黄昏のクレイドリア

12-1

エピソードの総文字数=599文字

空間に満ちた魔力によって
半ば錯乱状態にあったイーリアスが
落ち着いた様子を見て取ったのか、
セシルが口を開いた。
んじゃ、あんま期待はしてねーけど、
誰か光源だせねーか?
いくらオレ様が夜目が効くつっても、
調査するには限界があるし……
カノンなんて大して視えてねーだろ?
そうね、勘でなんとなく
輪郭がわかるくらい……
って、あんた達一体
どれくらい視えてるの
んー、そうだな、
今カノンが悩ましげに
ソックスを上げてる動作が
かなりいい感じなこととか?
同感だが、言ってるコイツは
今ズボン履いてないぞ。
しょーもないことで
団結しないでくれる?!
……コントはさておき、
徐に懐から呼び石を取り出すと、
石が徐々に光りだした。
魔力を逐一こめれば、
呼び石を光源にできる。
うぉっ、マジかよ!
これなら水の中でも
使えるじゃん、ありがてぇー。
あぁ、此処なら
呼び石も通じるのね。
ちょっと借りるぜ
カノンが自分の呼び石から
2人の声を聞きとっているのを尻目に、
セシルはイーリアスの手から
光る呼び石を取ると、
すたすたと歩いていき、
その先を照らして見せた。
そんで……ほら!
進めそうな通路があるだろ?
とりあえず行けるとこまで
探索してみようぜ。
そうね、考えるのは
後からでも遅くはないし……、
とにかく行動しますか。
とりあえずこの石に
印を刻んでおくぞ。
イーリアスは足元から
手ごろな石を拾って叩き割ると、
鋭利になった部位で×印を刻み、
先を行くセシルたちに続いていった。

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