ダンゲロスSS(2) 泉和良(挑戦者)vs架神恭介(王者)

架神恭介

エピソードの総文字数=4,304文字

こちらで1月14日22時から架神恭介が執筆を始めます。

他の方の書き込みはお控え下さい。

ち、ちがうんよ。

あたしは友達になって欲しいだけなんよ。

はあ? 友達!?

何いってんのよ! 
私はあなたの極悪犯罪計画を既に掴んでるんだからね!!
何をやるのかは分からないけど、あなたはとっても邪悪で凶悪な極悪犯罪を企ててるって裏サイトに書かれてたんだから!
とにかく観念しなさいよ! このパブリックエネミー!!

いわちゃんは困惑していた。

近未来人である彼女は、友達付き合いが苦手なことを苦にして、10年過去へと飛んできたのだ。
元いた近未来世界でこの時代の文化風習流行りなどを押さえておけば、きっと人気者になれるだろうと思ったのだ。
その予想はある程度まで当たっていた。だが、彼女が少し人気者になりかけてきたところで、探偵を名乗る女子高生に唐突に手を掴まれて路地裏へと連れ込まれ、こんなよく分からない脅迫めいたことを言われるハメになったのだ。

cagami

そ、そんな、無茶苦茶な……。

あたし、悪いことなんか何もしとらんよ。
どうしたら信じてくれるん?

どうしたらあなたを信じられるかですって!?

そんなの決まってるでしょ!

私とおぱんつ生交換しなさいよ……!

えっ!!

いわちゃんの混乱に拍車が掛かった。

一体何を言っているのか。

cagami

ちょ、ちょっとまってよ……。

あたしのおぱんつと、あの、あなたの履いてるおぱんつを……その……交換するの?
えっ、そんなの、ムリだよぉ。

できないの!?

おぱんつ生交換できないっていうの!!?

じゃあ、それこそがあなたが犯罪者である何よりの証拠よ!

おまわりさーん! 来てください!!
ここに犯罪者がいまーす!!!
私立探偵の私が見つけましたー!!!

できないの!?

おぱんつ生交換できないっていうの!!?

じゃあ、それこそがあなたが犯罪者である何よりの証拠よ!

おまわりさーん! 来てください!!
ここに犯罪者がいまーす!!!
私立探偵の私が見つけましたー!!!

どうしたんですか!

一体何があったんですか!

……ウッ!!

駆けつけてきた警察官数名はいわちゃんとエミリの顔を交互に見て、瞬時の戸惑いの後、警棒を引き抜いた。

cagami

おぱんつ強盗犯、不慈崎エミリ!

性懲りもなく不埒な犯行に及んだか!
現行犯で逮捕する!!!

くっ、既に官憲にまで手が及んで……!

悪を憎む業火の如き眼差しでエミリはいわちゃんを振り返った。

いわちゃんは恐怖に身を震わせる。
だが……助かった。なんだかよく分からないが警官たちが助けてくれるようだ。
やはりこの女は犯罪者なのだ!

警官たちが警棒を振り上げてエミリへと殺到した!!

cagami

ウオーッ、バリツ!

あギャーッ!?

エミリの五段正拳突きが警官の正中線へと尽き刺さった。

反吐を吐いて倒れる警官を踏み越えて、エミリが高々と跳躍した!

cagami

ウオーッ、バリツ!

オゲーッ!?

オリャーッ、バリツ!

ぐあーッ!

あれだけいた警官隊がエミリによって次々と殴り倒されていく!

そしてエミリは倒れた警官のスラックスを剥ぎ取ると、ボクサーパンツを脱がして、直ちに装着。
股間部分をパンパンパンパンと掌で叩きながら、倒れた警官に自分のおぱんつを履かせていく。
意味が分からない!

cagami

ひいいぃぃ、10年前は恐ろしい世界だったよう。

もうダメだ、未来へ帰ろう!

