【開催終了】WEB小説を書籍化する方法 ~成功のためにやるべきこと~

オンライン座談会 会場 Part5

エピソードの総文字数=19,578文字

座談会会場Part5を用意いたしました。

引き続き、Part4の流れでお願いします。

ユーザーさんもご質問などどうぞ。プロ作家や編集者の方も、もし一家言あるようでしたらご遠慮なく参戦ください。

2017/03/14 11:05

鉄則を最新版に更新します。


■異世界で活躍!
主人公に立てるのは現代人でも異世界人でも、どちらでもアリ。
異世界の定義は、「現実」とルールの異なる世界。辛くて報われなさすぎる現実から目をそらしたい方々のニーズを満たせる、努力が報われる優しい世界。

■人生リスタート!
強くてニューゲームの世界。

■タイトルとあらすじが、WEB小説の根源であり、実は最短の「企画書」!

■2000~5000文字のエピソードに必ずお約束(キモチいいこと!)を入れる!

■WEB小説は精神的ポルノである、読者を心行くまで満足させよ!

■描写なんていらない! 少ない情報量でシンプルな説明をすれば万全!

■今の流行、人気ジャンルで勝負!

■毎日更新!

■ポイントを取るため読者にサービスし続ける。地の果てまでもサービス精神を!

■ランキングから、いっぺん落ちたら諦めろ!
ランキングが落ちてから舞い戻る、なんていうことはまず起きない。次の作品に素早くシフト。

■叩かれても気にするな!

2017/03/14 11:14

パネリストのお三方がWEB小説を分析している姿勢は、
「成功しているデイトレーダー」の姿に重なって見えます。
前のほうでもちょっと触れたかもしれませんが、やっぱり相場の世界と似た印象なんですよね。目まぐるしく上下する株価の変動を追い、分析に則って淡々と売り買いをしているようなイメージでしょうか。

2017/03/14 11:22

もともと自分は、既存の文学界がしたり顔で当然視する小説作法みたいなものが「はあ?」という感じで、心の奥底ではまったく受け付けずにきました。
その異端者だった自分ですら、新木さん、三木さん、なろう作家Kさんのお話には衝撃を受けます。だから多くのユーザーさんや業界関係者の驚きは、いかばかりでしょうか。

衝撃を受け止めつつも、晴れやかな気分です。
のっけから「自分たち既存作家は死んでいくんだなぁ」と書きましたけど、死んで当然なんでしょう。多くの書き手さんが対応できず、呪詛の言葉をつぶやきながら消えていくことになるのでしょうね。
時代や民衆が変わったんじゃなくて、ちょっと前までは、権威が業界をコントロールする力を保っていただけだったんだろうなと。数年後にはもう、王様は裸だったとわかるはず。

2017/03/14 11:27

おはようございます!

すでに死んだ作家が通りますよ。泉和良です。
昨夜は興味深いお話ばかりで、大変ためになりました。

以前皆さんとお話させて頂いたあと、これはじっとしておれない! と血が騒ぎ、私も、小説家になろうで書いてみたいと思って、書き始めました。
どんなことでも、実際やってみないと分からないような面白いことが、きっとあるはずということで。

至道さんにはお気遣いして頂いたのですが、
お金も時間もあまり使わずにできることならやって損なしの精神で
とりあえず上位作品の傾向をぼんやりと眺め、なろうのシステムをぎりぎり理解しつつ、それっぽいタイトルと、それっぽいあらすじと、キーワードを設置して、
そして、今の所4日ほど書いています。

すると、すぐに分かったことがいくつか。

 初日 21時頃、最初の投稿:
 アクセス約20。ブックマーク1人、2pt、話別アクセス7

2日目 23時頃投稿:
 アクセス約5。ブックマーク0、0pt、話別アクセス5,5

3日目 早朝6時頃投稿:ア
 クセス約50。ブックマーク0、0pt、各話アクセス1,3

4日目 20時過ぎ投稿:
 アクセス約20。ブックマーク0、0pt、各話アクセスまだ不明

現在分かっているユニークアクセスの合計 43人
ブックマーク合計 1人
ポイント合計 2pt.

という結果です。

値が小さすぎるので誤差内でしょうが、
この限りだと、朝6時頃が一番アクセスが多く、昼頃までアクセスが少しずつ続いておりました。

2日目あたりに、本文まで到達する人数がわずか数人なのを見て、なずなさんが既におっしゃられていた通り、これはタイトルが全てや!! 次にあらすじが全てや!! 次に目次や! と気付いて、そこから何度か修正したりしましたが、大体こんな感じでした。

やっぱり0からの新着スタートだからなのか、完全な霧に包まれたままで、一条の光も見えないですね。まだ勉強不足で分からない所も沢山あるし、私の才能が低いせいもあるでしょう。スコッパーさん達のおめがねには叶わなかったわけです。
しかし、ユニークアクセスが1話に数人いるというだけでも、他の媒体より恵まれている状況と言えるのかもしれません。

ここから一ヶ月くらい続けて、果たして少しずつ上昇するのかはまだ分からないのですが、
第一感、架神さんがおっしゃっていたようにアーリーアダプターとしてのファンがいないと、かなり運がいるなーと思いました。

でも何度もリトライすれば、その運の確率も上げられるでしょう。
新木さんのおっしゃられている通り、何度もやり直せるのが良い所だと思いました。

でもやっぱり、一番の魅力は、なろうという空間に、沢山の人が集まって動いている……! という実感です。人が大勢いて初めて芽の出ることや可能となることは沢山あると思います。
そういう場所だからこそ、表現してみたい、試してみたい、という気持ちもあると思うので、そんな衝動や情熱が大勢の作家達を寄せ付けているのかもしれません。

