち着きました。また、プロット自体がそのまま原稿のパーツとして利用できるので、幾重にも効率的です。

3.
特に意識はしていないんですが、風呂とかに入っていると、なぜかふと思いつくことがありますね。そういう場合は、風呂上りにスマホにメモしたりします。
あとは本文を書くなかで臨機応変にやっているくらいだと思います。

tarou444さん

これは架神さんにぼくもお聞きしてみたいところですね。
ぼくは漫画原作から入って、そのやり方を小説のほうに持ち込んでいるように思うので、それほどスキルが違うとは考えていません。
ただ、架神さんはネームまでやってしまうスキルがあり、ぼくはト書きのセリフまでしか用意できません。そのため架神さんとぼくとは、漫画案件に対する業務内容が違っていますので、このあたりの感覚が違うのは当然だろうと思います。

架神さん
>意識してインプットしないと滅びるので、去年は非常に恐怖を感じてました。今もあまりインプットできてません。怖いです。

これって、次の作品を生み出せるかどうか不安だということですか?
自分の持ちネタ・持ち知識を、かなりの部分まで出し尽くしてしまっていて、次のものを仕入れなくてはならないと?
このあたりの明日が読めない不安って、プロの創作者なら大なり小なり感じていることかもしれません。

>chu2byoさん
1、キャラの名前は困りますね! やり方として、一つは知り合いのHNを使ったりします。HNってみんな考えて付けてるから結構いい名前が多いんですよね! ダンゲロスの黒鈴とかそうです(いちおう本人には断ってます)。後は作品のテーマに沿ったもじりとか(須加那由多⇛イスカリオテのユダ)、名が体を現す的なのとか(ド正義卓也)。

2、章ごとに何を書くかだけ書き込んでます。

3、インプットして化学反応が起こったら、しばらく頭の中でこねくり回すとストーリーになるので、それをそのままメモしてます。ストーリーにならなかったら人に振ってみると(こんなん考えてるんだけど、これってこっからどうなると思う?)、何となく形になったりならなかったりします。

>tarou444さん
詳しくは、近く公開する『放課後ウィザード倶楽部感想戦』で書いてますが(宣伝)、一つ例を挙げると、小説は一つ一つの記述の情報的価値が均等なのに対し、漫画はコマの大きさで情報的価値が変化するので、そこのコントロールが必要になってきます。大ゴマに短いセリフを入れるとコマの情報的価値が最大化され、逆に小さいコマに長いセリフを入れると最悪読まれません。

> 自分の持ちネタ・持ち知識を、かなりの部分まで出し尽くしてしまっていて、次のものを仕入れなくてはならないと?

物語に関しては単純に書きたいことがないんですよね。なんか仕入れると、「俺ならこうするのにな」的な感じから書きたいものが出てくると思うんですが。持ちネタとか持ち知識とかはその後の話かと。書きたいものが出来た後に、持ちネタや持ち知識を利用する感じです。

ちなみに物語に関しては無くても、企画本ではやりたいのが幾つかあるので、作業がなくなるわけではないです。俺はいま1~2年ほど生理学の勉強をして、生理学の本を書きたいと思ってます!

『放課後ウィザード倶楽部感想戦』って何です? 漫画の感想用のサイトを立ち上げたり、小冊子を販売したり?

もう少し詳しくお聞きしてもいいでしょうか。

架神さんって1年とか2年とかかけて実用書にしますよね。キリスト教とか仏教とか、その時点では、それが収入に結び付くかどうか定かではない段階で、よくここまで時間と労力をかけるなぁと感心します。
その原動力って、「発売すればある程度売れる」と見込んでいるからなのか、あるいは「単に自分がやりたいから」なのか、どういう気持ちで取り組んでますか?

