【開催終了】WEB小説を書籍化する方法 ~成功のためにやるべきこと~

オンライン座談会 会場 Part3

エピソードの総文字数=14,563文字

Part3会場を準備しました。

今までの流れでお願いします。よろしくお願いします。

2017/03/13 22:53

>小説もそろそろ「6時間」という上映時間を捨てて、3分間という、電車の一駅区間コンテンツに変化しないと、時代を生き残れないと思います。


ご指摘の通りだと思います。
手前みそになってしまいますが、トークメーカーも、創作や小説というヘビーなものを、スマホに最適化させるとどうだろう、というちょっとした考えもありました。別にこちらは何もスマホ向けに宣伝していないのですが、実際に、勝手にスマホユーザーが多くなってます。だからやっぱり、そういう時代なんですよね。
小説文庫6時間なんて、コンテンツとしてはヘビーすぎて、時代が変わってしまったんだと言わざるを得ない。
難しい時代になったというわけではなくて、求められるものが変わったと思います。日本だけの現象じゃなくて、世界中そうです。

2017/03/13 23:18

>WEB小説は「精神的ポルノ」であるという説


これは新木さんのお書きになった通り、ぼくもポルノだと思います。それで、このなかでの自由さが確かにあるのですよね。でも、なかにいないと分からないし、分からない方々は冷や水を浴びせたりしてくるのもやむを得ないのだろうとも感じます。

まだWEB小説が主流になる前のころ、
ラノベ書きは、一時期、外部のそうした声を自嘲して受け止めて「自分たちは職人ですから」といった躱し方をしていました。実際、純文学の書き手とか、わけわからん相手から、本当にバカにされていましたからね。どちらが出版界のためになっていて、どちらが無駄飯ぐらいの金食い虫なんだと思うのですが、そういう人たちは現実にいました。

ここはさすがに新木さんで、はっきりと「精神的ポルノ」だと言葉にしていること自体に、しっかりした自信を感じます。

2017/03/13 23:26

タイトルについての補足があったので、WEB小説で勝つための鉄則をまとめ直します。
WEB小説に限らず、これからのコンテンツ産業にとって、非常に重要なメゾットになると感じます。これはすごい、極めて有用。


■異世界人が、異世界で活躍!

■人生リスタート! (強くてニューゲーム)

■タイトルとあらすじが、WEB小説の根源であり、実は最短の「企画書」!

■2000~5000文字のエピソードに必ずお約束(キモチいいこと!)を入れる!

■WEB小説は精神的ポルノである、読者を心行くまで満足させよ!

■描写なんていらない! 少ない情報量でシンプルな説明をすれば万全!

■今の流行、人気ジャンルで勝負!

■毎日更新!

■ポイントを取るため読者にサービスし続ける。地の果てまでもサービス精神を!

■叩かれても気にするな!

2017/03/13 23:43

もし、この鉄則で足りない点や、強調して説明しておいたほうがいいことなどあれば、補足などお願いできればと思います。

2017/03/13 23:45

> ・人気をだす、つまりポイントを取る
> →ポイントを取るために人気のジャンルで勝負する

これは第三回座談会でも言われてたことでしたね。
動画でもやはり、まずは人の多く集まるホットな層に飛び込んで、そこで母数を稼がなければならない、と。
この辺はどのジャンルでも共通する鉄則なのかもしれません。

2017/03/13 23:54

ちょっといま思ったのは、ラノベのテンプレのなかで

ハーレム
というのがありました。

これって、外部からみたら大いに笑いどころだと思えるんですよね。ごく一般人から見れば「ハーレム(笑)」でしょうし、文学の人からみれば「死ね」みたいな感じだったのもやむを得ないかもしれません。
この「ハーレム」が「精神的ポルノ」に変わったという見方もありえるかもしれません。クリエイター側の事情が変わったわけではなくて、おそらく、多くの人々にとって夢や希望が消えうせ、現実的に個々人の財政状況・仕事状況が逼迫してきたという事情がこの変化に現れているのかなと感じます。

2017/03/13 23:58

>動画でもやはり、まずは人の多く集まるホットな層に飛び込んで、そこで母数を稼がなければならない、と。


その点の、動画クリエイターとの共通性は極めて高いですね。第三回の座談会ではニコニコ動画やYoutubeでの成功方法を議論したのですが、やはり人気のジャンルに飛び込むのは鉄則でした。

一方で、動画クリエイターの回で協調されていた「ファンをクリエイターに紐付ける」という側面とは、WEB作家の方々とは完全に隔絶されています。
動画クリエイターが生き残るためには、ファンを自分に紐付けるのは必須の行為です。
WEB作家は、ファンが付かないものなのでしょうかね?

