マジカルミュージック

音楽の女神のセレナーデ①

エピソードの総文字数=1,329文字

    演奏会当日、歌音たちは講堂の片隅で円陣を組んでいた。

    これは、圭から提案されたことだ。円陣を組めば団結力が上がる、とか……。

    歌音は、この事に対しても納得がいっていなかった。一成と亜里沙の婚約について悩んでいたのだ。その事に支配され、歌音は面白くない……。

    このような状態で指揮をしても邪念が籠ってしまうのではないか、という恐怖に恐れていたのであった。

    歌音を心配した一成は、歌音を勇気づけようと話しかける。

2017/07/29 12:12
こんな時にごめんな。俺の自分勝手が原因でこのようなことになって……
2017/07/29 12:18
いいよ、お兄ちゃん。そろそろ婚約してもいい頃だと思ってたから
2017/07/29 12:19
でも、納得してないんじゃないのか?    俺が亜里沙と婚約することについて……。従妹のお前には言っておくべきだった、と思ってる。本当に軽率な事をしたと思ってる
2017/07/29 12:19
本当だよ。婚約するって言って欲しかったかなぁ?    だって、私とお兄ちゃんは家族当然みたいな関係性だよ。私は、お兄ちゃんと相馬先生の結婚を認めてるよ
2017/07/29 12:21
そうとは思わない。俺と亜里沙は禁断の友情から発展した恋をしている。この事は、学校にバレてはいけないもの。それは、分かってるか?
2017/07/29 12:23
分かってる。だから、私は心配してるの。バレたらクビだよ!!
2017/07/29 12:24
大丈夫だ。俺は、そんなへまはしない


2017/07/29 12:26
じゃあ、私とまた遊んでくれる?
2017/07/29 12:27
当たり前だ
2017/07/29 12:27
じゃあ、認めてあげなくもない……。お兄ちゃんと相馬先生、幸せになってね
2017/07/29 12:27
おぅ!!    お前も指揮してこい!!    皆が待ってるぞ!!
2017/07/29 12:28
ありがとう、お兄ちゃん。私、行ってくるね♪
2017/07/29 12:29
    歌音は、眩しい舞台の方に小走りで出ていった。

    今日の客の入りも上々だ。

    歌音は、指揮台に登るとすぐに一拍目を振り下ろした。

2017/07/29 12:30
    「エルクンバンチェロ」

    吹奏楽で有名なナンバーで高校野球の応援楽曲でも使われていたりする。定期演奏会でも演奏されやすいこの曲を今回選んだのには、パーカッションパートの元気を取り戻すために選んだもの。

    歌音は、コンガとボンゴの音色を聞き、冬馬と恵都に指示を出した。

2017/07/29 12:32
エルクンバンチェロ!!!!(冬馬・恵都)
2017/07/29 12:39
    パーカッションの激しいリズムと共に他のメロディーが激しいリズムに合わせて踊り始める。きらびやかなフルート・ピッコロの舞。他の楽器の激しい踊り……。それと伴って踊りも激しくなってくる。

    歌音の動きも激しくなってき、その楽器が目立つように指揮をとる。フルート・ピッコロが立ち上がり、細やかな激しい舞を繰り広げる。フルート・ピッコロのパートは、歌音を認めていない人が多いのか、一体感はあまり感じられない。ミミが、歌音の指揮に合わせ、激しい踊りを吹き上げる。

2017/07/29 12:40
(皆、滅茶苦茶……。どうしてこんなにも滅茶苦茶になるの?    あたしは、楽しいけど……他の人は楽しんでいない気がする)
2017/07/29 12:48
(皆、あたしに合わせて!!    ぶれないで!!)
2017/07/29 12:49
    パートでの思いもバラバラになりつつあり、歌音を認めている人たちは、歌音についてきてくれるが、認めていない人たちは、ついてきてくれない。
2017/07/29 12:50
    「エルクンバンチェロ」

    吹奏楽の有名なナンバー。

    そして、パーカッションパートを救った曲。

2017/07/29 12:52

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