感想戦に関してはちょっと発表タイミングを見計らっているので今は伏せさせて下さい。

最近、告知しなければならないものが多すぎて……。

キリスト教とか仏教とかは依頼があってから勉強してるので、いちおう金になる見込みはあってやってますよ。といっても、あんなに長々と勉強してたら費用対効果的には本来ダメなんですけど(売れなかったら一冊出しても40~100万くらいなんで)、うっかりやってしまってるだけですね……。

 至道先生、架神先生、回答ありがとうございます。色んな創作方法があるものだとうなりながら読ませていただきました。

 こんな機会滅多にないのでもっと質問させてください。
 ヒロインは魅力的であるべきだと思いますが、どうやって魅力を持たせていますか? 好きな人を思い浮かべ、パーツに分けてヒロインズに割り振るという方法をよく聞きます。また性的な体や好意を向けてくる相手も魅力的ですよね。他になにかないでしょうか?
 あと一番よく書けたと思う過去作のヒロインについてもお聞かせ願いたいです。

chu2byo

ヒロインは本当に難しいですね……。

僕は上手く書けたことがないです。
一番成功したのはダンゲロスの鏡子だと思いますが、あれもほぼ偶然の産物なので……ヒロインは僕も研究しなきゃですね……。

ですね、ヒロインは簡単じゃないです。


ぼくは自作を公の場でピックアップすることはほとんどしないのですが、chu2byoさんからのご指定なので一人だけ紹介すると、こちらのサイトでも公開している大日本サムライガールの神楽日毬ですね。彼女は極右なのですが、一方で非常に真面目で恥ずかしがり屋の女子高生の資質も併せ持っています。
街宣活動までやる極右の強面の外面と、可愛らしい性格の乙女チックな内面というのは、極端なまでのギャップがあり、キャラクターを強く印象付けることができます。

ただ、キャラクター付けをするために彼女を極右設定したことでリスクもあり、ぼく自身が右翼系だと思われたりすることもありました。思いたい人には思わせておけばいいのですが、意外にも、「小説に出したキャラクターの主張は、作家本人の主張である」と、周囲の人たちが勝手に思い込むケースが多発します。そういうリスクも受け止めることができるのなら、極限までとんがったポジションからヒロインを考えていくのは一つの方法であろうと思います。

 ありがとうございます。参考になります。創作論からヒロインのキャラ付けまで、先生方それぞれのしっかりした信念が感じられますね。作家以外の経験も大きく関わっているように見えます。自分にはそういうものが足りないなと反省しました。


 キャラの主張が作者の主張だと取られるのは、それは中々困る話ですね。
 話の流れやひいては作品そのものが伝えたいメッセージは、確かに作者の主張かもしれません。しかしキャラの発言や考えは物語の中で生きる彼ら自身の考えですから。こいつならこう言う、と思えば心にもないことも言わせるものです。むしろ、そうした色んな考えを持つキャラが出てきて、話し合って、ぶつかって、化学反応を起こすから楽しい話ができるのかと。
 もっとも、結局はそれもそう思わせてしまう自分の技量の問題であり、話の面白さで黙らせるしかないのかなとも思いますので、リスクは当然背負いつつ研鑽していきます。

chu2byo

 次は質問というよりも、意見について感想を聞きたいのですが、ライトノベルの賞の応募要項にある「完結している(続く前提でない)」作品であることという条件は必要だと思いますか?

 当然オチはついていて然るべきです。が、自分は綺麗には完結している必要はないと思うんですよね。たとえば能力学校や魔法学校、ヒーロー学校など特殊な学園に通うタイプの話があるじゃないですか。あれって1巻分の文量では「俺たちはこれからこの学園で頑張っていくぜ!」というオチにしかならないと思うんですよ。それってその巻で完結しているとは言い難い。そんなこと気にせず送る人もいるでしょうが、自分とかは気にかかってそのジャンルでは送れません。
 なろう小説はネットで評価されて、ある程度売れそうなことがわかっている訳ですから、最初から続きものとして書いても問題ないのはわかります。ですが賞に出そうという人は作品の可能性を大きく絞られているのではないでしょうか。この条件ではハリポタを拾えませんよね。

chu2byo

chu2byoさん

>「完結している(続く前提でない)」作品であることという条件は必要だと思いますか?