お三方に、WEB作家というものにファンが付くのかどうか、そしてファンとの関係性について、教えてもらってもいいでしょうか?

2017/03/14 00:15

>pakupakuさん
いやー、話が激しく平行線なんですが……。
僕ら……とか、周囲を巻きこむとアレなので。僕に関して言いますけど。

僕はまさしく「商品の生産」をやっているのであって、まったく、それ以外のなにものでもない。

読者の喜ぶもの(そして自身の提供可能なもの)を書いて出して、それがどうしていけないことになるのか、まったく、これっぽっちも、一ミリも理解できません。
うちの倉庫には、「トイレットペーパー」が山積みになっていて――。そのトイレットペーパーを必要とする人が「売って」と来たのに、「このトイレットペーパーには創作性がないから」とか言って断ることの、どこに正義があるのか、まったくわからない。
僕は、いま皆さん(読者)が必要とされているものを書けるのだから、そりゃ、書くでしょう。時代が変わって、違うものが求められる時代になれば、それが自分が提供可能なものであるなら、書きますし。――てゆうか。ラノベが「冒険小説」だった時代と「苦行小説」だった時代と「エロコメ」だった時代と、全部経験してきて、苦行小説以外は書いてきましたし。
僕がいま、のびのびやっているように見えているのなら、それは、皆の喜ぶものを提供できて、「う~れし~ー、た~のしーぃ!」ということなのだと思います。
使ってもらうために書くわけで。読んで使ってもらえれば、幸せなので。読んだ人にほんの数分の「楽しさ」を与えられて、ほんの数分だけでいいので、ブラックで苦しい「現実」から離れさせることかできれば、それでいいんです。
逆に、ポイント取れない=読んで貰えていないものは、人様の役に立っていないので、書いていて、悲しいです。
どうせなら、より読んでもらえるものを書きたいです。

2017/03/14 00:37

>至道さん

 至道さんは、結局、なにをやったって、「書きたい物を書く」をやってるじゃないですか。
 なに書いたって、「若者たちによる世界改変小説」になっちゃう。濃度が高くて致死量になってるか、わりと薄めに抑えて神社ビジネス程度に落としているかの違いで、ラノベか文芸かに版元が分かれているだけで。


>>必ずしも書きたいものは書けないですよね。

 これに対する回答は、「知らんがな」でしょうか。

 貴方が「書きたいものが書けない」と思っていることは、僕とはまったく関係がない。
 そんなもん皮肉で言われても、抗議されても、知らんがな。貴方が立ち向かって片付けるべき課題であって、それは私の宿題じゃない。

 僕は、「自分の身肉を切り売りして、人の役に立つ」が、やりたいこと=書きたいものなので、買ってくれるものなら、書けるものなら、なんだって売ります。

 なろうの売れ筋は、幸い、僕のレパートリーのうちなので。
 「クラス転移、復讐系」なんかはちょっと脳改造しないと書けないんですが。「俺TUEE無双」と「アーリーリタイヤ、スローライフ満喫系」なら、無改造で適応可能ですし。

 だいたい、何度も書いてますけど。
 10年、15年もしたら、時代は、また別なものに変わってますって。
 ある時代において、「書きたいものが書けない」なんて言ってる人は、どんな時代だって、同じ文句を垂れるに決まってる。
 そういう手合いは、たまたま偶然、時代の時計の針が、自分の書きたいものを指し示してくれた瞬間だって、ひょっとしたら「書きたいもの書けない」って愚痴ってるのかもしれず――。


>>ラノベ書きは、一時期、外部のそうした声を自嘲して受け止めて「自分たちは職人ですから」といった躱し方をしていました

あー、あったなー。(遠い目)
ライトノベルが滅ぼそうとしている文化の住人から、なんか、いろいろ、言われていました。「ライトである、なんていうことを誇るなんてけしからん!」とか、ライトノベルを読みもしない人から、お説教垂れられたりして。
ライトノベルは軽いことが身上で、俺たちは軽く読める小説を、書いて読んで愉しんでいることを誇り、そして自ら「ライトノベル」と呼称しているんだ。――と。
そのラノベ業界も、いま、「軽いのがけしからん」ってWEB小説にお説教垂れてるんですから。時代は繰り返すっていうか……。

2017/03/14 00:37

>>1.毎日更新する際、投稿時間は気を付けていますか?

