マジカルミュージック

黄色のバラと黄色のカーネーションとアネモネの花束(黄色のカーネーション編)

エピソードの総文字数=1,295文字

    ミミは、ずっと勘違いをしてこの九年近くを生きてきた。

    生きている意味って何だろう……。

    ミミの吹くフルートに感情が込められているのかな?    ミミは、ひたすら自問自答する。

2017/07/04 13:07
    同室の双葉とは、同じ教室でピアノを習っていた同級生だった。

    双葉のピアノは、きらびやかな音であたしとは違う音楽性を持った天才でもあった。

    そこでもう一人の少年とも出会う。彼は、一樹。違う小学校の同い年……。もちろん、一樹も天才だと言われていた。

2017/07/04 13:10
    しかし、ミミの才能が開花することはなかった。

    ミミには、ピアノの才能は一切ない。双葉や一樹には才能があって、あたしにはない。

    神様は、無差別だ……。ミミは、恵まれていない。

    この時、ミミは双葉や一樹に嫉妬していたんだと思う。無差別な才能のせいで、ミミは恵まれないんだ……。

    そんな時、声をかけてくれたのは、双葉と一樹だった。

2017/07/04 13:47
ねぇ、立花さん
2017/07/04 13:51
何かしら、結城さん。あたしに何かようかしら?
2017/07/04 13:53
立花さん、いつも練習頑張ってるよね。ワタシは、すごいと思うわ。ワタシ、こんなに練習しないもの♪
2017/07/04 13:53
えっ、あの結城双葉が練習してないってどういうことよ!!    どうやったらあたしも結城さんみたいになれるの?    教えて!!
2017/07/04 13:54
ちょっと立花!!    双葉がビックリしているからあまり大声出すな!!    俺から教えてやるから!!
2017/07/04 13:56
ご……ごめんなさい
2017/07/04 13:57
別に良いわよ♪    あれぐらいじゃビックリしないよ♪
2017/07/04 13:57
    この仲のよい二人は、双葉と一樹だった。その日からミミたちは、友達になった。相手の家を行き来し、一緒にピアノの連弾とかやってみた。うまい二人……。とても楽しい……。ピアノがこんなに楽しいなんて初めてだ。
2017/07/04 13:58
    そして、いつの間にか双葉と一樹がピアノを辞めて、ユーフォニアムを始めた。

    そして、ミミは二人とは絶交する、って言ってしまったのだ。後悔している……。今でも二人とは同じクラスだけど……話しかけられない。双葉もミミを見ると、怯えたような表情をする。すごく腹が立つ。もう許さないから……。一緒に音楽を作り上げるなんて……無理な話だから……。

2017/07/04 14:00
    部屋の花瓶に生けている黄色のカーネーションを見つめる……。花言葉は、そのままの今のあたしと同じ……。

    黄色のカーネーションの花言葉は、あなたには失望しました・拒絶・拒否・軽蔑……。

2017/07/04 14:05
    ミミは、双葉と一樹にあの時は、失望したのだ……。

    でも、今は違う。本当は失望していない。双葉と一樹を信用してあげたい。

    なのに、自分の奥に潜む黒い感情しか沸き上がってこなくなった……。

    どうして、こんなことになったのだろうか……。

    ミミは、双葉へちゃんと思いを伝えられるのだろうか……。

2017/07/04 14:09
    本当は一樹が双葉を好きなのも知っている……それに対して、ミミも一樹の事が好きなのだ……。三角関係……。一番難しいところなのに……。

    ミミは、急に自分の衝動を抑えきれなくなり、部屋の縫いぐるみを床に投げ捨て、そのまま部屋を飛び出したのであった。

2017/07/04 14:12

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