黄昏のクレイドリア

10-2

エピソードの総文字数=711文字

魔巧具と、呪いの関係……?
えーっと、
確かあんたがあたしの魔力に
目をつけたのも、もともと
呪いの発症を抑えるためだっけ?
その通りだ。

この魔巧具は……
もっと詳しく言うと、
魔力の器の制限をしている。
そして俺の呪いは、
器に必要な魔力が
不足することで発症する。

…発症すれば、
足りない魔力を満たす為に、
人間の生き血を求め始める。
…………。
だが普通の人間の魔力では、
彼等が生命活動を
維持できる量の血液で…、
俺の呪いを抑える事はできなかった。

だから暗殺稼業は、
俺にとって都合が良かった。
(……そりゃ確かに、
 さっさと呪いを
 解除したくもなるわ……)
よって、魔力の器を
小さくしておくことで、
少ない魔力で飢餓感を抑えている。
だから魔力供給の頻度も、
2~3日に一回程度でよくなるな。
なるほどね、
そういうからくりだったのね。

……それで、肝心の
呪いをかけた術者の
手がかりは無いの?
…………。
術者は……わからない。
いや、いるはずなんだが……。
物心ついた時からそうだった。
育ての親から……そう告げられた。
(あ……)
あんたを襲ったときに使った
得物の鎌も、魔力を
扱えるようになったと同時に、
発現させられるようになっていた。
……どこかで
聞いた話だな。
(……そうか、)

(イーリアスも、
 あたしと同じ――――)

 ……わかった。
……ようするに、あんたは
魔力に飢えたら死ぬ。

だから人を殺さないと
いけない程に、血が必要だ。
……ってことでしょ?
それが、あたしの多少の血で
済むのなら……、あたしは別に、
供給は毎日やっても構わない。
…………。
……お互い、
スクオーラの任務を
している内に、
手がかりがつかめればいいわね。
そういってカノンは、
イーリアスへ向けて、
手を差し出した。

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