 毎日定時に仕掛けます。
 なろうの場合は、ランキングの更新時間ってものがありますので、それが終わった直後の、どれか固定で。
 1日3回ありますが、7時、12時、19時、と、3回ほど。
 それぞれ、読者の生活サイクルでいうと、「朝出勤時刻」「昼休み」「夕方帰宅以降」になります。
 なぜシステム更新直後にやるのかというと、なろうの集計システムの仕組み上、「24時間以内に入ったポイントで日間順位が決まる」となるためです。
 たとえば夜中0時に新しい話を掲載してしまうと、ポイントが集計時刻の前後でばらけてしまって、目減りします。

 ただ、ここを気にするのは、日間ランキングの表紙(5位以内のこと)に入るか入らないか、転げ落ちるか踏みとどまるか、なんていう時期だけです。
 そのあとの、定常連載時には、「書いたら即更新」にしちゃってますね。もう、ポイントそんなに上下しないし。書籍化決まっているし。てゆうか。シリーズ刊行中だし。「書き続ける」ための自分のモチベ優先です。
 書いたら投稿して、読んでもらえるー! ――っていうの、かなり大きなモチベになるんですよね。
 もう最近は、書き下ろしの仕事が、しんどくて、しんどくて……。
 新たに始める仕事なんかは、「書き下ろしじゃなくて、連載にしちゃだめ?」とか聞いちゃうくらい。


>>2.描写の簡潔化は特に推敲していますか?
 推敲は、しません。
 それよりも最初から書かない。なるべく最小限の説明で済ませる。

 読者は「飛ばし読みしている」という前提で、ブラック企業に絞られて疲れ果てて満員電車にぎゅう詰めにされている、という仮定のもとに、「極めて低い集中度」を想定して、ぱっと視野にいれただけで内容が掴めるように、そのように注力しています。


>>3.失敗した作品を出し続けた場合、作者として飽きられるようなことはありますか?
最初に断言しますが。


WEB小説業界は「残機無限」の世界てす。

ですから、何回死んでも、まったくなにひとつ悪影響などありません。(キッパリ)


未完作品が多いことで、文句を言う人は多いんですが。声の大きな人が言っているので目立つだけで、実際、それが支配的かというと、ぜんぜんそんなことはなく――。WEB小説の読者のほとんど大多数は「作家の個体識別なんてしていない」という想定でいます。そもそも、誰が書いているのか、なんて、気にもしていない。よって「未完作品が多い」ことは認識されない。=ないのと同じ、となるわけです。
そもそも、経験して学習するには、「このタイトルとあらすじは、いけた」「このタイトルとあらすじは、だめだった」の経験値を、実地に、多量に得ることが最も肝心なので――。山ほど失敗するのが、最短ルートだと思います。
ちなみに、人気のなかった作品を続けて完結まで持ってゆくことは、作者の美徳と読者への思いやりであると思いますが……。前述のように「成長」に関しては、チャレンジ回数を減らすという意味で、大きくマイナスです。


>>4.全体を通したカタルシスというのは考えてから書き始めますか? それともライブ感を重視しているのでしょうか?

 書籍化した際に、「1冊を通してカタルシス」は、たしかに必要です。
 やりかたは二通りあって、「書籍化時の1冊単位で起伏を付けておく」という方法と、「連載時にはずっと平坦なままで書いておいて、書籍化時にラスト部分に加筆して起伏があるように見せる」という方法で。
 僕は両方やってますが、おもに後者のほうが多いです。
 後付けで起伏をつける方法は、スローライフ系と相性が良いです。書籍化時に2万字ぐらいの4~5話をつけて、その中だけで、盛りあげて、カタルシスを与えて、閉じまず。最後の部分以外、ストーリーなんてないんですが、割とこれで「読んだ気分」になれます。
 ちなみにWEB小説の世界にくるまえから、GJ部など、4コマ小説で使ってきた手法です。GJ部では「ラスト連作」と呼んでいました。
 これは、カタルシスといっても、プチっとサイズで……、一冊を丸々消費して仕掛けるカタルシスの大きさには及ばないんですが、人間の短期記憶力なんて、そもそも十数分しか持続しないので、十数分間のストーリーがあると、わりとOKっぽいです。


