マジカルミュージック

ぶっきらぼう勇者の憂鬱

エピソードの総文字数=1,335文字

    歌音は、今寮の部屋に着き、明里と部屋の片付けをしている。明里曰く、悠・圭・結愛とは、子供の頃から仲のよい友達らしい。

    それ以外に、明里はフルートやピッコロを吹いているとか「 with heart and voice 」が好きだとか教えてくれた。

2017/05/24 18:16
圭は、昔好きな人がいたのよ
2017/05/24 18:23
今もその人が好きなの?
2017/05/24 18:24
いいえ……その子なんだけど小学四年の時、列車の転覆事故で死んじゃった。とあるノートだけを残していったんだけど……。私は、見たことないわ
2017/05/24 18:24
それは、気の毒過ぎるわ。明里ちゃんは、好きな人がいるの?
2017/05/24 18:26
ええ、昔から出会ったときから大好きな子はいるわ。全く恋愛には鈍感だから……気がついていないけどね
2017/05/24 18:27
    よく聞くようなタイプだ。恋愛には鈍感で他の事に興味があり、恋心を理解できない……。そんな男もいるみたいだ。
2017/05/24 18:32
でも、あたしは良いの。気がついてもらえるまでその人の隣に立ち続けるわ
2017/05/24 18:33
すごいなぁ、明里ちゃん
2017/05/24 18:34
恋には、一途が一番だから。あっ、夕食の時間ね。行きましょ、歌音
2017/05/24 18:35
    気がつくともう夕食の時間だ。

    歌音は、明里と一緒に部屋を出て、皆のいる食堂に向かった。寮は、一学年に一件用意されている。だから、四二人でご飯を食べる事になる。今から一成に会いたい、と思ってしまう。

2017/05/24 18:36
    食堂で圭と悠と相席になった。食事は、美味しそうな小鹿のお肉・チーズのかかったグリーンサラダ・コーンポタージュ・ご飯が並んでいた。
2017/05/24 18:38
美味しそう♪
2017/05/24 18:41
豪華すぎる……。フォークとナイフなんて滅多に使わないからどうしよう
2017/05/24 18:41
はぁ……仕方ないなぁ。テーブルマナー……教えてやるよ、鈴鹿
2017/05/24 18:42
ありがとう、圭くん
2017/05/24 18:43
    フォークでお肉を支え、ナイフでお肉を切っていく圭。やっぱり様になっている。やっぱり馴れているのかな?、と歌音は口に出さずに心の中で呟いた。

2017/05/24 18:44
圭、野菜から食べたほうが良いですよ。お肉ばかり食べずに満遍なく食べなさい
2017/05/24 18:45
うぐっ……。んなの、分かってるよ!!
2017/05/24 18:46
    歌音は、このやり取りが楽しくなってきたのか必然と笑みを浮かべた。とても楽しい。こんなことは初めてだ。

    心は閉ざしているけどこのようにワイワイ騒いだのは初めてに等しい。

2017/05/24 18:55
どうしたんですか、歌音さん。突然笑いだして気持ち悪いです。何かあるんですか?
2017/05/24 18:57
私こうやって過ごすの初めてに等しいの。だからかな
2017/05/24 18:58
別に良いじゃないか。今日ぐらいは楽しまないとな!!    ジュースおかわり!!
2017/05/24 18:58
圭、あまり飲みすぎるとトイレ近くなるわよ
2017/05/24 18:59
    その後も、楽しく食べて飲んでお開きになった。

    こんなにも楽しい晩餐は、歌音にとっては初めてで、とても良い思い出になったことだろう。

2017/05/24 19:00
    寮の自室へ帰る途中、中庭で圭を見つけた。声をかけようとしたが、声をかけづらかった。さっきと表情が全く違う。悲しそうに空を見上げている。

    そして、こう呟いた。

2017/05/24 19:01
なぁ、香苗……。どうして俺より先に逝ってしまったんだ。取り残された俺は一体どうしたら良いんだ?    お前は、あの時俺に何をして死んだんだ?
2017/05/24 19:03
    空の星を見上げ、暗い声で呟いているのを見て、歌音は声をかけて良いのか分からず、その場で見守るしかなかった。

    ぶっきらぼう勇者が折れた剣を持って嘆いているような気がした。

2017/05/24 19:05

◆作者をワンクリックで応援!

1人が応援しました。

◆コメント欄は未記入でもOK! 公開されないのでお気軽に。

ページトップへ