受賞を目指すなら、当然ですが必要なケースが大半だと思います。
出版賞の受賞は、作家として一つの仕事をしっかりこなせる資質があるということの裏付けでもあります。だから既出ですが、出版社の賞は残念ながら産業としては死に体であるのですが、出版業界の人たちに矜持がある限り、可能な限り作家としてまとまった作品を出せる能力がある人を選定しようとするはずです。
なろう小説とは求められる資質が違っています。完結作品で賞に応募しないのなら、ネット投稿からのデビューの可能性のほうが高いと考えます。

もちろん、それらを越えるような面白さや含蓄に富む作品を書けるのならば、可能性はあるはずですよ。そこを補えるのは、よほどあり得ない空想力・ユーモアのセンスがあるか、妙に高学歴ばかりが集まる編集者らをうならせるような社会的経験値であろうと思います。

架神さん
>うっかりやってしまってるだけですね……。

現実的な話になっちゃって申し訳ないですが、結婚していないタイミングだったから、そのうっかりが通じたんですよね? それとも次の生理学の勉強でも、うっかりに乗り出すご意志がおありで?

こんばんはー。

やってきました。
既にいくつかあがっている質問のいくつかを、私も拾って答えてみます。

>キャラのネーミング

 私の場合は適当です。知り合いの名前をそのまま使うこともあれば、毎回使う名前を、別キャラなのに使いまわすこともありますし、キーボードを適当にうって、表示された文字をそのまま名前にすることも。参考にならないかもしれませんが一応書いてみました。ただし、どうでもいいことというわけではなく、前提として、センスが生きている名前にしなければとは思っています。

>俺にはThe男爵ディーノというテキストサイトがあって、

あ、このThe男爵ディーノっていうのは、架神さんの管理したらばなんでしょうか。それとも全然関係ない他の人のサイトなんですか?

>最初の参加者は40~50人くらい
わーすごいですね。最初からそんなにいたなんて!

泉さんはイベントやると何人くらいいらっしゃいますか?

あんまりイベントやらないほうです?

ところで、僕はもっとここを見ている人、怖がらずに書いて欲しいですね!

せっかくこんな場所があるのに、もっと自意識の高い、俺の方がすごいんじゃー!的なオラオラオーラ全開のインテリ若者が、ここに現れて欲しいです。
きっと1人くらいは、ここを観ている人の中にいるとはおもうんだけどなー。
そういう人の、爆発的なコメントに反応したい!! 小説でもいいし、創作について普段から自分だけが溜め込んで思っていることをぶちまけて欲しい!!
そういう意味では、chu2byoさんの、質問がてら、思ってることを沢山書き込みしてくれてたのは読み応えがありました!

ぼくも、もっとオラオラ的な書き込みがあるものと思ってました。

でも皆さん、すごく落ち着いていらっしゃいますね~。逆にびっくりというか、感心するというか、ちゃんとした方が多いんだなぁと思いますよ。
遠慮なく、色々ご質問や想いの丈をぶつけてみてください。みなさん気負わずにどうぞー!

>泉さんはイベントやると何人くらいいらっしゃいますか?

 イベントというと、ネットでやるダンゲロスのようなイベントもしますし、リアルで人を募るイベントもしますよ。
 ネットだと平均70人くらいです。リアルだと4、50人くらいでしょうか。最初の頃はもっと少なかったです。もっと大勢集めたいですが、人を集めるのって難しいですね。普段ニコ生とかやってますが、ニコ生だと5人いればいい方です。

そもそも論ですが、有名になりたいですか?

泉さんと架神さん、両方にお聞きしてみたいです。

ぼくは作家であることを、リアル知り合いにはあまりアピールしてきませんでした。社員らや直接の取引先くらいは知ってたくらいで、自分も「それは仕事と関係ないからあんまり話題にしないでほしい」オーラを出していたと思いますし、まったく知名度を上げる活動をしてこなかった。
そこんとこ、どうなんでしょうね~?

