黄昏のクレイドリア

10-1

エピソードの総文字数=520文字

<リーン邸の中庭>
…………。
…………。
(おかしい……。)
(こうして此処で並んで
 座ってから、5分は経ってる……
 
 気まずい!!
(……話しづらい、とか?
 まさか…寝たり
 してないわよね?)
(……話しかけてみるか)

 えーっと、
イーリアスあんた、
その魔巧具…………
いつまで着けてるの?
カノンはイーリアスの
胸部に覆う、ベルト状の
魔巧具を指差した。
あぁ――――
――そうだな、
これから話せばいいのか。
胸元に金の装飾が施された
赤い革紐に手を当てながら、
カノンへ視線を移した。
外せないぞ、
この魔巧具。
へぇ~、そっか、
外せないなら仕方ない――
はい?!
は、外せないって言った?!
あぁ。
あのギエルとかいう
魔術師が言ってたとおり、
これは不良魔巧具だった
ということだ。
魔術を封じる効果を
強調するあまり、
装備を外せなくなっている。
その分、効果は折り紙つきだがな。
でっ、でも、
あんた魔術使えてたわよね?
ほら、狼に囲まれたときとか
俺がこの
魔巧具の術式を
半分解除したからだ。
(術式、解除……
 魔巧具って
 そういうものなのね……たぶん

 半分…ってのは、それ以上は解除が
 できないからってこと?
いや、
敢えてそうしている。
どういうこと?
それが俺の呪いと
関係してくるわけだ。

◆作者をワンクリックで応援!

3人が応援しました。

◆コメント欄は未記入でもOK! 公開されないのでお気軽に。

ページトップへ