フェンリル娘と始める異世界生活

24話:最低だ……俺って……

エピソードの総文字数=4,633文字

どうぞ入って。まだ、荷物とかこっちの街に来たそのまんまでちらかってるけど
昨日の買い物をそのままにしていたので、乱雑さが出るのは否めない。

正直掃除した後のきれいな部屋を見せたかった。

ん。気にしないよ?

フェリルがシューマの前をすっと横切る。ふわりと女の子と石鹸の混ざった匂いが漂ってきた。


ん。きれいだよ?

そう言って、振り返る銀髪ケモミミ美少女に、シューマの現実感のなさは顕著になった。


(あれ、ぼくもしかして人生はじめて自室に女の子呼んだ?)
ドッドッドッドッドッドッドッ。

さっきから未体験がありすぎて、心臓が持たないくらい激しく鼓動していた。息が上がりそう。

テンション上がりすぎて変な行動をとらないか不安になってきた。


さわいで汗かいちゃったね? 先にシャワー浴びる?
(だああああ! 先にって何だよ!後に何があるんだよ!? 変な風に思われなかった!?)

フェリルはシューマの部屋の間取りを一通り観察しながら返事をした。


ん。ありがとシューマ。ちょっと汗かいてたかも。

……ふんふんふん。わたし変な臭いする?

自分の匂いを嗅いだあと、服を持ち上げシューマの方に延ばす。


(えっ……匂い嗅げと……?)

近づく。自分の息が荒いのを感じる。匂いを嗅ぐってどうしたらできるんだっけ。

思い出せない。

ええいままよ。

思い切って嗅いでみた。

はっはっはっはすっはすっはすっ!
鼻が掃除機になったみたいに思いっきりフェリルの服の匂いを吸引していた。変態以外の何者でもなかった。
んんん!?
……だ、大丈夫、す、すごくいい匂いだよ、あはは……
なんとか一言いえることができたが、さっきのシャワーで使ったであろう石鹸とフェリル特有の甘い体臭にクラクラしすぎて自分の息が抑えられない。いまにもフェリルを後ろのベッドに押し倒してしまいそうな気分だ。
ん……。
シューマの反応に満足したようだ。


ん……シューマはどう……?
そういってふらっと近づいてきたフェリルちゃんは、ぽふっとシューマの脇に顔ごと鼻を押し当て、ふんふんふんふんと勢い良く臭いを嗅ぎ始めた。


フェリルちゃん!? だめだって!? 女の子じゃなくて男は普通に汗くさいだけだから!


ん……。汗くしゃい……。
そういって耳をぺたんと顔も赤くして、尻尾をお股から前に出してぎゅううっとやわらかそうなふとももで挟んでさきっぽだけがパタパタしていた。なんかエロい……。
シャワー浴びよう!ね!?
シューマのシューマがシューマさんになっていた。this wayしそうだ。
ん……。
そういってフェリルはふらりとそのまま脱衣所に入っていった。









シューマは久しぶりに一人になった。

全身の筋肉から力が抜けた。

はあああああ……今日はいろいろあった……

万感の思いがため息とともに出てきた。

もちろん悪いことばかりではない。いいことの方が多かった。

仲間と呼べる人たちができたし、フェリルちゃんというかわいい狼娘(ここらへんの微妙な種族関係はまだわかっていない)とも仲間になれたこと。

それにしても急すぎる……!