>>5.小説サイトユーザー(固定ファンや他の作者)との交流というのは意識していますか?
知り合いなんかが入れてくれるポイントは、基本、「誤差」程度です。
書籍化するなら、目標は日間1位週間1位月間1位、とかになります。日間獲得ポイントが2000だの3000だのといった世界で、仮に友人知己に依頼して組織票なんか動かしたって、1人が最大12ポイントで、20人いたって、たったの240ポイントです。しかもそれはほんの一瞬だけの話。全体的には、なんの足しにもなりませんし、そんなところでズルすることに頑張るよりも、良いタイトルとあらすじを書くほうに労力を傾けたほうが、ぜんぜん効果があがりますので……。
そんなところで頑張っちゃっている人が、もしいたとしても、努力の方向を明らかに間違えているので、日間ランキングに絶対に上がってこれないと思います。
ポイント操作って意味でなければ、交流して情報交換して、自分のやった「実験小説」の成果を共有しあって、理論と仮説をぶつけ合って、切磋琢磨などの交流はやっています。


>>6.新しいタイトルを発表する時、作品のセールスポイントとして意識することは何かありますか?
>>オリジナリティを意識してやっていることはありますでしょうか

「オリジナリティとはなにか」という話になるかと思います。
僕はその秘密を、「配分」だと考えていまして――。既存の手垢まみれの慣れ親しんだ要素が「2」に対して、見たことのない新奇な要素が「1」の比率であった場合に、人は「オリジナリティ」を感じるというものです。
新奇性が10割だと、「ワケがわからない」になってしまうし。鉄板要素が10割だと「新しくもなんともない」になってしまう。
その理論に基づいて、定番で鉄板で安心要素を「2」で、新奇性を「1」となるように注力しています。僕の場合は、変なもんばっか思いつく癖があるので、新奇性は減らして減らして、極限まで減らし抜いて、ようやく「1」の比率になる感じ。

2017/03/14 00:38

>学園、高校生、ラブコメ

 「ラノベ史」の話題は、また別のパネラーを集めてやると面白いかもしれませんが。
 僕の認識だと、学園縛りは、これ、中期なんですよね。2000年以降。

1980年代~1990年代の地層は、長いこと「冒険小説」で。ファンタジー焼き畑農業によって、後半、ファンタジーは死滅したけど、でも「秘境」や「異界」における「冒険」要素は健在だった。
1998年のブギー以降にスタイリッシュラノベの旋風が起きる。だんだん、「異界に行く」のではなくて、「現実に異界が浸食してくる」系が主流となる。
2003年のシャナあたりから、学園異能者縛りが固定化するも、いまだラブコメは現れず……。
2004年のゼロ魔と、2006年のかのこんあたりから、ラブコメ、エロコメが本格的に隆盛を誇り始め……。
同時期、2006年のハルヒのアニメ大ヒット以降で、現代縛り学園縛りが強化される。
とらドラで完全現代物、不思議要素なし、なんていうものが現れたところで、また明らかに「地層」が変わって、ラブコメも「完全現代」が主流とされる。
もう一本の売れ筋の柱の異能バトルのほうも、現代で学園で、エロ要素つけると、御三家揃って「鉄板」で売れた。

フルメタの学園縛りは、これは賀東さんから実際に聞いた話なんだけども。同じ時期に特に学園ものって特にないんですよね。1998年当時に。リアルバウトハイスクールが、たった1本、あっただけで。むしろあの時期、学園物って、すごい少数派。いまだ世の中は冒険小説の時代なんで、冒険もできない「現実の学園」で話を作るなんて、正気の沙汰じゃなかった。

2017/03/14 00:40

>>■異世界人が、異世界で活躍!

 ここのところ、まだ未検証だった気がします。
 現代人が転生転移は、いま、システム的にハブられていて、ハンデ背負っているのは事実なんですが……。
 でもそれは、去年5月末のランキングシステムの改変による不遇なので、読者の需要自体は、いまだにあるんじゃないかなと思われます。
 それを検証するためには、現代人の転生転移を複数本、投入してみて、全部が全部、鳴かず飛ばずで、だめだったー、ぐらいの実験結果を引いてこないと。
 ちなみに四半期ランキングをみると、現代人転生も3分の1ぐらいは入ってます。
 「現地人転生でないとダメ」というのは、すこし行き過ぎで、せいぜい、「現地人転生優勢」ぐらいじゃないかと。

 ちなみに現代人のほうが、世界の説明が簡単なのですよね。なにもかも現代の知識に照らし合わせて、現代人である読者に理解可能な形で説明できるので。
 よい異世界ガイド役になれるわけです。
 これが現地人だと、なにしろその当人にとっては「あたりまえ」なので、現代人である読者にわかるように説明するためには、一手間いります。そのぶん、文字数が無駄に無意味に浪費されます。