というわけで、実際にやってみたらこうなったよ実験シリーズの人柱役として、提供してみました。

個人的には、今まで書いたことがないストーリーを書くこと自体がとても面白いです。

一日30分くらいで済むし、1ヶ月で1冊分とするなら、1年で12冊分のトライ&エラーができるので、できる所までやってみようと思います。
長文失礼致しました。

2017/03/14 11:37

>泉さん


その思い立ったらチャレンジの精神が、数々のなろうの人気作家さんたちを彷彿とさせます。
そして四日経ってもあがらないタイトルとあらすじがきになります。

>1年で12冊分のトライ&エラーができるので
これは微妙に違うかな、と。
タイトルとあらすじが企画書みたいなものだと話がでてたはずです。企画書に本文までつけるのはまれなので……タイトル、あらすじをかえたら別の企画書でチャレンジをすると言うことになるのではないでしょうか。
つまり一作品のうちでも、更に複数回のトライ&エラーが出来てる、だとおもってます。

2017/03/14 13:16

泉さんのコメントに、自分なりの考えをレスします。

この座談会のお話は、すべての創作者が謙虚に学び、自分の糧にすべきだと思います。お三方のご意見をまとめた「WEB小説を書籍化するための鉄則」は、これは素人さんほど絶対に押さえなくてはならない点だと思います。
そこを重々に理解・納得し、腹にまで落としたうえで、自分なりの戦略に応用していく必要があると思います。

相場では、沸騰している市場からはいったん手を引くのもまた鉄則です。
皆さんのあとを追いかけ、沸騰している市場に群がっていっては、ただの群衆の一切れです。そこから飛びぬけた今回のパネリスト3人は、冷静な視点で分析する目を持っていますし、そもそも実力者だということもあります。

ここに自分も一群衆として混じるだけの人は、今後何をやっても群衆の一切れにしか過ぎないのだと思えます。そういう人は何をやっても失敗するはずです。

戦える方法、戦場は多々あるので、この鉄則を活かしつつ、自分なりの戦略を組み立てて先頭に立てる人だけが、このパネリスト3人のような地位を手に入れられるのではないかと思います。

方法も戦場も色々あります。
カクヨムさんなどは、また違ったコンテンツでの勝負が可能なわけですし、沸騰しているなろうより、落ち着いて自分なりの味を重視し、カクヨムで自分は勝負するという方針も一つの戦略であろうと思います。
またトークメーカーなどはまだリリースして3カ月すら経っていないサービスですが、「アクセス数>作品数」といった状況なので、まず新作が埋もれることがありません。「アクセス数÷作品数」の計算式に当てはめれば、今だけはトークメーカーが突出してメリットあると思います。泉さんや架神さんにもメールでお送りした具体例を出すと、先だって架神さんがトークメーカーでちょっと書いた新作コンテンツが、中身が漠然としていたのに、投稿8時間程度の状態で850アクセス以上ありました。小説家になろうだったら、何日経っても0アクセスに近かったと思います。どんな方でも最初はまず200~500アクセスは出ます。そこから先は内容次第でしょうが、色々な戦略が取れるはず。
また、文学系の方には、そういう方面の戦える舞台があるはずです。投稿サイトという枠組みにすら、縛られなくていいように思えます。

だから泉さんにはメールでご指摘させて頂きましたが、泉さんは、もっと違う場所を勝負の舞台に選んだほうがいいと個人的には思うところです。ぼくが泉さんの中身を知っていての超個人的なご指摘なので、他の方には参考にならないかもしれませんが、それでも「自分の頭で考える」ということも忘れてはならないことだと思います。
その考えるための材料として、WEB作家成功の鉄則は、極めて重大な公式になってくれます。

2017/03/14 14:03

ただ、この極めて重大なWEB作家成功の鉄則にピンと来ない人は、一群衆としてまずは試してみる姿勢もあっていいかと思います。本気でプロデビューや書籍化を目指している書き手なら、そんな試行錯誤を通して、ようやくこのお三方のご指摘の真意が見えてくると思います。

2017/03/14 14:10

さらに言えば、今回のパネリストお三方は、きっと一群衆にはならないタイプではないでしょうか。このお三方が今のタイミングで勝負に挑むなら、また別の戦略を取っている可能性があると思いますし、このお三方ならどのタイミングでどこでやっても、成功の可能性は平均よりずっと高いのではないかなと感じます。

2017/03/14 14:22

 架神さんと柳さんの対談が、個人的には面白い。


>初期衝動が失われる恐ろしさ

 ここに関して、最も真摯に向き合っているのって、じつは、WEB作家なのかもしれないですよ?


 どうも、「WEB作家は自分を殺して、売れるもののほうばかり見ている」という見方が大勢を占めているようで、違和感あるんですが。


 書籍でやっている作家さんって、「書きたいと思う初期衝動」を、1年以上も殺し続けているわけじゃないですか。
 まず1冊分書き上げなくては、ならない。
 企画書でパパっと即決で了解を取り付けるのではなくて、現物志向だから、完成原稿が必要ですよね? あるいはせめて粗めの初稿だとか。


 そこからこんどは、カスタマイズやパッケージングなんかで、「万全」を期すために、また時間をかけてゆく。


 作品が世に出るの、1年後とかですよね?


 そこまでどうやって初期衝動を保つのか、なんていう話をしているわけですが。
 それって、そもそも……必要?


