マジカルミュージック

紫陽花と入野美羽

エピソードの総文字数=1,085文字

    紫陽花は梅雨に雨の中でも綺麗に咲き誇る花……。美羽には、ぴったりだ。元々は、ピンクの紫陽花が好きだった。花言葉は、元気な女性・女の子。

    子供の頃の美羽は、とても元気だったけど、内弁慶な女の子で、友達もなかなか出来なかった。興味があったことは、音楽。昔からおもちゃのピアノを弾いて遊んでいた。

    六歳の時、美羽はクラシックの楽器体験に参加した。もちろん、お母さんに参加した方がいいと言われたから参加しただけなのだ。その時、美羽はオーボエの音色に目をつけた。蛇使いの吹く笛のような音色に心を奪われたのだった。

    世界で一番難しい木管楽器と説明を受け、オーボエのダブルリードを口に咥え、楽器に息を吹き込んだ。


2017/06/22 12:37
    ぴぃー、と綺麗な音がなる。周りの人は鳴らない……。それだけは、自慢できることだった。美羽は、ある意味器用なんやと……。
2017/06/22 16:08
    一四才の梅雨時にあったコンクール……。世界で有名な楽器奏者がいる中、美羽はコンクールでたまたま入賞してしまった。本当に偶然なんや、とクラスに言ったんよ。でも、すごいじゃん、と持て囃され、美羽は、それを疑わんかった。

    翌年、美羽はコンクールでの入賞を逃したんよ。そこからクラスの対応が変わった。美羽は、一人ぼっちなんや……、と感じるようになったのはこの頃なんやと思うんよ……。紫陽花の花言葉を言った……。

2017/06/22 16:13
あたしには、ピンクの紫陽花は似合わん……。青や青紫が似合うなぁ……。花言葉は、あなたは美しいが冷淡すぎる……
2017/06/22 16:19
    美羽は自分には、元気な女性が似合わない……冷淡すぎるの方があっている……。美羽は、どうしたいんだろうか?    歌音に出会ってからは、美羽の心はずっと水溜まりの水面のようにゆらゆら揺れているんよ……。何故なんよ?!    美羽は諦めた筈や!!    でも、歌音の言っていることは正しい……。

美羽が閉じ籠ってるだけやと……。

2017/06/23 00:22
あたしは歌音ちゃんを信用したんや……。歌音ちゃん以外に助けてくれる人なんておらへんかは……。だから、歌音ちゃん……ごめんね♪    あたしの事許してくれるかな?
2017/06/23 07:51
    言わなかった事への罪悪感を胸に今日も一人でクラスを眺める。もうグループや派閥ができてきているのは間違いないやろうな……。美羽は、一人ぼっちの派閥でエエんよ。何もしなくてもいいし、話さなくてもエエ。

    でも、この空虚な思いは何やねんねろう……。

2017/06/23 07:55
あたしは、冷淡すぎない……。寂しいだけや……。だから、誰か……あたしに気づいて……
2017/06/23 07:58
    美羽の声は、周りの喧騒に飲まれ、誰一人聞こえることがなかった。
2017/06/23 07:59

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