黄昏のクレイドリア

7-2

エピソードの総文字数=338文字

<ボサボサ髪の男>

へへっ、なんだか知らねぇけど

俺は助かったんだ!

こんな所さっさとオサラバして――

待て

<ボサボサ髪の男>

突然、背後から声をかけられ、
逃走していた男は足を止めた。

普通ならば無視して走り去っていただろう。
しかし何故だろうか、

"この人物の問いには従わなくてはならない。"

そう思ったのだ。
魔術師はどうなった

<ボサボサ髪の男>

ケッ、知らねぇよあんな奴、

俺のことを身代わりにしようとしやがって…

ならば、杖は

<ボサボサ髪の男>

へっ、杖?
…………。
もういい。
はれ?
男の首は、胴から離れ、
地へごろりと落ちていた。
男に一瞥もくれず、
人影は苛立った語調で独りごちる。
本当に使えない奴らばかりだ。
魔術師の質も、ここ数年で
随分落ちたと見える。
早く完成させなければな。
"月喚びの箱"を……

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