 対して――。
 WEB作家は、思いついたら、その日に連載をはじめます。


 初期衝動、そのまんまで、7日ぐらい連載を続けます。
 7日も連載してみれば、その「企画」がウケたのか外したのか、エンドユーザーに、直接、判定してもらえます。
 ポイントが伸びていて、日刊入りそうなら、そのユーザーの支持がモチベとなって書き続けられますし。
 だめなら初期衝動の続く限り書いて、頃合いをみて完結させるなり、あまりお行儀がいいとはいえないけど、そのまま中途でうっちゃっといてもいいし。


 僕はこちらのほうが、初期衝動に真摯に向き合っていると思うんですけど。

2017/03/14 15:05

>泉さん


 上がらなかったら、タイトルとあらすじ、変えましょう。そうすれば別の作品としてチャレンジできます。
 目次に並ぶ各話タイトルも、変えましょう。そこも作品のうちです。


 ちなみに、ラノベ業界の作家さんをWEB小説界に誘うときには、僕は、こんな殺し文句を言うことにしています。


「企画書って、書くじゃん? 企画書1通書くのに、まあ1週間、かかるじゃん? 本腰入れたら、2~3週間、かかることもあるじゃん? その1週間あれば、1作品、はじめられちゃうのね。1週間分の連載が書ける。1週間あったら、その「企画」がOKかNGか、判明しちゃうのね? だめだったら、すぐ次の企画に取りかかれる」


「ちなみに企画が通って本になったとしても、実際に本が出るまでは、売れるかどうかなんて、誰にもわからないじゃん? 企画書出して、1冊書くまで、最短でも8ヶ月とかかかるじゃん? 長いと1年じゃん? 1年掛けて実地に試みて、売れるか爆死か、判定結果を待つよりも、1週間で売れるかどうか、わかったほうが、よくなくね? そして売れるとわかっている=ポイントの取れてる、作品だけを、本にすれば、よくなくね?」


 実地に本を出して確かめると、年間1回。
 とっとと連載して世に問うてみれば、毎週1本なので、年間50回。


 なんと「50倍」も、効率が違うんですよね。

2017/03/14 15:06

>至道さん


 なんか、至道さんには、すごく持ちあげられてしまって、居心地悪いんですが。
 そんな凄いことはしてないですよ、と。


>>成功の可能性は平均よりずっと高いのではないかなと感じます。


 ここに関しては同意です。
 「必ず成功する方法」なんてものを持っているわけではなく、僕らが持っているのは、「成功の確率をほんの少し高くする方法」というだけです。
 あと付け加えるなら、「当たるまで回数を重ねる態勢と覚悟」があるだけです。

 言い換えるなら、「いかに人よりたくさんクジを引くか?」を考えています。


 実際、僕なんか、4~5連載やって、1本、書籍化すればいい。――というつもりでやっています。
 現実の成績として、書籍可能ラインを超えられたのは5本中2作品ですし。若干、運が偏ってますが……。10作品やって書籍化2本、という成績は、覚悟済みで飛びこんでます。
 三木さんなんかは、6作品ぐらい書籍化していますが、未書籍化作品の数なんて、もはや、「これまでに食べたパンの枚数を覚えているのか?」の次元ですし。


 4~5本やって1本、書籍化すればいい、というのは、コスト計算によるものです。
 企画書を10~20通出して、1通がとおって、本になる――というのが、通常のラノベ出版のモデルケースかと思いますが。
 それと比べても、コスト面で圧倒していますし。5本で5週の連載くらい。ぜんぜんOK。
 さらに通過した一本を、市場に出したときの「生存率」や「ヒット率」も大幅に改善する見込みがあります。
 もうすでにエンドユーザーによって判定済みなんですから、市場に出しても、ポイントなりに売れます。


 僕の生涯打率って、25%ぐらいなんですよね。
 出版したシリーズの75%は売れてない側に入ります。
 WEB小説で先行テスト済みの作品は、どれもきちんと売れてます。いまのところ100%。


 ちなみに、じつは僕の書籍化作品は4本あるんですが、低ポイントだけど出た2作のほうは、やっぱり、ぜんぜん売れませんでしたー。
 残りの2本は、書籍化可能ラインまでポイント取れていまして。そちらは、きちんと売れています。

2017/03/14 15:29

>架神さん
>起爆剤としての作家買い


 ないわけじゃないですよ。なろうでの連載では、前述した通り、新作への誘致でアクティブユーザー数の5~10%ぐらいは誘致できますんで。3万ポイント作品でもブクマ数は1万人ありますので、500~1000人は来てくれて、1000~2000ポイントは見込めます。
 その1000~2000ポイントがあれば、日刊表紙(5位)に入るか入らないかというライン上では、「ギリギリ入らなかった」を「なんとか入れた」に変えてしまうことが可能です。
 なので、新作はじめても、いきなりは告知せず、20位あたりまで自力で上っていったあとで、URLを張ることで告知して、一気にブーストをかけ、日刊5位に飛びこむとか、そういう使い方もしたり。
 ただやはり3万だの6万だのの総ポイントのうちの、わずか1000~2000でしかないので、支配的じゃないです。


 またブクマ数の5~10%は、書籍もお買い上げしていただける模様。
 たとえば6万ポイント作品なら、ブクマ数2.4万なので、およそ1200部が、店頭での実売初速に上乗せされます。
 10万ポイント作品であれば、2000~4000部で、これだけあると、初速に影響します。
 この2000~4000部の下駄が履けると、即重がかかるかどうかの敷居をカンタンに超えられますが……。あくまで「即重かかる」だけであって、全体の売り上げの数万冊のうちの、たった4000でしかないという見方もあります。


 よく、WEB小説は、連載を読んでいた人がほとんど買っている。――なんて誤解が広まっていますが、あれは完全に「ウソ」ですね。
 WEBでの連載を読んでいる読者と、書籍を買う読者は、ほとんど別です。


 基本的に、無料小説を読む層と、有料の書籍を読む層とは、完全に別の客層なんです。


 WEBを読む人は、〝絶対〟に書籍を買わない。
 書籍を買う人は、〝絶対〟にWEBなんか見ない。


 ――と、そう断定しちゃったほうが、むしろ正しい結果にたどり着けるぐらい。
 実際は5%くらいは重なっているので、「絶対に」ではないんですけど。即重の可否ぐらいには影響は出るんですけど。
 でも「誤差」として切り捨ててしまったほうが、むしろ、正しい、というぐらいの低率です。

2017/03/14 15:30

>オリジナリティの、ヒミツ


>>これと似たようなことをおれも前々から思っていて、編集者ともたまに話したりしてたんですが(「王道、鉄板の、予想できる展開を、ほんのちょっと外した時が一番おもしろい」)、新木先生のようなキャリアのある方に言語化して頂けると、「やっぱりそうなのか!」となりました。

 僕もしばらく前までは、そこでしたよ。
 「すこし外す」ぐらいの精度でした。
 配合比まで特定したのは、つい最近で。66%と33%なんだ、と、突き止めました。


 たとえばダンゲロスだと、「学園」「異能」で、ここが手垢まみれの「2」の要素。
 そこに「厨二」というのを放りこんだのが、新規性の「1」の要素で。
 3つある要素のうち、一つだけが新しい。
 完璧な配合比ですよね。だからオリジナリティが生まれたと。

2017/03/14 15:30

>書籍化ライン


 書籍化ラインの話をします。
 いったい、何ポイント取れれば、書籍化できるのか?


