黄昏のクレイドリア

12-2

エピソードの総文字数=767文字

…………。
イーリアスによって
予め石に刻まれた×印を見て、
一同は大きくため息をついた。
一周したわね……。
隠し部屋も罠も、
何もねーとはな……。

湖の周りをぐるっと一周したところで
なんになるんだよ古代人さんよ~
人骨はちらほらあっただろう
気が滅入ること
言うんじゃねーよ!
そうとなると、残る望みは
湖の中なんだけど……
どうするセシル。
どうする……って、別に
行けって言うならオレが行くけどよ。

なんかこう……水の中でも
息ができる!みたいな魔術ってできねーの?
できなくは無いが……
全然快適じゃない。
慣れてないと、溺れているのと大差がない。

普通に毎回息継ぎをしながら
調査するほうが良いと思うぞ。
逆に気になるじゃねーか……。
…………。
……セシルが落とし穴に
落ちたのって
わざとじゃないのよね。
わざとじゃねーよ!!
あの流れは確かに
ギャグだったけどな!!
よーやくオレ様が
活躍できる場所に来ておいて
あんな無様晒したんだ。
素で罠に気づかなかったんだよ!!
……そうよね。
カノンの歯切れの悪い反応に対して、
イーリアスが口を開いた。
どうかしたのか
……いや、
あのときは気のせいかと
思ってたんだけど
セシルが落とし穴に落ちた時、
罠が作動して穴が空いたというよりは、
セシルが床を踏み抜くようなタイミングで
穴が空いたように感じて……。
あー……
あたしは罠に明るくないから、
そういう罠もあるって
だけなのかもしれないけど……。
…そうだな、
時間差の罠だったとしても、
それならやっぱり、罠が作動する前に
踏んだ石畳だとかに違和感があるはずだしな。

少なくとも……
物理的な罠に関しては
あの場に何もなかったと、
あの時オレは、判断した。
…………。
……あたしが潜るわ。
おっ、それじゃあ
その間に
休ませてもらおうかなっと。
…何か考えでもあるのか?
ちょっとね。
軽く準備運動を済ませると、
水中へと飛び込んでいった。

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