女の子を呼ぶにしたって、一ヶ月、もしくは半年間の交友期間があって、そのあとの気になる人タイムがあってからの告白→お家デートとなるイメージだったのだ。

時間的には昨日の夜にであって、日をまたいでからお家デート(デートじゃないが)。

シューマの未発達な心は緊張でやられそうだった。

どうしようどうしようどうしよう

もちろんどうするとはこれからのアタックだ。


童貞卒業したい。とてもしたい。


でも童貞はがっついていて気持ち悪いとネットにも書いてあったし……。


せっかく仲良くなれそうなフェリルちゃんに気持ち悪いなんて言われたらおっちゃん死んじゃう……。


人生30年、女の子と交際経験どころか会話すらろくにしてこなかった弊害がここに来ていた。

フェリルちゃんそういうことになる覚悟があってここにきたってことなのかな……?
女の子が男やもめの部屋にやってきた場合、どうなるかなんてわかりきったものだろうし……?
でも、覚悟があるってだけで、神まち少女みたいに家を貸してくれる人が必要なだけで僕のことなんかどうとも思ってない可能性もあるし……
でもでも、フェリルちゃんの暴走を止めたっぽいのは僕っぽいし? もしかしたらそういう方面からの感謝ポというものも存在するのでありまして……
あ゛あ゛~~フェリルちゃんとエッチしたいよ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛~~

シューマは枕に顔を埋めて呻きながらベッドを芋虫のように転がっていた。


ん。上がった……よ?
全然気がつかなかった。

いつのまにか、フェリルちゃんが脱衣所から出てきていた。

ほんのりゆだってピンク色を帯びた抱き心地が良さそうなほかほかフェリルちゃんが耳をピコピコさせていた。


のわあああああああああ! 今のは嘘! 冗談だから!
ん。わかった……
フェリルはこくりと頷く。大きなケモミミがピコピコと揺れる。
(何がわかったの!?ここは「え、何のこと?」って聞くところじゃない?)
ん。どうしたの?シューマ?
シューマがだいぶがたついていたので、不思議がるフェリル。

うん、フェリルちゃんを見たらそうなったんだよ。

聞いてた通りだいぶ薄着だ。薄い無地の胸までめくりあげやすそうな白Tシャツみたいなのに股下10センチくらいしかない指で引っかければ簡単にパンツが見えそうなくらいゆるふわな水色のショートパンツ系パジャマだった。


(え?寝間着にしてはエロすぎませんかね?)


白Tによりいやが上にも強調された胸が目に薬だ。ずっとみていたい。若返るようだ。

夜ブラジャーは付けない派らしい。白越しに肌の色が見える。もう少し薄ければ……!はあはあ。

ん。シューマちょっとみすぎ……
あまりにもぶしつけに視線を投げつけすぎていたシューマにたじろいだように身をよじらせるフェリル。ほんのりと赤くなっていると見えるのはうぬぼれが過ぎるだろうか。

でもまずはフェリルちゃんに不快な思いにさせてはいけない。これは鉄則である。

(もしかしてフェリルちゃん恥ずかしがってるー!?)


シューマは褒め殺してフェリルちゃんを真っ赤にさせたい病に罹患しそうになるが、そのまま我慢できずにルパンダイブしそうになる予感がしたので涙をのんで制動。

ごめんごめん。フェリルちゃんのパジャマ姿がかわいすぎたからちょっと見とれちゃったヨ☆

それじゃ、僕もシャワー浴びてくるね。ベッドつかっててもいいよ?

シューマは変なことを言う前にさっさとシャワーに行くことにした。
ん……。いってらっしゃい。待ってる……

そう言って、フェリルはベッドに仰向けにごろんと倒れ込んだ。ぷるんととある箇所が弾むのがシューマの目に入った。左右に流れそうになる二つがTシャツにより一番エロいところで止まる。ああ……思いっきりわしづかみたい。

するっとしながらもむちっとしたふとももがすりすりとすりあわさってシューマを誘う。顔をはさまれたい。

角度を変えて股を覗き込めばフェリルちゃんのパンツも見れるかもしれない。

部屋靴を脱いだ素足が気まぐれな猫のようにつんと伸びている。いろんなところを踏んでいただきたい。

憂いを帯びたような瞳。ずっと見つめ合いたい。

銀色の御髪。くんかくんかしたい。

ケモミミ。くにくにしたい。

気むずかしげキュッと閉じている唇。こじ開けて舌を捻り込みたい。

(だめだだめだめだ!シューマさんはもう限界だ! このままだと絶対に無理襲う!)

命の危険をくぐり抜けてきたシューマはアルコールの分も合わさり、自分の性欲をコントロールすべを失いかけていた。

しかし、フェリルに嫌われたくない一心で自制していたのだ。

(水!水だ!水!)