売れる作品を書くと割り切ることも知名度を上げる一つの方法かもしれませんし、それは、そもそも有名になりたいかどうかにも繋がってきます。
参考までに、お2人のご意見をお聞きできると嬉しいっす。

やたら金欠だった時代のゴーストライターの話を出してしまいましたが、ゴーストをやった仕事のなかで幾つかは相当に売れたんですよね。原稿は買い切りだったから、ぼくへの印税は入ってきませんでしたが。


だからある意味で……実質的と言っていいのかどうか判断しかねますが、ぼくってその辺のベストセラー作家さんより部数出してるんですよ。でも至道流星名だと、自分のペンネームでもあるから、読者さんを小バカにするようなスタンスで原稿を書こうと割り切れませんし、売れる売れないよりも、自分が書くべきと思えるかどうかを優先して仕事をしています。

綺麗ごとだと非難する人もいるかもしれませんが、他人名ですが実際のところ、実質的にぼくが書いたもので相当な部数は出してきたし、妙な状況なんですけれど、同じ人間が書いた原稿でも、ビッグネームとぼくの作家名で出す違いによって、世の中の見方が百八十度変わるのは何とも言えない居心地の悪さを感じます。
しょせん世間はそういうもの……と割り切るのが賢いのでしょうが、少しは世間への期待を捨てきれない自分もほんのわずかに残っています。きっとその期待がゼロになったら、もう何も考えず金儲けだけに邁進しますよ。日本とか別にどうでもいい、どうなろうが知ったこっちゃないって思うはず。

自分自身の知名度を上げることだけを考えるなら、そのための最短距離って今のやり方じゃないことは当然だし、考えていかねばならない方向なんだと思います。

むらかみはるきより有名になりたい!!!!

ちょっとやんちゃしてみましたwテヘ

もちろん、言葉だけの単純な意味ではなく、誰もがそうだとは思いますが、自分の納得するいい形で有名になりたいですね。そのために、今やってることも、かりに無駄のようなせつな的なことであっても、いずれ長期的な自分の理想や目標に、間接的に繋がると無意識に信じてやってるものかなと思います。

胸を張ってそう叫べる泉さんが、素直にうらやましいです。

自分はハングリー精神がなくなっちゃってるのかもしれません。

有名になるなら、どこかで割り切りは必要だと思います。泉さんじゃない部分も飲み込んで、軌道修正をしていく必要があるのではないでしょうか。
その才能に、もう少しの賢さを併せ持てば、泉さんなら結構いい線までいけるような気がしています。

 ちょっとズレちゃうかもしれませんが、

僕、不完全性を求めるっていう、ポリシーっていうか、癖っていうか、嗜好があるんです。
 で、できれば、そういうのを纏ったまま有名になりたいです。無理かもしれないけど。
んで、そういう形で有名になれないなら、それは僕のなりたい形で有名になってるわけではないので、あくまで例えの1つですが、そこまで望まないかもしれません。
 …という感じで、当たり前の話かもしれませんが、極論、人殺しをしても有名になれると思うのですが、誰もがそれは除外すると思いますし、それと同じで、みんな自分が納得する形で有名になれるなら、それならなりたいと思ってるんじゃないかなーと思うのですが。
 逆に、そんな条件とか抜きにして、単純に有名になりたいか!っていう言葉だけなら、僕だってうーんそれはちょっと分からないって答えるかもしれませんね。
 至道さんだって、自分の理想を守りながらという意味でなら、ハングリー精神はまだまだあるんじゃないかなと思いますよ。だって色んなことまだしようとしてるじゃないですか。そういうのを見てると、同世代として勇気が出ます!!

 そんなところですが、今日はこれにてお休みいたします。

明日はいよいよ架神さんとの命をかけた戦いがあるので、
がんばる所存でございます!!!!!!!!!!
 ではおやすみなさい!!!