 また、現代人であるだけでTUEEE系というのがあるのですが。たとえば「貨幣」の概念を知ってるからTUEEEとか。色々な料理を知っているからTUEEEとか。ゲームをやっていてRPG系のシステムに精通していたから、異世界のLvがあるシステムのなかでTUEEEとか。
 現地人転生だと、そういうものが、すべて、封じられてしまう。

 WEB小説が精神的ポルノで、「俺キモチイー小説」なのだと仮定すると、余計な説明の文字数を減らし、快感に直結させる「現代人転生」って仕掛けは、非常に有利なはずなんです。
 そこが使えないのは、なんとも、もったいない。

2017/03/14 00:52

ちなみに「描写減らす。余計な説明減らす」――というのは。
エロマンガでいえば、「導入部のストーリーパートのページを減らして、エロシーンを増やす」ってことに相当します。エロマンガとしては、当然の配慮。
現地人にしちゃうと、精神的ポルノシーンが減るよね、という話です。

2017/03/14 00:52

>ラノベでハーレムはなぜ廃れたか

 じつはラノベでエロいのって、以前は鉄板だったんですが……。
 WEB小説が台頭してきた2~3年前から、すっかり「爆死地雷原」になっていまして……。
 いま恋愛扱うなら、非エロ限定で、痛くて切ないラブストーリーとか。
 ラブコメやるなら、恋愛に踏みこまない異性の友達とか。

 パッケに、「エロ抜きですよ!」という、明確なサインを示しておかないと、まず爆死の状況です。そりゃもう、2巻出せないぐらいの勢いで、爆死します。

 これの原因は、僕は、読者のエロ離れが原因ではないかと。

 ラノベって、読者の平均年齢層が、毎年ごとに、1歳ずつ、上がってるんですよね。
 読者が高齢化している。僕の本だと、初週に買ってる読者の年齢分布曲線の中心は、なんと、38歳でして……。
 これは僕の本に限らず、ラノベ業界全体がそんな感じだと仮定してます。
 38歳のアラフォーの男性が、エロい本、そんなに買い集めますか? ハアハアしますか?
 15年前なら、彼らは23歳でした。ヤリたい盛りの真っ最中でした。あるいは10年前でも、彼らは28歳でした。結婚したい年齢、どセンターでした。
 生殖適齢の人間は、だいたい、頭の中なんて、女の子といかにお近づきになるか、セックスするか、で、いっぱいなわけです。その代償行為、準備行為、女の子と仲良くなるための教科書的な意味合い、まあどれかはわかりませんが。そんな理由で、エロいラノベを読み耽っていたのだと思われます。
 でも38歳にもなって、性欲減退して、オナニーの回数もぐっと落ちてくる。結婚していれば、セックスレスが問題化してくる時期。
 そんな時期にさしかかって、エロ推しで、全開で、表紙で女の子が半裸になっていて、発情顔をさらしているような本を見たら、拒絶反応が出るわけですね。

 んなわけで、いまハーレムは死地であると。

 キモチイー、は、キモチイー、でも、性的な方面ではなく、もっと精神的な、自己承認欲求みたいな方面での、キモチイー、が、いま求められている精神的ポルノだと思います。
 ――と、すべて僕の私論かつ仮説なんですが。

2017/03/14 01:06

>至道さんは、結局、なにをやったって、「書きたい物を書く」をやってるじゃないですか。
 なに書いたって、「若者たちによる世界改変小説」になっちゃう。

ご指摘通り、結局どこにいっても、根源の作家性って残るんですよね。新木さんは分かりやすくするためにWEB作家をエロ漫画家のように表現していますが、実際には新木さんも魂の部分での作家性というのは残しています。強い信念の持ち主は何をやったってそういうものです。
ぼくもWEB小説を主軸にしてやったとしても、根源の部分は、動かそうと思って動くものじゃないです。で、側だけをテンプレを採用することも理解できますし、実際に自分は普通にやれるという感覚は持っています。(既存のお付き合いが残っているので、ちょっとずつ新作をトークメーカーに書く時間を取っていければいいなぁと思っております)

ユーザーの皆さんには、なかなかピンとは来ない話かもしれません。でも、その感覚がうっすらとでも把握できるようになってくれば、ようやくプロの地平が見えてきたと思って頂いてよろしいのではないでしょうか。

