魔界の姫と二匹の黒猫の物語

姫様はどこ?

エピソードの総文字数=816文字

……というわけで、はるか昔から続いていた人間達との戦争を終結させた魔王陛下は、長い魔界の歴史の上でも革命的と言うべきお方で……ん? 姫様?
チッ…あの子ったら、また授業を抜け出して……!
姫様~? 姫様~!?
一体どこに行ったのかしら……。
あ、ちょっと、そこのオーク!
ブヒ~ブヒ~困ったブヒィ。
フゴフゴ、この匂いは……アシュタロト様ブヒ!
コレは困ったブヒィィィ!
ねえ、姫様こっちの方に来なかったかしら?
というか、そんなに慌てて一体どうしたの?
姫様、来たブヒ、来たブヒ。
それで困ってたブヒ。
はぁ……あの子また何かやらかしたのね?
言ってごらんなさい。
それがブヒ……昼飯にカツ丼を食べてたところに姫様が来て、
「ちょっとあんた、オークがカツ丼って共食いじゃないの?」
って……それでいかなるものかと悩んでたらブヒ……。
ま、まあ、倫理的・哲学的な面で色々とアレね……。
ただ、あなたにとっては大問題かもしれないけど、時間がないの。
で、姫様はどこ?
そ、その後が大問題でブヒ……。
オイラが悩んでるすきに、宝物庫の扉を開けて…その後どこにいるのか分からなくなっちゃったんブヒ……。
はぁ!? 宝物を持ち出しちゃったって言うの!?
どこにいるのか分からないってことは、隠れ身の指輪ね……。よりによって陛下のお気に入りを……。
あのクソ●キ……大悪魔を怒らせたらどうなるか、その身をもって思い知るがいい……!!
おおおおお、お許し下さいブヒ……!!
オイラ、カツカレーの材料にされてしまうのでブヒか……!?
確かにこう見えても、もともとは黒オークの家系でブヒ、柔らかくもしっかりとした歯ごたえがあり、噛みしめるごとに肉本来の甘みと旨味が混ざり合い極上のハーモニーを……。

ゴチャゴチャ言ってる暇があったら、さっさと探してきなさい!
見つからなかったら、お望み通り豚汁にでもポークリブにでもしてやるわよ!
ははは、はいブヒィィィィィ!
美味しく食べてもらえるようにがんばるブヒィィィ!

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