マジカルミュージック

未完成なリズム

エピソードの総文字数=1,253文字

    歌音は今日、パーカッションパートのパート練習に顔を出していた。

    未完成なリズムを奏でる香菜・真奈美・冬馬は、完全に恵都・美園が作り上げるリズムについていけずにいた。何となく分かっていた……。この三人が、未完成なリズムを奏でていることも……。

    今は、「勇者のマズルカ」の練習中。(マズルカ→テンポは八分の六が多い。二拍目が若干強くなるのが特徴。ワルツとは異なる。)やっぱりこの三人は、ワルツ調になってしまっている。


2017/07/12 08:14
ストップです!!    香菜ちゃん・真奈美ちゃん・冬馬くん……この曲は、二拍目を強くだよ!!    三拍目を強く、ではないよ!!    もう一回同じところからお願いします!!!!
2017/07/12 08:19
……(香菜・真奈美・冬馬)
2017/07/12 08:21
    もう一度同じところを繰り返すが、先程とあまり変化がなかった。

    先程より音符の扱いが雑だったような気がする……。

    歌音は、三人を見つめるも視線をそらされてしまった。くっそー……。

2017/07/12 08:22
ちょっと、香菜・真奈美・冬馬!!!!    指揮者の話は、目を見て話を聞きなさいよ!!    歌音さんも忙しいのに時間を作って来てくれているのに……。その態度、どういう意味?
2017/07/12 08:24
分かっているけどよ……
2017/07/12 08:26
なんというか……
2017/07/12 08:26
分からないけど……音楽が作れないの……。楽しいけど楽しくない……指揮者に縛られた音楽は嫌い……
2017/07/12 08:27
あんたら、何言ってるんだよ!!    今は、パート練習の時間だ。とことん指揮者に見てもらおうぜ!!    俺より美園ちゃんより的確に見てくれるしさ!!!!
2017/07/12 08:28
    パーカッションパートでは、日に日に対立が深まっていた。

    歌音の味方である恵都と美園、歌音のことを認めていない香菜・真奈美・冬馬……。

    この対立によって、パート間の一体感がなくなりつつあったのだ。

2017/07/12 12:42
    何となくだが、この三人は見事に歌音を認めるつもりはなさそうだ……。

    何故なら、歌音を含めたクラスメイトたちを信用していないのが分かってしまったのだ。

    彼らを阻む溝は広く、深く……闇も深い。まだまだ心を開いていないクラスメイトたちも多いけれど、歌音は必ずこの三人を何とかして救いたい、と思うのであった。深い闇と溝に飲み込まれないように……。

2017/07/12 17:03
    深い闇と溝には、魔物が住み着いている。魔物は、彼ら三人が作り出した虚像で、歌音を追い出すつもりで音楽を演奏してくる……。これは、自制するのは難しい。

    歌音は、これらの事件を解決するために今回は、恵都・美園・圭の助けを借りよう、と考えている。

    これらの三人の感情は、どこから芽生えたものなのだろうか……。考えても今は答えを出せない。

    今は、パーカッションパートのパート練習につきあおう……。理由を知るためにもっと音楽を奏でよう。

2017/07/12 17:07
もう一回、最初から「勇者のマズルカ」お願いします!!!!
2017/07/12 17:14
    歌音の声に、恵都と美園は目を輝かせるも、香菜・真奈美・冬馬の目は死んだ魚のように濁った目で歌音のことを見つめていたのであった。
2017/07/12 17:19

◆作者をワンクリックで応援!

0人が応援しました。

◆コメント欄は未記入でもOK! 公開されないのでお気軽に。

ページトップへ