年上彼氏の多島くんと、私の思い出の喫茶店

4 お散歩デート

エピソードの総文字数=362文字

 花屋のご主人に地図を書いてもらい、由希乃と多島くんは隣町へと移転した喫茶店に向かった。今度はちょっとゆっくり、景色を楽しみながら。
なんかずいぶん遠出になっちゃった。ごめんね、多島さん
いやいや。今日は丸一日由希乃ちゃんと散歩デートする気で来たんだから、まったく問題ないよ
そんならいいけど
疲れてない? タクシー拾ってもいいんだよ
いいよもったいない。歩いて行けない距離でもないし。それに
それに?
私も多島さんと、一日中ずっと一緒にいられるし、ゆっくり話が出来るから嬉しい
 多島くんは両手で口を押さえて、ふるふる震えている。
どうかした?
い、いや……ちょっと
へんなの
うん……俺、今日はヘンかも
どうヘンなの?
うふ、うふふ……うれしくて、おかしくなってる……かも
ちょっ……だ、大丈夫?
 多島くんは、真っ赤な困り顔でうんうん、とうなづいた。

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