「なろう2000」
http://fujitaka.ukauka.net/prg/index/Narou2000/


 ここ見てもらうと、視覚で確認できて便利なんですが。
 藤孝剛志さんというWEB作家さんが、個人で運営されているサイトです。
 一覧のうちで、サムネイルがある作品は、書籍化済み作品です。

 編集さんも、オファーかけるときに使っています。未書籍化の高ポイント作品がすぐにわかります。

 サムネイルがないのが、未書籍化作品です。
 ざっと見てゆくとわかるのですが、累計200位ぐらいまでは、ほぼほぼ、すべて、サムネイルがあります。書籍化済みです。
 たまにサムネイルがない作品がありますが、それはだいたい「現在出版準備中」か「書籍化不能」な作品です。
 200位を過ぎると、未書籍化作品が、たまにちらほら出てくるようになります。
 それでも、500~600位くらいまでは、過半数は書籍化している、といっていい状況です。


 書籍化作品のほうが少なくなってくるのは、600位より下。
 このあたりを「書籍化ライン」とします。


 まとめます。
 こんどは「順位」ではなくて、「ポイント」でみます。


6万ポイント以上……ほぼすべて書籍化。
3万ポイント以上……半分くらい書籍化。


 ――ということで、実際のデータからみて。


 6万ポイントが「書籍化確定ライン」。
 3万ポイントが「書籍化可能ライン」


 ちなみに、1万ポイントを超えたあたりから、書籍化可能性が「0」ではなくなるのですが……。そのあたりの作品って、実際、出しても売れないし続かないんですよね。ほんと、「出しただけ」に終わってしまう。


 なお、このポイント数の目安は、2017年3月現在です。2年ぐらい前であれば、3万ポイントが書籍化確定ラインと言われていました。日々、変わってゆきますので、目安程度に。


 オファーが舞いこむラインも、だいたい、現在だと、この6万ポイントが基準です。
 そこを超えると、だいたい1社2社くらいからはオファーをいただけるのですが、それ以下だと、待っててもこないこともあります。


 すでに他のシリーズで、書籍化済の作家さんだったり、あるいは僕や三木さんのような、もともとラノベ業界でやっていた人間だと、3万以上6万以下の作品は、営業かけて、持ちこむことがあります。
 持ちこむっていったって、メールや電話で「このあいだスタートした新連載が3万ポイント超えてるんですけど。よかったら見てください」って告げるだけですが。
 企画も実物も、すべて、WEB上に公開されていますので、持ちこむといっても、持ちこむものは、なにもなし。
 編集さんは1ヶ月をサイクル単位として仕事をしています。
 なろうの連載は、めっちゃスピーディーなので、早いときには連載開始から2週間で3万ぐらいに到達してしまいます。
 まめにチェックしているつもりの編集さんでも、校了間際だと、2週間とかノーチェックだったりしますし。馴染みの編集さんには、ポイント取れたら、いちおう、報告ぐらいはしておきます。オファーかけてくれるかどうかは、向こうの判断と裁量です。本にして売ったときに、売れるコンテンツかどうかは、向こうが判断すべきこと。


 すでに仕事をしたことがある編集さん以外でも、まったく知らないところに飛びこむこともあります。
 知り合いのツテで紹介してもらうこともありますし、そもそも、そんなツテなんかなくたって、飛び込みメールやら、飛び込み電話やら、飛び込みツイッターやらで、「○万ポイント作品があるんですけど」だけでアポが取れたり取れなかったり。


 フリーで作家業の長い人なら、企画書持って、飛び込み営業をしたことがあると思います。
 飛び込み営業で企画書を持っていったときの、あの針のむしろ状態よりも、WEB小説を持ちこむときは、遙かに有利です。
 「○万ポイント」、それ自体が「実績」となりますので。


 ここの「○万」のところが、「1.5万」だと、針のむしろのままで。
 「3万」だとわりとお互いにとっていい話という雰囲気で。
 「6万」だとぶっちゃけ、なんでまだ手つかずなの? って感じで驚かれたり。
 まあ「6万」あれば営業かける必要はあんまりないんですが。泰然とオファーを待っていて、地道に連載つづけてストック増やしていればよい。

2017/03/14 16:34

>ポイントはどこまで伸びるか


 1週間の連載で、ポイントがどこまで伸びるか、わかる。――という話題が、さっきからしきりに出ていますが、その根拠と説明は、こちら。
 僕の「異世界Cマート繁盛記」のポイント推移のグラフが典型的でわかりやすいので、JPGを貼り付けてみます。

2017/03/14 16:34
2017/03/14 16:51

_araki

かがみ先生にピンポイントで身もふたもない質問なんですが、「講談社がだしてくれないから自分で出すわ!」って言ったダンゲロス1969って、結局どのくらいの収入になったのでしょうか?

