ソラミミ×DIAMOND

わたしの家に 小象が来たこと(1)

エピソードの総文字数=801文字

 翌朝、わたしの家に小象が来た。
 小象と言っても、わたしの背丈の倍近い。ぱぽーなんて鳴いている。
 それから昼前に草里そうりが来て、わたしの部屋で休んでいる小象をぺたぺた撫でている。

なんで? なんで象なの

知らないよ

これ、あなたが持ち帰ったものじゃないの?

 夕べの夢は、よく思い出せない。

それかもしかして、つけてきたのじゃない

 夢追いの類か。夕べじゃなく、昨日学園での草里がやばそうだったという昼寝。あれは、深いところまで落ちていた感覚は覚えている。あのとき掴んだのは掴んだのだ。結局雫になって消えてしまったけれど……

ソラミミ! この子、しっぽ(※の先)がない

 わたしはわたしの手のひらを見る。あのとき、この子のしっぽを掴んだとか。

こいつは、害なすものの類じゃないな。むしろ縁起ものだよ。象なんて。宝石を採ってくることはできなくなったけど、あんた新たな才能を見い出したんじゃない? こういうのを連れて帰ってくるって

 草里は小象をぽんぽん叩いて、はしゃいでいる。小象は、

ぱぽー

なんて鳴いて。

わたしは、宝石のがいいな……

諦めなよ。もう、宝石は無理なんだよ

なっ。なんでそんなこと言われなきゃ

それよりさ

 草里は小象の顔をぐいってわたしの方に向ける。縁起もの、って顔か?

この子どうする?

 学園に言えばあなたの価値が上がるかもしれないけれど、象は絶対取り上げられるよ。と草里は言った。

わたしだったら離さない。こんな可愛い子

可愛い……かなあ

ぱぽー

 あはは、とわたしは力なく笑った。だけど何となく、自分が連れてきたんだ、というのがしっくり来るようになってて、学園には渡してしまいたくないとも思っているわたしがいる。

けど草里。大きくなるし、うちでは飼えないでしょ。何かいい方法でもあるの?

ねえそこでソラミミ、相談があるの

 草里の目つきが少し変わった。


「この子とパレード潰しをしよう。と思うのだけどあなたはどう? ソラミミ」

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