マジカルミュージック

ぶっきらぼう勇者との休日①

エピソードの総文字数=980文字

    寝不足だ……。あの後、結局なかなか寝付けず、気がつくと明るくなり始めていた事迄覚えている。

    多分、睡眠時間は、三時間程だ。めちゃくちゃ眠たい。

    でも、今日は圭と約束している。

    明里と一緒に選んだ服を着て、集合場所の噴水広場に立っている。

    まだ三〇分前だ。余裕もある……というより、ありすぎて困る。

2017/05/26 00:04
    ナリスの言うとおり、今日は最初の事件が起きる日。歌音は、圭を止めないといけない。何があっても……。

    因みに今日も手提げ鞄にナリスを突っ込んできた。多分、後で怒られるかもだけど仕方がない。後で土下座でも何でもしてやるとしよう。 

2017/05/26 00:09
よぉ、鈴鹿!!    お前、早すぎだろ!!
2017/05/26 00:12
    圭が集合場所に来た。

    彼も予定時間より二〇分早い。

2017/05/26 00:13
私も今ついさっき来たばかりだから……。圭くんこそ早いね
2017/05/26 00:14
そりゃ、集合時間一〇分前迄に来るのが当たり前だからな。ちょっと早いけど行くか
2017/05/26 00:15
    歌音は、圭と電車に乗り、閑静な農村地帯にやって来た。田舎町……とでも言おうか。茅葺き屋根の集落が並んでいる。これが例の世界遺産に登録されている地帯か。
2017/05/26 00:16
ちょっとそこの花屋寄っていこっか。お花買っていかないと何しに来たか分からないし……
2017/05/26 00:19
そうだね……。どのお花にするの?    私、あまりお花はよく分からなくて……
2017/05/26 00:20
あいつは、ポインセチアが好きだったよ。花言葉は、清純。あいつらしいよな。とても清楚な容姿の割には、大雑把で怪我も絶えない奴だったんだけどな。皆から愛されていたよ
2017/05/26 00:20
    ……。やっぱり声まで泣いているかのように聞こえる……。
2017/05/26 00:23
あまり無理しないでね、圭くん。何かあったら私に言って欲しいよ
2017/05/26 00:36
嫌だよ。まだ俺とお前はそんなに親友って程仲良くねぇだろ
2017/05/26 00:37
    ……。やっぱり笑顔も泣き笑いかのように見える。本当の事を教えて欲しい。
2017/05/26 00:37
よし。花も買ったし、行こっか。鈴鹿以外にも何人か連れてきたことあるが、記憶にないって言われた。香苗は、きっちり一〇年間生きた。その証をまんまと消されたんだ。記憶まで改竄された。俺は、それを許さない
2017/05/26 00:38
    圭の怒りが、歌音にまで伝わってきた。

    悲しみ、怒り、泣いているような声……。

    歌音は、真実を知ることになる。圭と香苗の過去を……この地で思い知らされるとも知らず、圭に手引きされ、一つの墓地に到着したのであった。

2017/05/26 00:42

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