2017/03/14 00:57

>「ラノベ史」の話題は、また別のパネラーを集めてやると面白いかもしれませんが。


いろいろ楽しい思い出が浮かんできます。
同時期にその場にいて四苦八苦していたプロで集まって、今だからこそ言える話とかを是非してみたいですね~。

2017/03/14 01:09

>ファンはつくか

 もともと、ラノベというものが、ファンのつかないものなのですが……。
 作品には、ファンはつくんです。でも作家にはつかない。
 もともと僕は、そこでやってましたので、ファンとの関係性、とか言われても、よくわからないんですよね……。
 いや。いないでしょ? 作家のファンなんて? ……って感じで。

 作家買い、なんていう言葉があるぐらいなので、ごく一部の人は、同じ作家の本なら内容を問わずにすべて買い求めたりしますが、そういうことが起きるのは、せいぜい、5%か、多くても10%程度となっています。
 20万部も売れてる本の作者なら、固定ファンだけで別シリーズも1~2万人も買ってくれるので、それだけでヒットシリーズになりますが……。
 たいていはヒット作といっても、そこまで売れることは稀です。2万部でもラノベではわりとヒットなんですが、これの5%は、たったの1000部。焼け石に水です。
 よって、「作家買い」は「誤差」で「迷信」で片付けてしまっていいかと。

 WEB小説の場合には、最新回なり、目次のところなりで、「新作はじめました」とリンク付きで告知できます。ただクリックするだけで飛べるリンクは、ハードルが低くて、すごい威力があります。

 この場合には、決して「ファン」であるからではなく、「この作品の作者なら、新作も〝質〟が担保されている」という理由で、一定数の読者が、流入してきます。
 これもだいたい5%程度。されど5%。

 なろうの場合には、まず日間の20位以内に入らないと、なにも始まってくれないのですが……。
 そのために必要なポイントは24時間のうちに600ぐらい。
 1万ポイントくらいの作品を連載中の人であれば、新シリーズ開始と同時に、ただ告知をするだけで、一気にそこは抜けてしまいます。
 日間20位に入ると、わりと一般読者の目にも留まりますので、あとは、「タイトル」と「あらすじ」と「もくじ」の力などで、正味の勝負となります。

2017/03/14 01:19

>新木さん
新木さんの執筆態度を否定しているように書いてしまったならすみません。謝罪します。
商品として小説を提供するのは当然のことです。
仕事に個人的な嗜好を持ち込むのも幼稚なことです。
しかし、商業性と自己主張の両立を目指す作家志望は多いのではないでしょうか?
そういう精神面を無視して手段だけを論じるのは、片手落ちだと思うのです。

あと、小説で主義主張や拘りなど、
読者と無関係な創作性を表現したいという気持ちはわかりませんか?
もし全くわからないというのなら、私と新木さんは全く異なる人種なのでしょう。
ただ、創作性を重視する人間も存在するのだと知ってほしいです。

2017/03/14 00:47

pakupaku

>>■異世界人が、異世界で活躍!

 ここのところ、まだ未検証だった気がします。


なるほど、たしかに「異世界人」だとすると、ガイド役が困難ですね。

描写なんかはすっ飛ばしたとしても、無駄に世界観の説明文を重ねてしまいそうです。


現時点では、なろうのジャンル改変のせいで突然不遇扱いされ始めたのであって、もしかしたらまだまだ現代人の異世界転生も強いかもしれないということですか。


いずれにせよ、

現代人が異世界で活躍する(旧来のパターン)

異世界人が異世界で活躍する(新しいパターン)

どっちかということで、舞台が異世界ということさえ守ればいいのかもしれませんね。

2017/03/14 01:14

>作家性

 ああ。作家性なんてものが、もしあるのだとすれば、消そうとして、消そうとして、死ぬほど消そうと頑張っても、まだ、漂い匂ってくるものだ。――ぐらいに考えていますから。
 作家性を全消去するつもりで、いつもやってます。
 「叩いて凹む釘なら、凹んどけ」っていうのが持論ですし。


 至道さんには、「あんたの作家性は世界改変なんだから。異世界に現代人を放りこめば、無垢の幼い文明を、好きなように改変し放題だぜい♪」って、WEB小説に勧誘しましたっけ。

