【ユーザー企画】最高のプロローグ選手権

兜海老

エピソードの総文字数=333文字

この辺りは閑静な住宅街だ。
昼間はもちろん夜中の人通りも多くない。

加えて俺は、家に帰ったり帰らなかったり。
ウチの親も出っぱなし。
どこにいるかは俺も知らん。

だから、分からなくても仕方がない。

ここら一帯、どっかの国のお姫様が買い占めて、人っ子一人居なくなってたなんて。

今夜は満月。
部屋の窓を見下ろせば、そこには凛々しく、正しく高貴なお姫様。
付き従えるはムキムキマッチョのおっさん執事。

対峙するのはマントを靡かせた中年西洋貴族。
そしていかにも手下な三人組。

どんっ!

地響きと共に、執事の拳で手下の一人が地面にめり込む。
それを合図とばかりにお姫様は蝙蝠を撒き散らし、中年貴族は悪魔のような影の化物を生み出した。

そう、今夜は満月。
そりゃあ化物だってはしゃぎ回るわな。

kbt-ebi

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