いつかのLip service

9:モテ男はつらいは本当

エピソードの総文字数=1,322文字

女との初めてのデートは全然いいものではなかった。

適当に相手をし、永遠と続くと思われるほどの時間の経過と、苦痛の時間を味わった。

夜を共にしようと別れ際に誘われたが、当然断った。

美人だったが、興味も湧かなかったし、気持ちの悪いものに思われた。


俺はお前と違い、遊ぶ相手は誰でもいいってわけじゃない、あいつはそれを分かっていない。


あれから女に声をかけられることも増えた。同じ学科の女に声をかけられることもある。今まで眼中にもなかったのに、いきなり対応を変えられると魂胆が見え見えだ。

あと、変な女の子がちょろちょろと周りをうろつくになって、正直迷惑だ。

よっ、難しい顔して……色男が台無しだよ?
……なんだ、お前か
お前かって、お前に声かけるやつなんて俺以外に居る?
いや、いない……と、言いたいところだが、最近はそうでもない
え!? そうなの? そっか、お前にもついに友達が……!!
友達なら相変わらずいない。そうではなく、女だ
あーー、女ね。チェリーだったやつがもうモテ男自慢? 嫌味だぞー
違う。別にそんなつもりじゃない。それに、俺は今も卒業なんてしていない。
卒業? なにを?
~~~~~~っ! だ、だから、俺は今も童貞だというんだ。ばか。
………………。えええええええええ!?!?
おい、なんでそこまで驚くんだ
え、だって女に声かけられるだなんて言うから、モテまくりヤリまくり食いまくりだぜがはは!みたいなことだと思ってた!
俺をそこらへんの低俗な大学生と一緒にするな!
ごめんごめん(笑) 

それにさ、この前のナンパしたお姉さんは? 全然いけたでしょあの人なら。すごい美人だったし。

なにもしていない。誘われたが、俺がお断りした。連絡先も知らないし、彼女とはもうあれっきりだな。
へー……もったいな……
あんなよく知りもしない女に俺の一度っきりの童貞を捧げるほうがもったいないと思うのだが、それを口に出すわけにはいかない。絶対馬鹿にされる。
でも、そういうのはほんとに好きになった人の為に置いておいたほうがいいかもね。
あ、ああ……そうだな
正直、そう言ってもらえると思わなくて、驚いてしまった。

てっきりこんな思考馬鹿にされると思っていたのに、俺に肯定的だった。

早く出来るといいね、好きな人。今のところ、気になる人いないの?
気になる人か……
そう言われて最近のことを考えみると、一人気になる人はいる。

最近、俺の行く先々に現れ、ちょろちょろと尾行してくる高校生くらいの女の子。正直、バレバレだしどこの誰かもわからないが、小動物みたいでかわいい。

あの子が一番かわいい。正直言ってストライクだ、どの女よりも。

……いる
ええ!? マジで!?
だから、なぜそんなにいちいち驚く
だって、予想外の返答だったから。居そうに思えなかったし。
聞いといてなんなんだお前は……。好きとかではなく、ただ容姿とか雰囲気が好きなだけだ。勘違いするな。
いいんじゃない? 見た目から入る恋。あーー、でもお前が惚れるなんてどんな子なんだろ! すっごく気になってきた!
そいつ、ストーカーみたいなものだから今度見つけたら教えてやる
ストーカーされてるなんて、やっぱモテ男自慢だねえ
そういう意味ではない! 俺はモテてなんかいない
はいはい

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