自分は3/18日に、「食べるだけでレベルアップ」という本を出す予定があります。
http://www.fujimishobo.co.jp/sp/fantasiawebnovel/#201703taberudake
自分の中ではヒット作になる予定なんですが、もし打ち切りになったら自分でイラストレーターさんを雇って販売しようかなー、とも考えています。
それでかがみ先生の売上を参考に聞きたいのですが、結局いくらぐらいになったのでしょうか?
発売三ヶ月で550部ぐらいになった、というのはインタビューで拝見させていただいたのですが……。

2017/03/14 16:48

kt6000

 こちらは、連載開始がちょうど5/1なので、3週間分ですね。
 データを画像でなくて見られる場所はこちら。前述の「なろう2000」に「グラフ」とありますので、そこから見れます。


「Cマート初期3週間ポイント曲線」
http://fujitaka.ukauka.net/prg/index/Narou2000/graph?from=20150501&to=20150520&ncode=N6170CQ


 注目すべきは、ちょうど1週間経った5/7の時点。
 グラフの曲線の終端点が、だいたい、どの高さにくるのか、推定可能です。
 もうアーチが見えてきていますので、20Kか、そこをちょっと超えたあたりで、平行になるだろう。――と、読めます。


 ちなみにこちらは、僕のもうひとつの作品、「自重勇者」のほう。


自重勇者(Cマート類似区間)
http://fujitaka.ukauka.net/prg/index/PointHistory/graph?from=20160508&to=20160523&ncode=n0138dh

2017/03/14 16:58
2017/03/14 16:58

_araki

 だいたい、似たような曲線です。
 こちらも、やはり1週間時点で、20Kは軽く超えて、25超えるかどうかかな? ――と、推測できます。
 実際には、25K手前で集束しました。


 ちなみに全体グラフはこちらで。


自重勇者(全体グラフ)
http://fujitaka.ukauka.net/prg/index/Narou2000/graph?from=20160504&to=20170314&ncode=N0138DH

2017/03/14 17:05
2017/03/14 17:06

_araki

 てなわけで。
 ごくごく初期の、1週間程度の初速段階で、もうすでに、どこまで伸びるかの終端ポイントは判断できる。
 という話でした。


 ちなみに、自分の作品でなくて恐縮ですが。
 三木さんの最新作のグラフがこちら。


三木なずな「レベル1だけどユニークスキルで最強です」
http://fujitaka.ukauka.net/prg/index/PointHistory/graph?from=20170225&to=20170314&ncode=n2224dv

2017/03/14 17:14
2017/03/14 17:15

_araki

新木先生ありがとうございます(笑)、改めてグラフみたらいい事例にみえますねこれ。


というわけでグラフが出たので解説しますと、最初の3分の1くらいまったく伸びてませんよね、これが「だめなタイトルとあらすじ」だった頃で、途中からグラフが急に上昇に変わったのは現在のタイトルに変えたからです。ちなみにあらすじは前のままでした。
内容はまったく同じ事をやってて、その内容を説明するタイトルを変えただけです。ちなみにこれも自重勇者とおなじ、25000前後までかな、と推測してます。

さらに細かい事をというと、ダメだった間も三回ほど変えてます。
つまり「タイトルとあらすじ」が四セット、企画書だとしたら四回分見てもらった事になります。
そして期間はポイントが伸び出すまで一週間!
企画の手直し含めて四回分見てもらって、ある程度書籍化可能な企画にたどりつくまで一週間しかかかってないのです。

企画書やプロットを編集の方に四回も見てもらうことを考えたらとても一週間じゃ無理ですよね(汗)。

2017/03/14 17:18

 はじめ、1週間ほど、ほとんどポイント伸びてなかった期間があるのと。
 一回伸び始めたけれど、12Kくらいで終わる曲線になっていたところから、二段ロケット式で、再び伸び始めたこと。
 そこについては、僕は理由を聞いているんですが、うろ覚えなので、解説は本人にお願いしたいと思います。


 現在の曲線では、20Kに届くかどうかというあたり。
 現在ポイント数は18500ぐらい。
 ランキング位置は、日間週間で7位。月間で10位。おそらくもう上がらず、下がってゆくだけ。
 現在の文字数は75000文字。文庫だと1冊12万文字ぐらいなので、6割程度。


 というデータを踏まえて検討すると、続行するかどうかは、微妙なところ。
 2万ポイントだと、なんとか書籍化できないこともないんですが……。大判に持ってゆくしかなくて、よくて2冊目で終わります。大判だと1冊14万文字くらいなので、2冊分として、28万文字-7.5万字 = 20万字ぐらい。


 残り20万字を書いて、売れない2冊を出して、若干の現金化をして終えるのか。
 それとも、その20万自分の執筆リソースを、新作3本に割り当てて、もう3回チャレンジしてみるか。(7万文字で1チャレンジだから、20万字で3回チャレンジできます)


 どちらも選択としてはアリだと思います。ちょうど、めっちゃ悩むラインなんですよね。このあたりって……。
 まあ、三木さんがどっちを選択するかは……、だいたい予想はつきますが。


 ……って、人様の作品を、なに勝手に決めつけているんだ、って話ですが(笑)
 これはデータと数字の話なので、誰の作品だろうが、客観的に話せる部分はあるわけです。
 もちろん自分自身の作品のときにも、同じようなデータを同じように分析します。
 書籍化するか(オファーがもし来ても断る)、それはやめておいて、次にゆくのか……。
 すべてデータと数字で決定します。

2017/03/14 17:29

>三木さん


 いや。25Kいかないっしょ。20Kどまりの曲線っすよ。


 あと、その「ダメなタイトル」も、よろしくー。


 さらに二段ロケットのヒミツのほうも。

2017/03/14 17:30

>新木先生


> そこまでどうやって初期衝動を保つのか、なんていう話をしているわけですが。

これに関してはたぶん新木先生は良い意味でプロとしての自覚がありすぎて、ちょっとアマチュア寄りの感覚が薄れているのではないかと思います。

アマチュア的には、どうやって初期衝動を保つのか、ではなく、完結するまで初期衝動が持続するような作品を書く、という感じです。
なので七日試してウケなくても続けるし、頃合いを見て完結させるということもないし、完全に採算度外視で、自分が満足するまで書き続けます。