2017/03/14 01:19

>よって、「作家買い」は「誤差」で「迷信」で片付けてしまっていいかと。


ここはぼくがラノベと文芸を行ったり来たりしていたせいで、曖昧な感覚になってしまっているんですよね。出身レーベルの講談社BOXとかは、非常に作家性や作家買いのような側面を重視していて、でもご指摘通り「誤差」の範囲内のような気もしないこともないですし、いますべての作家がますます「作家買い」の可能性は小さくなっているように思えます。

とくにニコニコ動画やYoutubeのクリエイターの話を第三回座談会でしたばかりだったので、動画創作者の生き残りとはまったく真逆のところで興味深いです。

2017/03/14 01:31

>「叩いて凹む釘なら、凹んどけ」っていうのが持論


自分の場合は、作家性が強い傾向があるので、むしろ新木さんの仰るように、とにかく自分を叩いて作家性を小さくしていくことが必要だと常々思っています。これからの時代に自分を適合させていくためにも、必要な過程なのだろうと考えます。

2017/03/14 01:32

>WEB小説に勧誘しましたっけ。


実際のところ、いくら嫌がったとしても、すべてのプロがWEB小説の舞台に立たねばならない状況は数年後に迫っていると思います。かくいうぼくも、実は一作、すでにWEB小説から出版させて頂くことになっておりますし、何でも身軽なほうなので、すでに片足突っ込んでたりするんですよね。
あとは、どこでどういう風に戦うのが自分にとって有利かを見定めることかなと思います。
なろうさんとかカクヨムさんとか色々ありますし、自分なりの戦略を持って取り組むのがいいのかなと。トークメーカーだと今は「作品数<アクセス数」という状況で、スマホに相性が良いとか、そういう色々な側面を検討して、自分に有利な場所で戦うのがいいのだと思います。

2017/03/14 01:41

>定時更新・ランクIN後はモチベ優先
>「極めて低い集中度」を想定 / >残機無限
>書籍化した際に加筆 / >ファンは誤差

御回答ありがとうございます。
ここらへんを総合すると、やはり読みやすさや書きやすさ、読み手書き手共に「気軽さ」を意識的に選択していくというのが大事なように思えます。

>オリジナル要素

後述されている通り、書きたい物をニーズに寄せていくというのが技術ということですね。勉強になります。

2017/03/14 01:43

takigutir

>pakupakuさん
>>あと、小説で主義主張や拘りなど、読者と無関係な創作性を表現したいという気持ちはわかりませんか?


それをわざわざ「商売」としてやらなくても、いいでしょう?
本にしなければ、誰にも読ませられなかった時代とは違って、いまなら小説は書けるし、書いたものは発表できるし。お金をもらおうと思わなければ、発表の場は、いくらでもあるじゃないですか。


また「読者と無関係な創作性」なるものを発揮したとして、それを他人にわざわざ読ませるのは、悪趣味ないしは、傲慢としかいいようがありません。


僕もそういうのがわからないと言っているのではなく、実際に事例も示して、僕自身も「書きたいから書いた作品」をカクヨムに発表しているという話もしていますよね?
ちなみにリンクはこちら。
文明崩壊後の世界を[天使/ビッチ]をバイクの後ろに乗せて旅している
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882431571


また僕は、「誰にも見せていない小説」というものがあります。HDDのなかにしまいこんだままの小説です。これって、分量的には、これまでに刊行した本と、たぶん同じぐらいあるんじゃないでしょうか。
人のことを一切考えていなくて、自分が書きたいから、あるいは自分が愉しみたいから、書いた小説です。いわゆる「読者と無関係な創作性」というやつです。
なので、当然、そっちの話も、わかります。


僕が「わからない」と何度も繰り返し申しあげているのは、なぜ、そのような代物を、わざわざ人様に見せようとするのか。あまつさえ、お金を取ろうと試みるのか。つまり「商売」でやろうとするのか。
僕はHDDに鍵をかけてしまっています。貴方はそれを売ってお金にしようとしています。


本にして刊行するということは、お金を頂くことです。サービスを提供して、対価を頂くということです。サービスであるからには、相手のことを考えたものでなければなりません。


あ。そうか。僕の生涯の夢をお話していませんでしたね。
僕の作家としての夢は、可及的速やかに、生涯年収4億円ほどを稼ぎきって、引退し、毎日毎日、「小説」を書いてゆくことです。
その小説は、読者のことを一切考えず、自分が好きなように書くもので――。趣味丸だし100%。たぶんだいぶSF寄りになるんじゃないかなと思いますが。
そんなものを、毎日大量に書き散らして、投稿して連載して、面白おかしく生きてゆくのが、僕の作家としての夢です。
読者の一人もつかなくてもいいので。
悪趣味あるいは傲慢あるいは自慰行為を、盛大にやらかして、自分一人が楽しく、作家生活をエンジョイすることです。
ただし、お金を取らずに。