 至道先生、泉先生、回答ありがとうございます。

 完結の必要性については、完結させる技量を確認しているということはわかっていましたが、それでも作品の幅を狭められることに納得できず聞いてしまいましいた。なら気にさせないだけのものを出してみろとはその通りです。反省します。
 キャラの名前については、センスが生きている名前とはどういうものかイマイチわかりませんが、そこを聞いたら負けなので自分で考えます。考えました結果として、やはり名が体を表しているかと字面や響きが良いか、キャラの重要性に合った目立ち具合かどうかなどがセンスの良し悪しになるのかなと。キーボードを適当に叩く度胸は臆病な自分にはありませんでした。
 ついでの戯言ですが、自分は死の恐怖から逃れるために名を残そうとして小説を書いているので、売れたい気持ちだけはかなり強いです。世界一売れた作家になりたいです。戯言失礼しました。

chu2byo

chu2byoさん、「才能」=「売れる」ではありません。
売れるためには戦略や、世間の空気を読む力のほうが必要です。たとえば小説や漫画なら、「異世界」というブームに素直に従っておくのも最も簡単な戦略の一つでしょう。

上でも書いたように、ぼくは他人のゴーストとしては、内容提案から執筆にいたるまですべて請け負って、相当な部数を出してきました。それらにはぼくの名は残りませんし、まして残したくもありません。偉ぶった経営者やビッグネームの方々が鼻高々で苦労話を成功に繋げたりするお話は、少なくない部分でぼくが想像をつなぎ合わせた話を盛り込んでいますし、どうでもいい成功哲学を語った原稿です。何の未練もありません。これは「売れる」ための行為です。

一方で、自分のペンネームでは自分が出すべきだと思ったものだけ書いており、出版依頼が途切れたことはありませんが、部数としては大したことはありません。自分は、ゴーストでやっていたときよりずっと真面目に向き合っているつもりですが、世間の方々の受け止め方はゴーストのときとは違います。

「売れることで名を残したい」のか、「自分の想いを残しておきたい」のかは整理しておいたほうがよいと思います。その辺がゴチャゴチャになっているように見受けられます。
厳しいことを言うつもりではないし、指導するつもりも毛頭なくて、せっかくの縁なので上手くやってほしいという気持ちからのアドバイスです。

 先生方の有名になりたいか否かのお話しとても面白かったです。

 私もこの有名になりたいかと言うことについて少し考えてみました。
 読書が好きな人が全員小説を書きたいわけではないけど、小説を書きたい人とそうでない人の違いは何なのだろうかと思って、一度考えたことがあります。その際の僕の結論としては自己顕示欲や承認欲求の強さが一つのファクターなのではないかと考えたのです。なぜなら、それらが弱い人は特に小説を書いたところで読者に読んでもらいたいと思わないだろうからです。だとすると、小説家を志す人たちと言うのは「自分はこういう話を書けるんだ」「創った物語をみんなに読んでもらいたい」公思っているはずです。少なくとも、自分は小説を書くだけでよくて他者に読んでもらう必要は無いと考える小説家は少数派なのではないかと思うのです。
 物語を通して伝えたいことがある、書くのが楽しい、お金を稼ぎたい……小説を書く理由は様々であるとして、やはり読者に読んでもらいたくないと考える小説家はいない。だとすれば、ほぼ全ての小説家は有名になることを望んでいるのでは無いかと考えています。
 結論として、読み手の存在を期待する以上、小説家は有名になりたいと思っているのではないかなと思います。
 気負わずに書いていいとのお言葉を頂いたので書き散らしてしまいました。

imaginary_organ

imaginary_organさん、有名になりたいかどうかという命題は、かなり興味深いと思います。
皆さん、普段はあまり考えていないことなので、ここで整理しておくのもいいですね。今後の生き方のちょっとした指針くらいにはなるのではないでしょうか。