というのは、そもそも創作を始めようとするのには巨大なエネルギーが必要でして、新木先生はキャリアが長いので息を吸うように作品を書き始められると思いますが、普通はそうではないわけです。

走り出すためには今から生み出す自作に対する重すぎる愛が必要で、七日口説いてダメだから諦めるとかじゃなくて、何度振られようとストーカーじみて一生つきまとうくらいの偏執狂的な痛々しい想いが要るのだと思います。
だから、「七日試してダメなら諦める」というのは、アマチュア寄りの人にはむしろびっくりする話かもしれません。「七日口説いただけで諦めるとか、お前、その女のこと、本当はそんなに好きじゃなかったんだよ」みたいな。
そういう視点から皆さんを見れば、やはり「自分を殺して売れるものを見てる」という見方になるかと思います。

「初期衝動の重さ」が違うと言いますか、純愛が重すぎて痛々しいと言いますか。実際はそこに折り合いを付けて、生活を成り立たせるのが「本当のプロ」だと思います。中学生じゃあるまいし、女の子だって七日口説いてダメなら諦めますよ、普通は。それが大人になるってことです。

…………でも、実はおれはそういうのがあまり好きではないので、早く金を稼いでアマチュアに戻りたいと思ってたりします。

2017/03/14 17:27

>  僕の生涯打率って、25%ぐらいなんですよね。
>  出版したシリーズの75%は売れてない側に入ります。
>  WEB小説で先行テスト済みの作品は、どれもきちんと売れてます。いまのところ100%。

これが100%になるのはすごいですね……。
色んな人に聞いても大体打率3割前後なので、そこの壁は一部の天才以外には超えられないのかと思ってましたが。実験を経ることで、実際に出版した時にそこを100%にすることができるなら……そりゃあ、出版社は飛びつきますね。

2017/03/14 17:35

>  配合比まで特定したのは、つい最近で。66%と33%なんだ、と、突き止めました。
>  たとえばダンゲロスだと、「学園」「異能」で、ここが手垢まみれの「2」の要素。
>  そこに「厨二」というのを放りこんだのが、新規性の「1」の要素で。
>  3つある要素のうち、一つだけが新しい。

ありがとうございます! 肝に銘じます。
無論、実地に検証する必要はありますが、これは今後、企画を考えていく上で、一つの指針として捉えていきます。
自分の書きたいものを企画の形で認識した時に、それを構成する要素の割合を考える時に使っていきます。

2017/03/14 17:35

>kt6000さん
『小説家になるな! クリエイターのサバイバル論』をご覧下さい。
https://www.amazon.co.jp/dp/B06XMYHF8D/ref=pd_ecc_rvi_2

こちらの巻末付録に売上が書かれていますよ(ニコッ

2017/03/14 17:36

> というわけでグラフが出たので解説しますと、最初の3分の1くらいまったく伸びてませんよね、これが「だめなタイトルとあらすじ」だった頃で、途中からグラフが急に上昇に変わったのは現在のタイトルに変えたからです。ちなみにあらすじは前のままでした。
> 内容はまったく同じ事をやってて、その内容を説明するタイトルを変えただけです。

これも……素晴らしいですね……!

動画の話ですが、第三回座談会で「全く同じ内容なのに700万再生と1000再生の差が付いた」という話があったんですよ。

実際問題として、何が売れるのかよく分からなくて、同じくらいのエネルギーをかけて同じくらいのクオリティの本を作っても、売れる時と売れない時がありますよね。
そこに何か秘密があることは薄々分かっていながらも、掴めないわけじゃないですか。
だから「出してみるまで分からない」という話になるわけで。

しかし、みなさんは、「タイトルとあらすじ」というところまでは目星を付けている。
少なくともなろうにおいては、その実験が成功している。
これは単に「なろうからどうやって書籍化するか」というだけの問題ではない、何かもっと大きな問題解決へと繋がる端緒のような、そんな気がしています。

すごく…………興味深いです!!!

2017/03/14 17:36

>かがみ先生


ありがとうございます!!

ちなみにタイトルドリームですと、「黒の召喚士~戦闘狂の成り上がり~」という作品がすさまじいですね。
これは「古今東西召喚士」というタイトルで半年近く連載。
しかしポイントは2500程度っていう作品だったんですが、タイトルを変えた途端に伸びを見せ、一ヶ月で5万。今では10万ポイントを超える人気作品となりました。

自分はこの作品がうらやましくってタイトルを何度も変えてみたけどダメだったりはしましたが、「そういうこともある」っていうところではありますね。

2017/03/14 17:56

kt6000

>KTさん
>架神さんのKINDLE本


https://www.amazon.co.jp/dp/B06XMYHF8D/ref=sr_1_3?s=digital-text&ie=UTF8&qid=1489480556&sr=1-3&keywords=%E8%87%B3%E9%81%93%E6%B5%81%E6%98%9F


 KINDLE UNLIMITED で0円のこちらの書籍。
 その巻末に、詳しく載ってるですよ。


 販売747冊と、KINDLE UNLIMITED あわせて、トータルで、推定900冊分くらい。
 収入は58万円だが、イラストとデザインの経費が15万なので、純利は43万円。
 ……とのこと。


 あと……。
 発売前から打ち切り後可能性や、その後の展開を語るのは、商売の仁義としてどうかなと。
 売れないなー、と思っていたとしても、そこは、ウソでも「渾身の一作です! 傑作です!」と言うものではないかと。
 僕がもし編集者の立場だったら、発売前から「この本売れねー」なんて騒ぐ作家とは、二度と仕事しませんけど。


 また、いちど商業に乗った本は、出版社をビジネスパートナーとして巻きこんでしまっているので、著者であっても、そうそう自由にできるものではないかと。


 シリーズの続編を個人で売るときには、1巻なり何巻目かまでが、商業ベースに乗っているわけで……。そこで宣伝費やら掛かっているわけですよね。
 イラストレーターさんも、仮に同じ方にやっていただくのだとすると、その人の発掘や選定にも、編集さんの「お給料」という形で、経費がかかっているはず。