いわちゃんが慌ててアプリを操作し始める。

この未来タイムトラベルアプリケーションは10年後に開発されたテクノロジーであり、この時代の人間が見ても理解できるはずがない。

いわちゃんがアプリを起動すると、彼女の周囲の空間が歪み、歪な形の時計マークが空中に踊り、波模様の変なカーテンが辺りに張り巡らされていく。
時空超越空間だ。
この空間を上方に泳いでいけば未来へ、下方へ泳いでいけば過去へと飛ぶことができる。

とにかく一刻も早くこんな世界とはおさらばしたい!
いわちゃんは上へと向けて平泳ぎで泳ぎだした!

cagami

ギィーッ! 逃さないわよ!!


あんたのおぱんつよこしなさいよ!!!

ひぃーッッ!

だが、いわちゃんの足首を掴む手があった!

時空超越空間の壁からにょっきりと生え出た女の手だ!
さらに壁をムリヤリにこじ開けながら女が顔を出した!
不慈崎エミリだ!!!

cagami

ぎゃぁああああ!!

なんだべさああ!!!!

エミリは平然と壁を突き破って手を伸ばしてきたが、時空の壁はどう考えてもそういうものではないはずだ。

では、一体エミリはどうやって時空の壁を突き破ったのか?
おぱんつを求める執念の賜物としか言いようがない。

cagami

お・ぱ・ん・つ・よ・こ・し・な・さ・い・よぉぉ~~!!!!

時空の壁をムリヤリにこじ開け、顔面をメチャクチャに歪ませながらエミリが時空超越空間に割り込んでくる。すごくこわい!

cagami

ひぇえぇぇ!!!

ひゃあああああ!!!!!

いわちゃんは必死に平泳ぎで上方へと逃れようとするも、時空超越空間にすっかり浸出してきたエミリがその全身へと喰らいつき、スカートの中へと手を入れんとしてくる。

cagami

嫌ぁああああ!!!!!


いやあああああ!!!!!


もう友達なんかいらんけん!
おうち帰してえええええ!!!

時空超越空間の中を二人の少女が真っ逆さまに転がり落ちていく!

cagami

やめて! やめて!!!

危ないけん!!!
このままだと二人とも超古代に落ちてしまうけん!
はよう! はよう戻らんと!
やめてえええ!!!!

じゃあ、さっさとおぱんつよこしなさいよォおおお!!!!!

いわちゃんが何を叫ぼうと、知るかとばかりにエミリは手を伸ばし、彼女の股間から布をひったくろうとする! もうダメだ!!

cagami

いやあぁあああ!!!!

時空超越空間の壁の色がどんどんと色濃く変わっていく!

ジュラ紀……白亜紀……三畳紀まで来た!!!
カンブリア紀まで落ちてしまえば人体は超古代環境に耐えきれず、タイムワープ直後に爆発して死ぬ!

cagami

はやく……おぱんつ……よこしなぁさいよォオ…………!

いやああぁああ!!

もうやめてえええ!!!!

いわちゃんは覚悟を決めた。

背に腹は代えられない。
彼女は自らのおぱんつを脱ぎ捨てると、思い切り遠くへと放った!

cagami

おぱんつ!!!

途端にエミリがいわちゃんの体から離れ、おぱんつを追って時空超越空間を落下していく。

cagami

ひいいぃ……ひいい! ひいいいい!!!!

いわちゃんは必死に泳いだ。上へ、上へと向かって。

とにかく1ミリでも遠くあの狂った女から逃れたくて。
泳いで、泳いで、泳ぎまくった。
そうして数時間泳ぎきった挙句、彼女は目の前に光を見つけた。

cagami

あ、あれは……まさか……

そう、それはまさにエミリがムリヤリにこじ開けた時空の穴!

彼女は10年前の世界にまで辿り着いたのだ!!!
そこでフッと気が緩んだ。
全身の力が抜けた。
もうこれ以上泳げなかった。
彼女は穴の縁へと手を掛けて、鉛のように重たい身体を必死に持ち上げた。
外の真っ白な光が彼女を迎えた。

cagami

はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……。

た、助かった……?

助かった……!!

だが……!

cagami

おい、貴様、手を挙げろ!!!

えっ!

