ハロウィンナイトカフェ

カウンター3「ブレンドコーヒーで歩み寄りましょう」藪亜季

エピソードの総文字数=625文字



すいませーん、注文いいですか



はーい、お伺いしますね
ブレンドコーヒーを一つください
はい、承りました
ところで、店員さんはコスプレしないんですか?
最初はしようかって話をしていたんですが、店長が見分けがつかなくて大変だからって
あーなるほど
お兄さんは仮装してパレードで歩いたりとかしないんですか?

お兄さんなんてやめてくださいよ~

こう見えて三十路を超えた、ただの会社員ですから

まだお若いじゃないですか

はは、いや残念ながら彼女とはつい先日別れてしまって、本当はハロウィンのパレードを一緒に見る予定だったんですけどね……。

そんなこともあって、このカウンター席に座ってなるべく窓の外を見ないようにしているんですよ

残念でしたね。

でも大丈夫ですよ! 彼氏のいない私はこの通りバイト漬けですから

お互い頑張りましょう
そうですね
……これを期にお付き合いしてみますか
えっ、冗談ですよね?

ははは

まぁ、冗談ですよ

でもお兄さんならいいかもしれないですね、なんだが従兄に雰囲気が似ていて話していると落ち着きます

それは良かったです。

僕も少し歳の離れた妹がいて、雰囲気が似ているので話しやすいです

ありがとうございます。

お待たせいたしましたブレンドコーヒーです

ありがとうございます、いただきます。

美味しいですね
ありがとうございます。当店のおすすめメニューですから味については折り紙つきです!
俺、またこのカフェ来ますね
はい! お待ちしています!
『ブレンドコーヒーで歩み寄りましょう』藪亜季

yabustick

  • ツイート
  • ツイート
  • シェア
  • LINEで送る

ページトップへ