 新刊発売にあたって、WEBに宣伝ページも作ってもらっていますし。折り込みチラシが印刷されて、同時期の各本に差し込まれていますし。どこかの駅にポスター貼られているかもしれないし。雑誌にページが出てるかもしれないし。ひょっとしたら、CMで流れているかも?
 かなり宣伝活動に経費がかかっていますよ。


 それら出版社が経費を使った上で、得られた作品の知名度を利用して、続編を個人で売って、自分だけ儲けるという商売をする場合には、相手方にきちんと説明し、了承を得て、筋を通すべきだと思います。
 そうでなければ、出版社の宣伝インフラにタダ乗りしているアンフェアな相手、ということになり、信用を失って、今後、ビジネスをやってもらえなくなるかもしれません。


 架神さんの場合には、1冊きりの単行本で、かつ、「出せない」と出版サイドが明言しているものですし。これはセーフかグレーの案件かと思います。
 まだ商売として動きはじめる前に引き上げたわけです。


 KTさんの場合には、明らかにアウトで、出版社に対して、不義理を働いてしまう案件に見えるんですけど……。
 そこは、だいじょうぶですか?
 老婆心ながら。

2017/03/14 17:57

>商品は売り方が9割
>タイトルを変えただけで、売れないものが、売れるようになる


「カレイの縁側醤油煮込みという商品がありまして。


BEFORE
http://www.forest.co.jp/forest/goods/images/p/598856.jpg
AFTER
http://line.blogimg.jp/shinoharatomoe/imgs/5/c/5c8f52eb-s.jpg


 中身はまったくおんなじで、パッケージだけ、変更したそうです。


 そしたらバカ売れ。
 もともと美味しかったらしいんですけどね。


 でも缶詰の「美味しさ」って、食べないとわからないじゃないですか。
 「買う」って消費行動は、食べる前に起きるものなので、「美味しい」ということは、「買う」という行動が起きるときには、まったく、意味をなさないのです。


 新しいほうのラベルは、いかにも「おいしそう」に見えます。


 つまり「買う」段階で必要なのは、「おいしそう」であって、「美味しい」ではないということ。


 小説も缶詰と同じです。
 買って、うちに持ち帰って、開けてみるまで、中身の「美味しさ」なんてわかりませんので……。
 だいたい、ラノベって、かなりの書店で、シュリンクされていますので……。物理的に「味見」ができなくされてますし。


 だからパッケに必要とされるのは、「おいしそう」ってほうです。


 これって飲食店などにも同じことが言えまして……。
 どの店に入ろうか? と悩んでいるときには、実は、店の「味」なんてものは、判断材料に加味されません。
 食べてないんだから、味なんて、わかろうはずもない。
 店構えだったり、「おいしそうな気がする」という直感だったりするわけですね。

2017/03/14 18:10

>「小説は中身で勝負」のウソ


 「小説は中身で勝負」なんていう幻想が、世の中にまかり通っている気がします。


 小説の選考。「中身」を読んで選考しますよね。
 あれ、そもそも、おかしいんですよ。


 「売れる商品」としての小説を選ぶなら、中身ではなくて、いかに「売れそうなパッケを作ることができるか」のほうで選ぶべき。


 もちろん、中身なんてどうでもいい、なんてことは言っていません。


 「中身がいい」ということは、売れる、売れない以前の、単なる「最低条件」でしかなくて――。
 じつは売れ行きの9割ぐらいを占めて、支配的、かつ最重要な要素は、「パッケ」だということです。


 「良いものを出せば必ず売れる」っていう、現実とはかけ離れている「間違った法則」を信じて行動しちゃっていると、あちこち、おかしなことになってきます。


 中身の善し悪しの影響というのは、じつは、かなり小さくて――。


 どんなにいいパッケをつけても、中身が悪ければ、さすがに売れない。

 ――と、そうした程度。

 中身が、そこそこ普通か、あるいは、中身が普通よりも良ければ、あとはパッケの力です。


 前述の飲食店の例え話になりますが――。


 すごく美味しそうに思えるお店があったとします。
 その店に入ってみて、実際に食べてみたら、味もそんなに悪くなかった。並かそれ以上はあった。


 そうしたら、そのお客さんは、まあ満足して帰りますよね。

 その店は普通に繁盛します。商売として成立します。


 これが、「すごく美味しそうだったけど、ゲロマズだった」だと、二度ときません。


 または、「すごく美味しくて、すごく美味しかった」であれば、大繁盛します。


 だけど、「すごくマズそうな店」であれば、料理の善し悪しなんかにかかわらず、閑古鳥です。
 そもそも、食べてもらえていないんだから、客のつきようがない。



 「すごくマズそうな店構えなんだけど。じつはすごく美味しかった」という店を、わざわざ出して、そこで勝負して勝つことに、なんの意味があるのか。


 美味しそうな店構えにすれはいいじゃないですか。タイトルだけ。あらすじだけ。あと書籍であれば、表紙の絵とデザインだけのことです。


 わざわざ小汚くて、マズそうな店にしなくたって……。
 そして肝心の中身のほうは、ほんとに美味しいものでもいいし、あるいは普通に食べられる程度の料理を出していれば、いいじゃないですか。


2017/03/14 18:21

>新木先生


基本的には、ヒット作になる予定なので大丈夫です!
なんせカクヨムの累計五位で、イラストレーターさんもかなり当たりのかたですからね。
出版社さんが適正な営業さえしてくれれば、確実に売れると思っております。
ただ何事にも万が一はあるので、念のための保険&自分の精神安定のために考えるだけは考えておく、という感じですね。

実際には、考えた時間が無駄になる勢いで売れると思いますが。
カクヨムでもしっかりと人気を取って、タイトルもキャッチャーで、表紙もかわいい。
売れない要素がありませんもの。