いわちゃんは数十名の警官に取り囲まれていた。

だが、一体これは何事か?
言うまでもない。エミリの逆襲に遭った警官たちが呼んだ応援部隊だ!

cagami

公務執行妨害で逮捕する!!!

ちょ、ちょ、ちょっと待って……。

あたしは何もやっとらんのんよ。
警官の皆さんを殴っとったんは、さっきの変な女……。

何ッ!?

警官たちは互いに顔を見合わせてボソボソと話し合った。

「確かに顔が違う」「もう一人共犯がいた」
そんなことをしばらく言い合っていたが、そんな時、強風が突然吹き荒れて、いわちゃんのスカートがふわりとめくれた。
それを見た警官たちがアッ!と叫んで一斉に警棒を抜き放った!

cagami

わいせつ物陳列罪で逮捕する!!!

えええええぇぇぇ!!!?

ーー五年後。

cagami

ありがとうございました。

もう二度と来るんじゃないぞ。

遠く網走の地にいわちゃんの姿があった。

あの後、逮捕され、有罪判決が出された彼女は網走の刑務所にブチこまれたのだ。
アプリも取り上げられていたから逃げる術はなかった。

cagami

うう……。

網走の冬は寒かった……。
でも……でも、これで良かったのかもしれない……。

実際、彼女には時間が必要だったのだ。

そう、あの時のショックから立ち直るための時間が……。

突然に頭のイカレた女にぱんつを奪われそうになり、時空超越空間まで追いかけて、ぱんつを剥がれたあの時の出来事は彼女の中でトラウマとなっていた。
服役中、彼女は何度も、おぱんつ交換を迫ってくる女の悪夢にうなされてきたのだ。

だが、さすがに二年、三年、四年と経つうちにその恐怖も薄れてきた。

cagami

あ、あの怖い女の人は、きっとカンブリア紀で爆発しとるけん。

そうじゃなくても、超古代に置き去りにされとるか、時空超越空間を永遠にさまよっとるけん。
怖いことなんかないんよ。もう……大丈夫なんよ……。

いわちゃんは己を必死に言い聞かせた。

そう、彼女の新しい生活はこれから始まるのだ。
アプリはもう警察に押収されたから未来へは帰れない。
この世界で腹を決めて、生きていくしかないのだ。

cagami

あたし、がんばるけん!

また、この時代で友達作るけん!!

あの、こんにちは。

すると、出所したばかりの彼女の下へ、一人の女が近づいてきた。

なんでも出所後の人たちの生活をサポートするためのボランティアなのだという。

cagami

困ったことがあったらなんでも言ってくださいね。

(わぁ……)

いわちゃんは涙していた。

人の暖かさにふれて……。

cagami

あの、私、ボランティアって言っても、ちゃんと心の交流がしたいって思ってるんです。

良かったら……私と友達になって下さい。

えっ……。

は、はい!
喜んで!!!!

じゃあ、さっそく……

ボランティアの女は己の股間へと手を伸ばした。

cagami

私と……


おぱんつ交換……


……しましょう?

ぎゃあああああああッ!!!!!

いわちゃんは逃げた! 走った!

一体……何が!!

何が起こっているのか!!!!

cagami

「私とおぱんつ交換しましょう」

「お友達になりましょう」
「おぱんつを交換するの……」

どこへ行ってもこれだった。
誰も彼もがいわちゃんとおぱんつを交換しようとするのだ。

だが、一体何が起こったのか!!!

cagami

答えは簡単だった。


歴史改変だ。

超古代へと落ちたと思われた不慈崎エミリがアプリを使い、時代を横断し、各時代においておぱんつ交換文明を維持になって広げてきたのだ。

なぜそんなことができたのか?

cagami

その答えは……無論おぱんつ交換である。


いわちゃんのおぱんつを交換したことにより、エミリは彼女の未来知識を得て、アプリを十全に操作しきったのだ!

cagami

ひぃいいい!



ぎぎぎ、ぎぃぎいいひひいい!!!!!

23時30分、時間です!

いわちゃんは網走に倒れた。


倒れた彼女の周りに人々が集まり、彼女の股間からおぱんつを脱がしては、自らのぱんつを履かせていく。

cagami

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