シューマは水をかぶりに水を求めて脱衣所へと突入した。






そこには水では無く水玉があった。




「」 

……………………………………………………


…………水…………玉…………だと…………
ふぁさ……(とてつもなく柔らかそう)
ーーう、うえあ……
ふにゅん(何物にも代えがたい肌触り)……
ーーう、あ、あ……!!
ふわっ……(どこか甘く、そしていてとてつもなくいい香り)
ーーうわああああああ……!!ミズタマ!シロ!クンカクンカクンカハスハスハスハス!!!

あっ……ここ、ちょっと黄色いとこある…………。さっきのレストランのあとの……。

ーーーーハスハスハスハスふがふがふがふがペロペロペロペロ!!!!!












ピンポンパンポーン


しばらくお待ちください。







最低だ……俺って……
憑きものが落ちたようにフェリルちゃんの服を全部手洗いしているシューマ。

特にフェリルちゃんのパンツの内側を念入りに洗っていた。

洗い終わると軽くシャワーを浴び、変に動揺しないように脱衣所を出た。








フェリルは瞬時に何かを感じ取り、ベッドからむくりと起き上がった。
ん?シューマの顔にわたしの匂いついてる?
へえ゛っ!!? ん゛っ!?ん゛っ!い、いや゛、そんなこと無いと思うよ……?
変な声が出そうになった。一瞬にして脂汗が吹き出る。
(匂い……?そんなの……そんなの……するにきまってるよなぁ……。めちゃくちゃイイ匂いしてたんだから移っても納得……)


いや!いいわけ!いいわけがないと!事案が発生してしまう!

ははははは! いやあ、せっかくだから洗濯をしようと思ってね。それで、どれだけ匂いがするかで石けん水の濃度を変えようと思ったんだ。でも、だからって、女の子の上の服を嗅ぐなんて許されないことをしてしまったね。ごめん。このとおり!


なれきっている頭を下げる動作。だが、女の子に許してもらうためには使ったことがなかった。動かない時間が怖い。

ちょっとの間。

ん。大丈夫。わたしも何かを嗅ぎたくなるときあるから
え!?あはははは


どういう反応をすればいいのかわからず愛想笑いをするシューマ。ごまかせた?


その後二人で洗濯を干そうとしたときに、フェリルが自分のパンツを広げて「ん。シューマの濃い匂いがついてる。もしかしてマーキングした……?」と聞いてきたが、シューマはよくわからない言語でいいわけをして乗り切ったりした。


ん。じゃあ寝よ?


毒気を抜いて正常な意識を取り戻したシューマはなんとか不自然じゃないかんじにフェリルの隣に潜り込んだ。

ん。シューマ、オスの臭いする
!?
それもマーキングした後のオスの臭い
!!?
マーキングってもしかしてアレのこと!?

女性は男のアレした後の臭いがわかるっていうけど、こんなにもあっさりとばれてしまっては!もう!フェリルちゃんの前で!できないじゃないか!

(今から僕オナ禁始めます)








ん。でもこれはこれで。すんすん
そういって、フェリルちゃんは夏並みの熱さにもかかわらず僕にむぎゅっとひっつき、脇の臭いをふんふんと嗅いでは鼻の頭をきゅっとさせていた。えっ。フレーメン現象?
(ふあああ!ていうか近いよオオおお!なんでこの娘パーソナルスペースこんな狭いの!?)

最初あったときは誰も寄せ付けない感があったのに、このひっつきようは想像できなかった。じつは甘えんぼ系だったのか。こっちから抱きしめたくて仕方が無い。

しかし、胸やらふとももやらいろいろとやわらかいところが当たって、シューマのシューマがシューマさんにthis wayしていたので抱きついたらばれるわ。


シューマはそのままもんもんとした時間をしばらく過ごした。

二人とも徹夜明けのテンションであったが、ベッドの魔力には勝てず、いつの間にか寄り添うようにぐっすりと眠っていた。

シューマはだらしない顔で、フェリルはとても穏やかに眠っていた。


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