>自己顕示欲や承認欲求の強さが一つのファクターなのではないか

これはその通り、8割方の小説家に当てはまるのではないかと思っています。
自己顕示欲や承認欲求が強いタイプが、小説家さんには多い印象です。
たとえば具体例ですが、多くの小説家はエゴサーチしています。びっくりするほど、かなりの頻度で自作や自分の名前をエゴサーチしています。怨念のように自作の評判を気にし、憑りつかれたようになっている人も中にはいます。

ただ、そういう人が多いというだけで、それで一括りにしてしまうのは、小説家の人たちへのレッテル貼りになるとも思っています。
たとえば自分の場合で恐縮ですが、エゴサーチは一切しません。何の得にもならない行為ですし、執筆以外の瞬間は本業のことで頭が占められています。だからすべての情報を編集者からのみに一本化しています。そういうことからも、有名になることに関心は薄いほうだと考えていますし、2割くらいはぼくのようなタイプもいます。

目的はそれぞれです。

ぼくは前にある本のあとがきで、「そして読者のなかから、たった一人でいい、世界を変えうる英雄が現れてくれるなら、ぼくは役目を十全に果たしたと言えるでしょう。」と書いたことがあります。この一文は、ぼくの作家としての基本的なスタンスで、今でもそらで言えます。
ぼくは自分のペンネームでは「売れたい」とはそれほど強く思っていなくて、むしろ「ぼくが世間で売れる状況というのは、自分のスタンスがブレている証拠ではないか?」と一抹の不安を感じると思えます。ゴースト担当として売れた経験から、売れる本というのがどういうものか少しは理解があるほうだと思いますし、そういう原稿を遺すことを望んではいないのです。伝わる人だけに伝われば十分で、そこから先のことは感知しようと考えていません。
自分が親しい編集者の方に言うのは、「小説家業は、ぼくの唯一のささやかな政治的行為」という言い方をしています。
誤解のないように申し添えますが、「売れたくない」と申し上げているのではありません。結果論として「売れる売れない」にそれほど比重を置いていないということです。まったく売れなければ、現実問題として廃業するしかないでしょう。

あとは、ぼくのようなタイプの小説家の目的をimaginary_organさんがどう受け止めるかだけの問題で、「一人でも読み手を探しているのなら売れたいんでしょ?」と捉えることもできますし、「有名になることを望んではない」と捉えることもできるでしょうね。そこは人様にどう判断されても、自分は感知しません。

おはようございます!

有名になりたいかどうかという視点はとても興味深いのですが、こちらの会場も長くなってきましたし、Part3のほうに移動しましょう。

こちらPart2は〆ようと思います。
Part3を準備したので、みなさんそちらにお願いします。

>chu2byoさん

> ライトノベルの賞の応募要項にある「完結している(続く前提でない)」作品であることという条件は必要だと思いますか?

お気持ちは非常によく分かりますが…………プロ作家には「顧客のニーズに応える」という側面があることは否めません。
ですので、顧客(出版社)がそういう作品を納品してほしいと依頼している以上はそうするしかありません。

昔は講談社BOXの賞は字数無制限でしたが、そのうち字数制限が生まれました。
俺のダンゲロスもあの字数制限では落とされたでしょう。
単純に長い本は読者に読まれなくなってきているのです。出版社がそういう市場のニーズに反応していく商売である以上、これは仕方ありません。短く、まとまっていて、売れるものを作るしかないです。

しかし、長大なシリーズ作品でも「これは絶対に面白い!」と思うなら、なろうなりKindleなり、どんな方法でも今は具体化できる時代です。それが本当に良いもので伝えたいものなら、著者は全力で宣伝をすると思うし、読んだ人は感銘を受けてくれるはずだし、出版社も放っておかないはずです。ニンジャスレイヤーなどがそうですよね?

ですので結論としては、「賞の応募要項がそうなっているなら仕方ない」「気になるなら賞に送らなくてもいいんじゃね?」です。

あっ、もう〆られてた……。

向こうに転載しときます。

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