【1/9】恋愛ダンゲロスSS(85)南雲あやVS如月真琴

如月真琴

エピソードの総文字数=2,771文字

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ま、ママぁーーーーーーー!!

行かないで……ひとりにしないで……。

ほらほら、男の子なんだから泣かないの。

大丈夫よ。すぐ帰ってくるからね。良い子にしてるのよ。

いつものミルクは戸棚に入ってるわ。

お腹が空いたら冷蔵庫を開けてちょうだい。


じゃあママ、行ってくるわね。

ママぁーーーーーーーーー!!
◇ ◇ ◇

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(あの子のママになってから3ヶ月が経ったのね……月日が経つのは早いわ。

 最初は逞しい男だと思ったのに、いつの間にかあんなに堕落しちゃって。可愛いけれど、少し可哀想だわ。そろそろ次の息子を探しましょうか)

あら、今日はお肉が三割引の日だわ! 買い物に行かなくっちゃ!
お目当てのお肉は3パック、それからお菓子、離乳食、おむつ、ティッシュペーパーにトイレットペーパー……日用品も足りない分、まとめて買っちゃいましょう。

っと……仕事に必要な分は一通り揃えたわね。

これでまた一週間を戦えるわ♪

刺し身ぃーーーー!! マグロの刺し身はいらんかねーーーーー!!
あらぁ、美味しそうなお刺身! これも買っちゃおうかしら♪
最後の1パックだよぉ
あ、それ……私も買おうと思ってたのに。
あら、それは悪いことしたわね。じゃあそのお刺身はあなたにあげちゃう♪

おばさんのことはいいから、美味しく食べてあげなさい。

そのほうがマグロさんも本望でしょう?

い、いいんですか……?

じゃあお言葉に甘えます。ありがとうございますっ……。


食べ物なんて食べるの久しぶり……霊体でも味は分かるのかな……。

美味しく食べてねぇ
◇ ◇ ◇

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さてさて……買い物も終わったし、どっか遊びに行きましょうか。


ふふふーん、それにしてもさっきの女の子、

なかなか可愛かったわねぇ! ママになってあげたいわ!

ねぇねぇそこのお嬢ちゃん、何だか影が薄いと感じたことはない?

この地球破壊規模サイレンで嫌なやつをまとめて殺してやろうよ!

え、いや……べつに誰かを殺したいとか、そういうのは……。

ま、間に合ってます……!

今なら安くするよー? 手軽にボカンって出来て気持ちいいよぉ~?
(あら、さっきの女の子じゃない。――なんだか厄介事に巻き込まれているみたいね。助けに行ってあげないと)
こら、そこの路上販売員、やめなさい。彼女嫌がってるじゃない。

それに張り紙が見えないの?

この辺りで怪しい勧誘は全面禁止されているわ。

おやおや、何ですかあなたは。

それに私は怪しい勧誘なんかではありません。

れっきとした、人類暗殺計画を企てる死神の使いですよ!

何を訳の分からないことを……はぁ。最近変な人が増えたわねぇ。

おいたはそこまでよ!(ポカッ)

ま、ママぁーーーーーーー!!

ママに殴られた……痛いよーーーーーー!!

え、な、何が起きたの……?
さぁ、今のうちに逃げるわよ! 早く!
ママぁーーーーーー!!
◇ ◇ ◇

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ここまで来れば安全ね。早く警察に通報しないと。
あ……あの、助けてもらって、ありがとうございます。

なんとお礼を言ったらいいか……。

礼には及ばないわ。困ったときはお互いさま、でしょう?
…………。

あの、私、帰るところがなくて……

もし時間があれば、少し付き合ってくれませんか?

それは放っておけないわね。

いいわ、おばさんが話を聞いてあげる。

ありがとうございま――。
ママみつけたーーーーーーーー!!

私に魂を捧げてよママぁーーーー!!

ひゃあ!?
いい加減に――しなさぁあぁあああい!!

ママ☆パンチ!! みぞおち辺りを的確に狙った一撃ッ!!

ぐふっ……無念……なり。
(し、しまった……正体が……!)
あら、あなたその身体……それに、透けてる……?
(しまった! もう一度……人間ごっこ!)
何を言ってるんですか! 私は幽霊なんかじゃありません!
幽霊より大変なことになってるわよ。
あちゃー。
◇ ◇ ◇

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なるほどね。事情は大体分かったわ。

私は間々家まどか。みんなからはママって呼ばれてるの。

墓森遥です……。

あの、幽霊になった私の姿を見ても、引かないんですか……?

当然じゃない。これまで言葉を話すマグロやら死神やらゴブリンやら……今更、幽霊ぐらいで何よ。可愛いものじゃない。
ありがとうございます……あなたは強いんですね。

そんな風に受け入れてもらったのは初めてで……何だか、心が温かくなってきました。

今なら私……成仏できるかもしれないです。

あらあら、随分と安い成仏ねぇ。

まだやり残したことがいっぱいあるんでしょ?

ほら、ママに話してみなさいな。

それが……私、誰かに褒められたことが無くて……。

それに恋だって全然足りなくて……未練だらけで、成仏できないんです。

それは可哀想だったわねぇ。いいわ、ママがうんと褒めてあげる。

よしよし、辛かったわね……なでなで。

ま、ママ……。
あらあら、もっとちゃんと呼んでくれないと困るわ。
ママぁぁぁぁああああ……!!
あらあら……うふふ。辛かったわね。大変だったわね。

ほら、このミルク飲んで元気だして。

あ、ありがとうママ……ごくっごくっ。

温かくて、飲みやすくて、すごく美味しい……!

そういう風に褒めてもらえると、逆にちょっと恥ずかしいわ♪

私の自家製ミルクなの。しっかり味わってね。

自家製……なんですか?

ママの身体からミルク……出るんですか?

あ、当たり前じゃない。

あれ、何だか目が怖いわよ? ど――どうしたの?

ママの身体から直接飲みたいです!
何言ってるのこの子!?

じ、自分が何言ってるか分かる!?

こういうことよ!?
構いません。始めましょう。

それに――もしかしたらこれで、

成仏できるかもっていう確信があるんです。

今まで色んな赤ん坊の世話をしてきたけど、

そんなこと言ってきたの、あなたが初めてよ。

……仕方ないわね。

ちょっと脱ぐから、そこで待ってなさい。

……

…………

……………………

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はい、準備できたわ。存分に吸っていいわよ。

……あまりジロジロ見たらダメよ? 恥ずかしいわ。

わぁ、ここからミルクが出てくるんですね!

ママのここ……とっても大きくて立派。いただきます……。

ぁんっ……そうよ、上手ね。歯を立てちゃだめよ。

そう、ゆっくり……んんっ、吸われてる。


ああ、出ちゃう、ミルク出ちゃうぅ!

ひゃあっ!? 口の中いっぱいにママのミルクが……。

温かくて美味しい……。もっと、ください……!

ああっ、そんなにがっつかないで!

ゆっくり丁寧に味わうのよ……そうよ、いい子ね。

幸せ……これがママの味。

そういえば私、こんな風に誰かに甘えたこと無かったなぁ。


もっといっぱい、ママに甘えたかったなぁ――。

あなた……身体がどんどん透けてきてる……。


――成仏、するのね。

ありがとう、ママ。

最後にあなたに出会えて……良かった。

…………私も、遥のママになれて、良かった。

いってらっしゃい。成仏しても元気で暮らすのよ。

おしまい。

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そこまで!

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