黄昏のクレイドリア

1-2

エピソードの総文字数=524文字

だからァ、金目のものを

置いてけって言ってんの、

何も難しいことは言ってないだろォ?

貴様らのような

賊にくれてやるものなど、

何一つ持っていない!

あのなァ……あんた、

そんな事言える立場だと

思ってんの?

くっ……
待ちなさい
!?
あ?

いくら街の外とはいえ、

こんな所で追い剥ぎは

まずいんじゃない?

はぁ?
…わからない奴ね。
今なら見逃してやるって言ってんのよ。
……………………。

暫しの静寂が続いたかと思うと、

そう間もなくして

笑い声が賊たちから上がり始めた。

ぶっ、ぶぁーはっはっは!!
ハッ、こいつぁ面白ぇ!
あんた一人が増えたところで、
俺達の敵じゃねぇってのになァ?!
賊たちから視線を外さないまま、
腰に帯びた、剣の柄に手を添える。
…………。
なッ……何故、
奴らを煽るようなことを…!

どこのどなたか存じ上げませんが、
私達の問題に首をつっこまないでいただきた
いいから
…そこのおじいさん、

怪我してるんでしょ

な……
…………。
…ま、カモがまた一匹増えたんだ。
ありがたくいただくとしようぜ。
でも~、
3対7って、卑怯じゃないかな~?
うるせぇ!
また飯抜きにされてぇのか!
う…ご飯抜きは、やだ……。
そういうこった。
野郎ども!かかれェ!

男が短刀を掲げて啖呵を切ると、

取り巻きの5人が踊りかかった。


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