2017/03/14 18:18

kt6000

part.2あたりで「新着からどう這い上がるか」的なことを質問させて頂いた者です。遅くなりましたが、お答えいただいた皆様ありがとうございました。

僕はなろうにもまったりと投稿しつつ、しかし新人賞への応募に軸足を置いて動いている人間なのですが、ここ最近はWebでの活動も平行してやりたいなぁと考えていたので、ここでの議論はまさにタイムリー、ありがたいです。

特に、
>「いっぺん落ちたら諦めろ」
というアドバイスはとてもありがたいです。

新人賞への投稿の場合、これをプロット段階で1人でやっているところを、Webでは多数の目で判定してもらえる、ということのメリットを改めて考えさせられました。分かってはいたはずなんですけど、ついポイントもアクセス数も伸びないと、「けっきょく誰も見てないじゃん」ってふてくされそうになるので。それも含めて「企画が弱い」と割り切る姿勢が必要なのでしょうね。

Web投稿って、創作者であるというだけではなくて、デザイナーであり、広報マンであり、経営者でないといけないのかな、というふうに思っています。ただ中身が良いモノを提供すればいいだけではないのだと。もちろんWebに限らず必要な感覚ではあるのでしょうけれど、よりその必要性が高いような気がします。

2017/03/14 18:41

stop_kukkoro

>架神さん
>初期衝動の話


 「初期衝動」というからには、中期衝動も、後期衝動も、あるわけですよね?


 僕の言っている手法は、初期衝動を保とう、なんて節約思考をしてないで、まず作品に、ドバっとぶちまけちゃえばいいじゃなーい? って話です。


 初期衝動なんだから、7日間ぐらいは持続すると思われます。


 だいたい、アマチュアの執筆っていったって、最初の7日ぐらい夢中で書いたら、あと、何週間も何ヶ月もうっちゃらかして、また思い出したようにモチベをかき集めて、書いて、また中断して、……なんていうことを繰り返して、ようやく長編一冊を1年掛かって仕上げるとかじゃないですか。
 その間、執筆に苦しんでいる自分に酔っているのが、アマチュア作家のスタイルだと、僕は長年の観察から理解していますが。
 小説道場、十数年やってきて、何十人っていうアマチュア作家と接してきましたので。


 そういう一連の行為をもって、なにやら高尚なものと祭り上げるのは、なにかおかしいぞ、と。
 欺瞞があるぞ、と思うわけです。


 WEB連載だと、7日やれば、読者がついてくれるんです。それをファンと言い換えてもかまいませんが。
 初期衝動の枯れ果てる7日目あたりで、
 「実際に読んで愉しんでくれている人たちがいるんだ!」という気持ちが、中期衝動を生み出して、執筆を持続させてくれます。


 ポイントが取れていけば、こんどは、「書籍になって、万人単位に読ませられる!」ということが、後期衝動となります。


 初期衝動、中期衝動、後期衝動――と、ずーっと創作への衝動が持続して、作品を、書き上げることができます。
 たったの1ヶ月で。あっけなくエンジョイしながら。楽しみながら。


 こちらの取り組みかたで創作するほうが、僕には、「初期衝動を尊重している」と思えるんですけど。


 完結するまで初期衝動を保つ、と言われますが――。
 何日保つんですか? そのあいだ実際に書いている日は何日ですか?
 一日どのくらい書いているんですか?
 実際には書いている日は異常に少なくて、うんうん唸って、モチベを高めるのに必死になっているだけなんじゃないですか?
 それは本当に作品の創作衝動に対して、真摯な態度なのですか?


 短時間でこの世に生み落としてやることが、作家として、作品にしてやれる、最大の祝福なんじゃないですか?
 長いことかけて(そのあいだほとんど書いてなくて)、産み落とすのが、なぜ、高尚になるのですか?
 作家が苦しみ抜くことと、作品とは、まったくの無関係ですよね。


 苦しんで書かれた作品でも、楽に簡単にちゃちゃっと書かれた作品でも、作品は、それ単体で評価されるべきで、作家なんぞの産みの苦しみなどとは、まったくの無関係のはず。


 架神さんが、「長いことかけていて、そのあいだ、じつはほとんど書いてない」という部分がありますが、ここは、ちょっと決めつけかもしれません。そうでしたら、すいません。


 ただ、小説家として、作品を生み落とす子育てをしているわけですが――。


 作品は苦しんで産み落とすべき、という論には辟易としていまして。
 出産という行為に、難産も安産も、貴賎なんてないはず。


 そのうえで――。強いて、どちらがいいのかと問うのであれば――。
 作品のことを思えば、むしろ、安産のほうが、どう考えても、いいでしょう。

2017/03/14 18:26

>打率

>>これが100%になるのはすごいですね……。

>>色んな人に聞いても大体打率3割前後なので


 ですから、僕も打率25%ですってば。3割届いてないですってば。


 書き下ろしで出しても25%。なろうで連載しても25%。
 なにやったって、4本に1本しか、当てられません。凡才中の凡才です。


 凡才なので、なろうで4本やれば、1本くらいはヒットになります。
 そのヒットを書籍化するんですから、当然、あたりまえのように、爆死しない程度には売れます。
 これは僕に限ったことではなくて、なろうの高ポイント作品全体に言えることです。
 例外はもちろんありますが、8割ぐらいは、高ポイント作品=ヒット、の結果が出ています。


 文芸とかのほうだと、ハードカバーでヒットした本は、文庫化したりしますよね?
 その際に、ハードカバーで売れていた本は、ほぼ100%に近い相関率で、文庫でもヒットしますよね?


 それとまったく同じことなんですが。なんの不思議もないように思えます。
 むしろ相関率が100%に近くならなかったら、おかしいし、不思議だし、異常ですし。

2017/03/14 18:48

こちら長くなってきたので、そろそろ締めますね。

この流れのまま、Part6のほうへお願いいたします。

2017/03/14 19:05

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