お金を取るなら、読者第一。
お金を取らないなら、自分第一。
お金を取るのに自分第一、ってのは、ないですし。
両立も極めて「なし」ですね。プロになれない、とまでは言いませんが、自分>読者の作家さんは、長いこと生存しません。

2017/03/14 01:48

前に新木さんが仰っていた言葉ですが、

作家性は呪い
だというのを、とても重く受け止めています。作家性っていうのは、出版人はみんな好きなんですよ。本当に大好きで、そこを拠り所にしたがっているように思います。それはわかる、わかるけど、保守的になりがちでイノベーションが起こせないんですよね。だからこそ、今の業界の惨状があるのだと、そこを自認しなくてはならないとも思います。
呪いを取り払えば新しい境地が開け、ようやくスタートラインに立てるような気がします。まずは自分の呪いを取り払うためにも、自分をハンマーで叩く作業が必要なようです。

2017/03/14 01:43

柳なつきと申します。
簡単な自己紹介としましては、プロとはちょっと言いづらいのですが、毎日、生活として小説を書いている者です。
ここまでのお話もリアルタイムで大変面白く拝読いたしました。

横入りするようで恐縮なのですが、pakupakuさんのおっしゃることに違和感があります。
「商業性と自己主張の両立」とおっしゃいますが、そもそもどうして商業性と自己主張が「両立」するような対立構造となっているのかよくわからないです。感情面ではなくどういった理屈でそうなっているのか不透明です。
もちろん、そういった対立構造もあっていいと思うのですが、すべての作家(プロアマ含む)がpakupakuさんとおなじ前提条件ではないと思います。割合は私にはわかりませんが……。
ので、「商業性と自己主張の両立」にかんして、どうしてそういったふうに捉えるのかに興味がありますので、おうかがいしたいです。
ちなみに私は商業性という枠組みのおかげでむしろ「書きたいもの」を書けるからよかったなーと思っております。

それと読者と無関係な創作性というのは、日記では駄目なのですか?あるいは引き出しのなかにしまっておく自分だけの物語、とか。
人間、そういったごく個人的なものも必要だと思いますのでそれはそれでまったくかまわないのですが、そういったものと商業小説をひとくくりにするというのは、ここも私にはよくわからないのですが、いかがでしょう。

pakupakuさんのおっしゃる話題に集中してしまいましたが、みなさまのご意見をお聴かせ願えればと思います。

2017/03/14 01:50

>異世界である必要性

 これ。前にどこかで書いただろーか?
 書いてない気もするので、書きます。

 「異世界」っていうのは、ようするに、「現実」とルールの異なる世界、っていう意味合いです。そういう理由で、読者に受け入れられています。

 たとえば「誠実さが報われる世界」とかいうことだったりします。
 はい。「現実」では、誠実な人は報われませんよね。38年も生きていた人は、さすがに、もう、知っちゃってますよね。
 だけど「異世界」なら、ルールが違うんだから、誠実で頑張ったやつが報われて、勝てる世界にできるんです。
 他にも、「皆が幸せになれる優しい世界」だとか、「誰も負け組にならない世界」だとか、「俺が褒められる世界」だとか、「善人しかいない世界」とか。現実の嫌な面を、すべて改善可能。

 現代物で、現実に根ざした話でやっちゃうと、ルールの改変が過ぎると、どこかで嘘くさくなります。
 善人ばかりでないのが現実ってものですし。

 なので、「異世界」が、どうしても必要とされているわけです。

2017/03/14 01:51

>>実際のところ、いくら嫌がったとしても、すべてのプロがWEB小説の舞台に立たねばならない状況は数年後に迫っていると思います。


これは確かにそう思いますね。
思ったので、その瞬間に、飛びこんだわけですが。初連載が、2015年5月なので、その時点。


どうせいつかは飛びこまなくてはならないのであれば、先に飛びこんでおいたほうが、いざ選択肢が消失した時に、ノウハウの蓄積ができていて、非常に有利になります。
先行者利益も大きく取れますし、後から来た人にデカい顔できますし(これは冗談)。

2017/03/14 01:59

早くもですが、Part4を用意しました。

こんなに流れが早いとは。

こちらはそこそこで〆て、お手数ですがこのままの流れでPart4にお願いします。

2017/03/14 02:08

ページトップへ