フェンリル娘と始める異世界生活

いざ開拓者相互互助協会へ

エピソードの総文字数=1,520文字

よし、剣は握った事ないのか?じゃあこれが初心者用だ。

初心者用と言っても実戦で耐えうる優れものだ。扱いやすさを重視して作られている。


確かに持ちやすいし、そんなに重くないですね。

僕でも使えそうです。

異世界生きて2日目の朝。

シューマとガラムは昨日あまり見て回れなかった門前市を散策していた。

糧食や雑貨は買い終え(珍しいものが沢山あって買いたくなったがお金の目途がたっていないので我慢した)武器屋に来ていた。


これちょっと心もとないのですが……。
シューマが身につけたのは茶色の硬い皮が縫い合わせてあるいかにもゲームの初期装備といった風情の皮鎧だった。
おおねずみの皮鎧さ。

お金のない開拓者の味方だよ。

壊れても次のをすぐに買える。一番安いからね。

最初はこれが一番いいよ。

避けるということを覚えないといけないからね。

安いものだから俺からシューマにプレゼントするよ。

気兼ねなく使い捨ててくれ。

いいんですか?
後見人としてこれくらいはさせてくれ。
そう言って金貨1枚と銀貨数枚を露店主に渡した。
えっ!? 金貨もするんですか!
腐っても剣と鎧だからね。それなりのお金がかかるよ。

それでもDランク下位くらいの開拓者になったら1日金貨1枚くらいは稼げるようになるよ。

門前市はいろんな開拓者が買ってくれるように品揃えとコストパフォーマンスが良い。

店で買った場合はDランク以上の中堅開拓者、Cランク以上のプロの開拓者用のもっと高級なものが多い。モノによっては金貨を山のように要求されたりもする。

そんな装備は今のシューマにはまだ早いな。

最初にあまりいい武器を持たせるのは俺は反対しているんだ。

強さが武器に依存してしまうからな。

あと鎧もそうだ。

敵の攻撃をよけると言うことをしなくなる。それではいけない。

技術を習得することが専決ということですか。
ただ単に生物として強くなるのなら金にあかせて護衛を雇い、少しだけ戦闘をして玉石を吸い込めばいい。いつかは強くなる。

だが、技術が身についていない人間は怖くない。

もし敵になったとしても戦闘者なら剣を弾いて切り払えばいいし、魔術師なら近づいて切り払えばいい。

人と戦うこともあるのですか!?
残念ながらあるよ。

都市には生活に困窮した底辺開拓者がいる。彼らは芽が出せなかったり、出す気もなかっりするのだが、その能力は一般人を軽く凌駕する。そこから野盗に落ちて守りの薄い村に略奪に入ったりする。

それを守る依頼も存在する。

そういう場合にはとらえるか、殺すしかない。

そういう面もあるんですね……。
開拓者は市民に刃を向けてはいけない。

それは人よりも力を持つ存在として当たり前のことだ。

だからそこで必要となってくるのが、開拓者を見張る存在だ。

これから行くのもそこ。開拓者相互互助協会。

開拓者たちからは「協会」と呼ばれている。


シューマがこれから所属するのもそこだよ。
買い物を終え門前市から出て、ガラムについていく形で円形である都市の中心方向に向かって少し進むと、他の建物の優に3倍の横幅をとるレンガ仕立ての建物が現れた。
すごい。立派な建物ですね。
見た目だけじゃない。中も充実してるから驚くと思うよ。
(ガヤガヤ)
(ガヤガヤ)
(ガヤガヤ)
うっ。
あからさまに荒くれといった風体の荒々しい男たちが隣の小さな建物にたむろっていた。


(なんでこんな立派な建物の横にこんなガラも空気も悪い建物が建ってるんだ)
これはなんですかという視線をガラムに向けるシューマ。
さあ。入ろう!
(あれっ?スルー!?)
興味がない、見たくない、関係ない。

そんな感情が一切ない意識に上がってない風に見えた。

あの雑踏は普段からなのだろうか。

シューマの疑問もそこそこに二人は正面の立派な建物に入っていった。

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