黄昏のクレイドリア

6-1

エピソードの総文字数=572文字

<騒がしい酒場の 端の席にて>
…………。
えーと、
特に異論が無いなら
今の作戦でいくけど……。
いやいや、異論が無いかって……
ありまくりなんだけど?!
思わず椅子から立ち上がり、セシルはテーブルを揺らしたが、
周りの視線を集めていることに気づいて我に返ると、
大きくため息をつきながら、また椅子へ腰掛けた。
……でも、相手の不意をつくなら
これが一番ではある。できればの話だけどな
それで、協力する?それとも降りる?
乗り気じゃないのに、
セシルを巻き込むわけにはいかないわ。
心配性だなー、協力するって。
一度受けた仕事は降りねーよ。
オレはただ、この魔石を投げればいいだけだしな。
そういいながら、右手でじゃらじゃらと
赤と黄の宝石を鳴らして見せた。
……よかった。
ありがとうセシル。
…………。
……なぁ、一つ聞いていいか?
何?
わざわざ魔術師にケンカ売って、
純正の魔石まで用意して、オレを雇って……
そこまでしてまで、助ける価値のある奴なのか?
その、誘拐された魔術師ってヤツはさ。
その言葉、
セシルにも返してあげようか?
……そっか。
流石になんかうまみがあるからだよな。
そりゃそうだよな……。
まぁ、そんなところよ。
……さて、腹ごしらえも終えたし、
早いとこ出ましょう。
りょーかい!
…………。
(そうは言ってもなぁ……)
(捨て身の特攻みたいなこと、
そう簡単に決められるかね、フツー……。)

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